見出し画像

挑戦する(日記68)

資格試験に、挑戦する。
そんな日が自分に訪れるなんて、人生はなんて不思議なんだろう。


いままで、資格なんてひとつも持っていなかった。
持っているのは、運転免許くらいで、それも上京してから車に乗っていないから、ペーパーゴールドドライバー。


正真正銘、まっさらな、はじめての挑戦だ。


挑戦するのは、Microsoft Officeスペシャリストの、一般レベルの試験。
Wordと、Excelと、受けてみることにした。


就労移行支援に通所するようになってから、支援のプログラムのなかで、コツコツ、コツコツ、WordとExcelを勉強してきた。


最初は、学習用の動画を見続ける集中力もなくて、全然頭に入ってこなくて、こんなこともできないのに、社会に出て働くなんて、できっこないと、よく思ってた。


でもそれが、通所を続けていくうちに、学習を続けていくうちに、いつのまにか、変わっていった。


WordやExcelを勉強することが、どんどん、どんどん、楽しくなっていった。


期限が決められているわけでもない。自分のペースでやっていい。わからないことは何度でもやり直してよくて、焦ってまわりに合わせる必要がない。
そういう環境で向き合う「学習」は、わたしに、忘れていた「学びのよろこび」を、連れてきた。


そうしていつのまにか、たのしいなと思いながら学習を続けていたら、基礎レベルの範囲というものをとりあえず網羅することができていて、さあ次は、どうしようかな、と、考えていた。


そのときに、「資格がとれたら、とってもうれしいかもしれない」という、自分のこころの声に、気がついた。


今までやってみたことがないこと。
はじめてのこと。
学びの成果が、かたちになること。
そしてその成果が、またあらたな先につながること。


そういうことを想像したら、挑戦、してみたくなった。


もちろん、支援員さんにも相談した。
相談したときにはまだわたしは及び腰で、資格試験を受けようと思うのだけど、そのために新たに問題集を買おうかなと思ってるのですが、と、相談したのだけれど、そこで支援員さんは、こう言ってくれた。


せっかくだから、一度、受験してみたらどうですか。これで合格できたらラッキーだし、できなくても、つまづいた箇所がわかるから、次回に活かせるのだから、一度受験してしまうというのも、ひとつの方法だと思いますよ。


支援員さんは、ニコニコしていた。
わたしは、そうかあ、そうかあ、と、目から鱗で、かつ、背中を押された気持ちになった。


◯◯さん(わたしのこと)なら、できますよ。


支援員さんは、そう言ってくれた。
わたしも、いまのわたしなら、できるかもしれないって思っていることに、気がついた。


だからわたしは、挑戦することにした。
生まれて初めての、挑戦。
うまくいかないかもしれない。
うまくいくかもしれない。
どっちにしても、やるだけやったって思えるように、やってみようと思う。


わたし、がんばってみようと、思います。

投げ銭?みたいなことなのかな? お金をこの池になげると、わたしがちょっとおいしい牛乳を飲めます。ありがたーい