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幸運の鍵 第1114話

《令和6年5月5日(日)∶こどもの日》

人間は人生に疲れてくると、現実の世界から逃避しようと試みます。受験に失敗したり、恋愛に破れたり、仕事を退職したり…、いろいろなマイナスの局面において、新たな自分探しのために一人旅に出かけたりするものです。それは心に休息を与え、リフレッシュする意味であれば有意義なことだと思います。しかし現実逃避ということであれば、いくら新しい景色を見ようが、何も変わらないことに気付かなければいけません。米国の作家、タデウス・ゴラスは次のように言っています。

「自分の内なるものも外なるものも、見ているものを変える必要はない。
ただ見方を変えればいいのだ」

また「幸運の鍵」において何度も取り上げた、フランスの作家、マルセル・プルーストも同様の名言を残しています。

「真の発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。 新しい目で見ることなのだ」

もし人生の中で挫折したり、試練に打ちのめされたりしたら、そこから逃げるのではなく、現実を受け入れた上で物の見方を変えて再出発する必要があるのだと思います。恋愛に破れた時、心に憎しみや恨みを持ったままで新しい出会いを探しても、結局また似たような結末を迎えかねません。100%自分が被害を受けたと思う気持ちを、もしかしたら自分の頑なな気持ちのせいで、相手にも悲しい思いをさせたのではないか…と謙虚に振り返ることがとても大切なことです。視点を変えて謙虚な姿勢を持った時、それまで見えなかった新しい景色が目の前に広がることでしょう!そして、新たな視点で得た次の出会いは、きっと自らを幸せへと導いてくれるはずです。「新しい目で見方を変える」ことが、新たな発見を引き寄せてくれるのです。

今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!


数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!