小笠原鳥類(生物多様性と現代詩)

本『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、2024)を、吉岡実の詩を読んで、書きました …

小笠原鳥類(生物多様性と現代詩)

本『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、2024)を、吉岡実の詩を読んで、書きました ブログは https://tomo-dati.jugem.jp/

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雑誌と本(2024年5月16日)

「BRUTUS」No.1008、2024年6月1日号(5月15日発売)、特集「一行だけで。」 34ページで、入沢康夫の詩について書いています それから、小笠原鳥類『吉岡実を読め!』(ラ…

ウサギと芝草

『ブリタニカ国際大百科事典』第10巻(ティビーエス・ブリタニカ、1973)、「水彩画」483~487ページ(Winslow AmesとAdolf Arthur Dehnが文章を書いている。黒江光彦訳)…

順番

『ブリタニカ国際大百科事典』の「小項目事典」第4巻(ティビーエス・ブリタニカ、1974)、「デューラー」596ページ。1500年の自画像を、写真で、見ることができる。1490年…

ドーヴァー

Dover (ドーヴァー出版)の、デューラーの版画の本が、木版画の全集は『The Complete Woodcuts of Albrecht Dürer』。全集から選んだ木版画の本が『Great Woodcuts of Al…

要説

社会思想社の現代教養文庫、坂崎乙郎・野村太郎共編『年表要説 西洋の美術』(1968)、「デューラーと版画」について、浜谷勝也が書いている(115~116ページ)。デューラ…

怪物を描いている

倉本四郎『怪物の王国』(筑摩書房、「ちくまプリマーブックス」の1冊、1988)、怪物を描いている絵の話が多い。文章の1つ「竜〔ルビ りゆう〕のすみかは太古の森ふかく」…

あやしげ

J・K・ユイスマンス『さかしま』(澁澤龍彥訳、河出文庫、2002)、91~92ページ、ロドルフ・ブレスダンが描いた、細かいものたちが、びっしり描かれている版画が登場してき…

野兎

新潮美術文庫、第6巻『デューラー』(1975)。版画は、いくつかが、小さく印刷されていて、しかし、小さすぎるので、版画を見る本であるとは、言えない。もっと大きく印刷…

大喜び

高校の美術の教科書、『美術・その精神と表現』(現代美術社、1994)。安野光雅の文章「遠近法の話」(29ページ)。「デューラーは、遠近法に則した画面に、不思議な実在感…

駒井哲郎 編集・解説『ルドン 素描と版画』(岩崎美術社、「新装・版画と素描」の1冊、1994)。素描と版画、版画と素描。石版画集「エドガー・ポーに」の1枚、「生命を導く…

うさぎ、かえる、サイ、うさぎ、うさぎ

ジョン・バーガー(日本語訳はMitsuyo Nakamura。英語のページが多い本である)『デューラー』(TASCHEN、2005)は「水彩と素描」の本で(表紙が、うさぎである)、関連す…

版画のサイ、水彩のウサギ

デアゴスティーニの「週刊アートギャラリー」NO.27『デューラー』(1999)。シリーズの1冊目からページを数えているのだろうか、833~864ページの、32ページがある本。「木…

「週刊俳句」と『吉岡実を読め!』(2024年5月5日)

ウェブマガジン「週刊俳句」(2024年5月5日) 篠原梵の俳句を読んで書きました 「週刊俳句」(2024年4月14日) 小笠原鳥類『吉岡実を読め!』宣伝 正誤表(2024年4月14日…

関連

前川誠郎 編集・解説『デューラーの素描』(岩崎美術社の「新装・版画と素描」の1冊、1994)は、素描の本であって、版画の本ではないのだろうか、しかし、素描の絵について…

サイの2枚の絵(版画と素描)

「ユリイカ」1993年1月号(青土社)、特集「幻想の博物誌」。258~267ページ、T・H・クラーク(武田雅哉訳)「〈デューラー・サイ〉の誕生」、デューラーが描いたサイ。259…

