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うらやましさの構造~前澤氏の5億円のアストンに対する感情の説明

ZOZOタウンの創業者で資産家の前澤友作氏が、5億円の自動車を購入し、それをユーチューブで紹介していた。

自動車好きの私はすぐに「いいなあ」と思ったわけだが、しかし、このうらやましがりはそれほど強くない。

負け惜しみはみっともない、という自制心が、うらやましさの強さを弱めたところもある。
しかしそれでもなお、そんなにうらやましくない、と思えてしまう。

それは、もし私も前澤氏を同じ額の資金を持つことになったら、同じことをしているだろうからだ。

つまり、前澤氏と私は、保有資産の額はまったく異なるが、志向性は同じであるので、うらやましさがそれほど強まらないのだ。

400万円のトヨタ車より5億円のアストンマーチンのほうが良いことは良いのだが、それは持てるか持てないかの問題にすぎない、ということである。

もう少し説明すると、おいしいラーメン店に、なぜかグルメ食を紹介する雑誌が置いてあって、そのなかの高級フランス料理を紹介する記事を読んでおいしそうだなと思っても、しばらくして出てくるラーメンを堪能できるのと同じである。

では、本物のうらやましさ、つまり、欲しくて欲しくて胸をかきむしらずには済まないほどの感情を湧き立てるうらやましさとは何か。

例えばキムタクのベンツGクラスである。

格好良い形で仕事に成功して、家族を持ち、健康で、多くの人に好かれて、ベンツに乗っている。
これは自動車好きとしては相当うらやましい。

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