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地方創生ギャンブル依存症の真実〜不確実性に期待するのはギャンブル依存症と同じじゃない!?〜

水原一平氏
もはや世界一有名な通訳者じゃないの?
彼の行動が世界に衝撃を与えたのは、彼が抱えていたギャンブル依存症が原因でした。この事件が一般に知られることで、ギャンブル依存症の深刻さがより広く認識されることになり、同時に社会的な問題提起となりました。そして、この問題は私が携わる地方創生の分野においても、見過ごすことができない共通点があると感じたので今日はこのテーマでnoteしていきます!

地方創生とは、経済的または関係人口を含む人口的に衰退している地域に新たな活力を吹き込むことを目指す政策ですが、この取り組みが時としてギャンブル依存症の思考パターンに似たリスクを孕んでいることがあります。簡単かつ具体的に言えば、楽観的過ぎる見通しや不確実な成果に期待を寄せる点です。

まず、「オレは勝てる」という不確かな自信がギャンブル依存症の破滅を招くように、地方創生プロジェクトにおいても「これが成功する」という根拠の薄い自信が時として失敗を生む原因となっています。プロジェクトの計画段階で過度に楽観的な見積もりが行われ、実現可能性が低いにも関わらず、大規模な投資が行われるケースは少なくありません。このような状況は、現実を直視せずに次第に資金を浪費し、地域社会にとって貴重なリソースを無駄にすることにつながります。

次に、ギャンブラーが持つ「そろそろ当たる」という感覚でいうと、地方創生でも改善をせずに事業を乱発する行為も、ギャンブル依存症の特徴と地方創生事業の間で見られる共通点です。たとえば、一つの事業がうまくいかなかった場合に、問題の原因分析をせずに、ちょっと変化させただけの似たような新たなプロジェクトを次々と始めることは、結果的に同じ過ちを繰り返し、更なる失敗を招くことになります。

さらに、ギャンブル依存症が人からの借金に頼り、破滅に向かう様子は、地方創生事業が補助金や交付金に依存し続ける状況と酷似しています。資金の出所が尽きることなく、失敗を重ねながらも新たな補助金を求めて事業を展開し続けることは、持続可能な発展ではなく、一時的な解決策に過ぎないことが多いです。そして、それは地域の課題を解決するどころか、課題を大きくしてしまうのです。。。

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