高階秀爾『名画を見る眼』(岩波新書、1969。表紙が暗い青)、「Ⅴ デューラー「メレンコリア・Ⅰ」――光と闇の世界――」(49~60ページ)。絵が50ページにあって、そし…

雑誌と本(2024年5月16日)

雑誌と本(2024年5月16日)

「BRUTUS」No.1008、2024年6月1日号(5月15日発売)、特集「一行だけで。」
34ページで、入沢康夫の詩について書いています

それから、小笠原鳥類『吉岡実を読め!』(ライトバース出版、2024)
吉岡実の詩を読んで、書きました

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七月堂古書部で新本を

ウサギと芝草

ウサギと芝草

『ブリタニカ国際大百科事典』第10巻(ティビーエス・ブリタニカ、1973)、「水彩画」483~487ページ(Winslow AmesとAdolf Arthur Dehnが文章を書いている。黒江光彦訳)。484ページと485ページの間に、たくさんの人の水彩画を、カラーで見ることができる6つのページ(Ⅰ~Ⅵ)。483ページ、デューラーと水彩画についての解説、「代表的な作品」の1つが『野ウサギ』であると

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順番

順番

『ブリタニカ国際大百科事典』の「小項目事典」第4巻(ティビーエス・ブリタニカ、1974)、「デューラー」596ページ。1500年の自画像を、写真で、見ることができる。1490年代に「木版の制作に励む。」それから「銅版画を試みはじめる。」木版画それから銅版画

ドーヴァー

ドーヴァー

Dover (ドーヴァー出版)の、デューラーの版画の本が、木版画の全集は『The Complete Woodcuts of Albrecht Dürer』。全集から選んだ木版画の本が『Great Woodcuts of Albrecht Dürer』。銅版画の全集は『The Complete Engravings, Etchings & Drypoints of Albrecht Dürer』。そ

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要説

要説

社会思想社の現代教養文庫、坂崎乙郎・野村太郎共編『年表要説 西洋の美術』(1968)、「デューラーと版画」について、浜谷勝也が書いている(115~116ページ)。デューラーは「多くの業績を版画の歴史上に残している。」この本には「人名索引」(この本は、ほとんどのページが、ほとんど縦書きだが、この索引は横書きで、本の後ろから313~301ページ)があって、デューラー(この索引の308ページ)が、どのペ

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怪物を描いている

怪物を描いている

倉本四郎『怪物の王国』(筑摩書房、「ちくまプリマーブックス」の1冊、1988)、怪物を描いている絵の話が多い。文章の1つ「竜〔ルビ りゆう〕のすみかは太古の森ふかく」(20~23ページ)。「森のかなた」に城があって、「デューラーは、その情景を描〔ルビ えが〕いてみせた。そこでは、城へむかう騎士のゆくてに、怪物〔ルビ かいぶつ〕たちが立ちふさがっている。」この文の下に、デューラーの版画

あやしげ

あやしげ

J・K・ユイスマンス『さかしま』(澁澤龍彥訳、河出文庫、2002)、91~92ページ、ロドルフ・ブレスダンが描いた、細かいものたちが、びっしり描かれている版画が登場してきて、フクロウやミミズクなど鳥たちもいて、「あやしげなアルブレヒト・デューラーの絵でもあるかのようだった。」あやしげな絵でなければならない

野兎

野兎

新潮美術文庫、第6巻『デューラー』(1975)。版画は、いくつかが、小さく印刷されていて、しかし、小さすぎるので、版画を見る本であるとは、言えない。もっと大きく印刷されている油彩を、多く見ることが、できる。油彩と同じような大きさで、印刷されている水彩が、いくつか――「野兎」が、いる。

