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幸運の鍵 第1113話

《令和6年5月4日(土)∶みどりの日》

令和4年における日本の自殺者数は21881人で、前年から4%増えています。先進国の中でも死因の中で自殺が占める割合は、日本が一番高いのが現状です。これはとても悲しく虚しいことですね。理由は専門家がいろいろ分析していますが、私は日本独特の無宗教が影響しているのではないかと思っています。

キリスト教、イスラム教をはじめとした一神教の場合は、自殺を最大の罪として厳しく戒めていますが、日本では神道でも仏教でも、日常と宗教が厳密には一体化していませんね。行動を縛る厳しい戒律があるわけでもなく、むしろ無宗教に近い状態が自殺への罪悪感を低くしているのだと思うのです。第32代米国大統領フランクリン・ルーズベルトの妻、エレノア・ルーズベルトは次のように言っています。

「人生は生きることが大事なのです。
いつも好奇心を持ち続けることです。

どんな理由があっても決して人生に背を向けてはいけません」

人間は大宇宙という自然の一部です。自分の体は自分のものという極めて自己中心的な考え方は、自然の摂理に反している思考なのです。魂が肉体に宿ってこの世で生きていると考えた場合、肉体とはあくまでも借り物に過ぎません。大自然(これを宗教においては神と表して崇めます)の一部である肉体を、自分で勝手に消滅させる権利など人間には無いのです。自分そのものである魂も、自分で創る事もできなければ、自分で消滅させることもできませんね。

魂の住むいわゆるあの世も、この三次元の世界と同じで、大自然(神様)の創造物であるとするなら、自分という存在は神様の創造物以外の何物でもないのです。命自体も自分の勝手にできるという傲慢な考え方でいる限り、あの世に戻ったとしても、決して幸福な環境にいることはできないはずです。死後の世界をわかりやすく、天国と地獄という言葉で表しますが、傲慢な生き方をした者がどのような世界に帰るのか、容易に予測できるはずです。苦しみから逃れようとして、もっと大きな苦しみの世界で反省させられることのないように、この世に生を授けられた貴重で幸せな人生を、精一杯大切に生き抜きたいものです。

今日も読んでくれてありがとう!今日も皆さんに、たくさんの幸運が訪れますように!

数多の若き英霊が海の藻屑となりました。感謝と鎮魂の誠を捧げます!合掌!