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「音声×コイン」でなにができるだろう。Voicyがあらたな決済手段を導入した理由

こんにちは。Voicy代表の緒方です。

この「声の履歴書」という連載は、Voicyがこれまで歩んできた道のりについて創業者の私があれこれ語っていこうというシリーズです。よかったらマガジンをフォローしてくれると嬉しいです。

先日、Voicyにアプリ内の決済機能として「コイン」というものを導入しました。

コンシューマー向けのネットサービスでは「コイン」や「ポイント」という形で独自の決済がよく導入されています。

Voicyもこの分野では初めての挑戦で、そもそも名前のところから「ポイント」にしようか、それとも「コイン」にしようか、と悩んでいました。

今回はそのあたりの意思決定の背景についてや、Voicyがコイン導入でどんな世界をつくっていきたいのかを共有したいと思います。

Voicyの「コイン」とは

コインはVoicyのアプリ内で購入して使える決済機能です。

保有するコインをつかって有料の音声コンテンツを聴いたり、パーソナリティへ「差し入れ」を送ったりできます。

まだコインを買えるのはアプリだけ、使えるのもアプリだけと限定的ではありますが、有料コンテンツをその都度購入するよりも手間がかからないですし、アプリ内の体験がさらに快適になるのではと思っています。

Voicyというプラットフォームがさらに使いやすくなるための進化なので、この決済機能の導入はずっとやりたかったことでした。

ただ、当たり前ですが、アプリ内通貨というものは簡単に出していいものでもなくて、「資金決済法」という法律のもとでいろいろ決まりごとがあります。

たとえばVoicy内で流通するコインやユーザーが保有するコインの価値をちゃんと保証するために、運営会社は「実際に流通するコインの金額と同額を銀行に保留しておかなければいけない」という決まりがあります。

サービスを運営するために、よりコストがかかってしまう一大チャレンジでもあります。

コインか、ポイントか、名前も悩ましい

たとえばいまみなさんが読んでいる、このnoteというサービスには「ポイント」という決済機能があります。

ほかにも商店街のお店には「ポイントカード」があったりして、そちらの場合はポイントをためたり、スタンプをためたりすることで、商品やプレゼントがもらえたりしますよね。

「ポイント」にはどちらかというと販促向きの機能なイメージもあります。サービス内の決済はこれまで通りで、ポイントは販促・プロモーションとして配るという方法ですね。

一方で、Voicyは決済機能に「コイン」という名前をつけました。もちろん販促やプロモーションとしての用途もありますが、今後Voicyではコインという独自の通貨が使われていくようにしたい、という理想もあります。

でも開発自体はなかなか大変です。

コインという機能開発はもちろん、そのコインに関するデータが絶対にズレないようにするためのメンテナンスや、コインがちゃんと流通するための施策づくりなども必要です。

いまVoicyではコインの導入に伴うキャンペーンとして「2,000コインを買ったら追加で600コインついてきますよ」という大盤振る舞いをやっています。

まずはユーザーのみなさんにコインを使ってほしいと思っています。

そうすることで、パーソナリティとリスナーのあいだに新しいコミュニケーションが生まれたり、新しいエンターテインメントとの出会いが生まれるはずだからです。

いままではVoicyでコンテンツに課金したことがなかったけれど、コインになったことでわかりやすくなった、買い物がしやすくなった、という方を増やしたいなと思います。

決済のところをよりスムーズにすることで、リスナーさんにとっても、パーソナリティさんにとってもメリットをちゃんともたらしたいです。

長期的には「できること」が多くなる

今後、コインでどんなことができるのかについては、たくさんアイデアがありますし、ユーザーさんの使い方を見てどんどん導入していきたいと思っています。

たとえば、「Voicyのチャンネルを友人を紹介したらコインがもらえる」とか、「素敵なコメントを書いたらコインがもらえる」とか、「パーソナリティさんが配信◯◯回記念でリスナーさんにコインを贈る」とか、いろんな使い方がありそうです。

ですから、今回コインを導入したのは、かなり長期的に見ていろいろなことができるようになるための土台づくりです。

Voicyとしては開発面でも信頼性の面でも結構大きめの投資でしたが、その分、未来への期待は大きいです。

もちろん同時にプラットフォームとしての責任もより一層感じています。これからはみなさんの大事な音声データに加えて、金銭的価値があるコインをアプリ内にプールしておくことになります。


以前、つくり手の次は「受け手」がプロになる時代がくるんじゃないか、みたいな記事を書きました。

「僕のnoteをちゃんと読んでくれるんだったら、お金を払います」っていう人だって出てくると思いますよ。考えてみてください。しっかりと読んでくれて、うれしい感想くれたら、300円くらい払いたくなりませんか?

同じようなことは漫画アプリとかネット広告の仕組みにもすでに見られますね。何らかのコンテンツを消化することで少額のお金を稼ぐことは現実的にできます。

こんなことを書きましたが、これって僕は「全然あり」だと思っています。

たとえばVoicyで将来的に、パーソナリティさんや発信企業がVoicyのコインを購入して、「自分の放送を聞いてくれた人に100コインをプレゼントします」みたいなことをやってもいいですよね。

Googleにお金を払って、検索結果の上のほうに自社のサイトを載せてもらうのとイメージとしては近い。Googleではなくリスナーさんに直接お金がいくのはさらに良いことだと思います。

Voicyで収益を得ている人が、「最新回を最初に聴いてくれた人に、その一部を還元するよ」なんてやってもいいですね。

もちろんはまだアイデア段階で何も決まっていませんが、音声×コインでおもしろそうなことができそうな予感はかなりあります。

というわけで、今回伝えたいこととしては、

・コインを導入するのは運営側としては実は負担が大きいんです…!
・でも今後の可能性もすごくあるから楽しみにしていてほしい!

ということですかね。


まだコインを持っていない人は、よかったらこのキャンペーンでコインを入手してみてください。

初めてVoicyでコインを購入する方限定で、2,000コインを購入すると600コインをプレゼントします。本キャンペーンにおいてプレゼントされたコインの有効期限はありません。

<注意事項>
・本キャンペーンは予告なく中止、または変更する場合があります。
・本キャンペーンはお一人様一回限り適用になります。
・初回購入時、2,000コイン以外を購入された場合、キャンペーンの対象ではなくなりますので、ご注意ください。
・ご利用可能なお支払い方法について、詳しくはこちらをご覧ください。

声の編集後記


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