大喜び

大喜び

高校の美術の教科書、『美術・その精神と表現』(現代美術社、1994)。安野光雅の文章「遠近法の話」(29ページ)。「デューラーは、遠近法に則した画面に、不思議な実在感があることをまのあたりにしてきっと大喜びしたに違いな」い。このページの、文章の上に、デューラーの木版画「リュートの素描家(遠近法の実施例・測量教程より)」、楽器を描いている。楽器は、音を出さなくても、見るだけでも、大喜び

球

駒井哲郎 編集・解説『ルドン 素描と版画』(岩崎美術社、「新装・版画と素描」の1冊、1994)。素描と版画、版画と素描。石版画集「エドガー・ポーに」の1枚、「生命を導く息吹きもまた球の中にある」について、「作品解説」の9ページで「この作品は今まで見て来た作品には無かった幾何学的な発想と構成がある。」「これは明らかにデューラーの銅版画「メランコリア」から学んだものだという。」そして、この解説の文の上

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うさぎ、かえる、サイ、うさぎ、うさぎ

うさぎ、かえる、サイ、うさぎ、うさぎ

ジョン・バーガー(日本語訳はMitsuyo Nakamura。英語のページが多い本である)『デューラー』(TASCHEN、2005)は「水彩と素描」の本で(表紙が、うさぎである)、関連する版画(28、50ページ。動物たちが、いる)も、少し見ることができる。建物がある風景を描いた、水彩の絵(14~17、23~25ページ)。かえる(76ページ)。インクで描いたサイの絵(80~81ページ)。素描の、うさ

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版画のサイ、水彩のウサギ

版画のサイ、水彩のウサギ

デアゴスティーニの「週刊アートギャラリー」NO.27『デューラー』(1999)。シリーズの1冊目からページを数えているのだろうか、833~864ページの、32ページがある本。「木版画」の技法の説明が841ページ(サイの絵もある)、「銅版画(エングレーヴィング)」の技法の説明が842ページ。そして843ページ、「これほど有名な画家が、制作活動の大半を版画制作に捧げたのもデューラーが最初である。」「デ

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「週刊俳句」と『吉岡実を読め!』(2024年5月5日)

「週刊俳句」と『吉岡実を読め!』(2024年5月5日)

ウェブマガジン「週刊俳句」(2024年5月5日)
篠原梵の俳句を読んで書きました

「週刊俳句」(2024年4月14日)
小笠原鳥類『吉岡実を読め!』宣伝

正誤表(2024年4月14日)
『吉岡実を読め!』に誤記がありました。訂正します

96ページ2行目
(誤)「こわしかったのではなかった。」→(正)「こわしたかったのではなかった。」

392ページ2行目
(誤)「おおかしくないのではないか。

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関連

関連

前川誠郎 編集・解説『デューラーの素描』(岩崎美術社の「新装・版画と素描」の1冊、1994)は、素描の本であって、版画の本ではないのだろうか、しかし、素描の絵についての「作品解説」のページに、関連する版画の数々が、小さく印刷されている。

サイの2枚の絵(版画と素描)

サイの2枚の絵(版画と素描)

「ユリイカ」1993年1月号(青土社)、特集「幻想の博物誌」。258~267ページ、T・H・クラーク(武田雅哉訳)「〈デューラー・サイ〉の誕生」、デューラーが描いたサイ。259ページ「図2 アルブレヒト・デューラー『サイ』。木版。初刷。1515年。」ある研究者の言葉を、T・H・クラークは引用している、261ページ「「おそらく、ほかのどの動物画も、美術に対してこれほど深い影響を及ぼしてはいないだろう

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毬

高階秀爾『名画を見る眼』(岩波新書、1969。表紙が暗い青)、「Ⅴ デューラー「メレンコリア・Ⅰ」――光と闇の世界――」(49~60ページ)。絵が50ページにあって、そして51ページ「わけのわからないものが多過ぎる。」そこには「何のためかわからないが毬のような球体と不規則なかたちの多面体」も、ある。たくさんのものがあって「こまかく見れば、まだまだほかにもあるかもしれない。」(52ページ)いくつかの

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