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グランスタ東京の母の日ポスター撤去に想う

日曜日は母の日でしたね。
SNS上にはお花や笑顔の写真など、愛情いっぱいの投稿で溢れていました。

そんな母の日のポスターが物議をかもし、撤去されるという事件がありました。Yahoo!ニュースなどで取り上げられていたのでご存じの方も多いと思いますが、マーケティング的視点からの問題点について取り上げたいと思います。

話題の広告について、ご存じない方のために簡単に紹介しておきますね。

広告主は東京駅構内のショップやレストランを抱えるグランスタ東京。
母の日のポスターは真ん中に大きく切符のデザイン、その下には「親孝行の始発駅、グランスタ。」の文字。

その切符には様々趣向を凝らしています。
行き先は「東京 から 母」母へ向かう矢印がハートになっていたり、
路線名は「Jr.親孝行線」と、JRがわざわざJr.となり、子どもにかけているとか。(実際のポスター見てみて~)

「ずっと小児」でいいのか?

問題になったのは、行き先「母」の下にある「ずっと小児」という文字です。これが、「何だか気持ち悪い」「マザコンか」「母親に依存しすぎ」などという意見が飛び交いました。もちろん、人によって捉え方は様々ですから「親子なんだから」「全然気にならない」という人もいます。
※ちなみに私は若干の気持ち悪さを感じましたけどねー

さらには「小児」という言葉にも違和感を感じますよね。あんまり普段目にしない単語ですし。思いつくのは「小児科」ぐらいでしょうか。
改めて普通の切符を確認してみると、母の部分には金額、その下に「小児〇〇円」と半額の子ども料金が書いてありました。なるほど。。


多様な視点で議論したのだろうか?

ここでマーケティングの視点から見た問題は、言葉のチョイスそのものというより、そういう批判が出ることを予測できなかったのか、というところです。色んな受け止め方があることを熟考し議論を尽くして世に出したのであれば少々批判されたとしても堂々としていればいいと思うのです。批判を受けるとすぐに謝罪して取り下げるのは、議論を尽くしていなかったせいでしょうか。「はいスミマセンでした」と取り下げる度に、その企業の姿勢を疑ってしまいます。

また、議論の場に多様な視点がなかったのかとも思います。社内だけで話していると、違和感に気付いても忖度で言えなかったりそもそも似たような背景を持つ人ばかりで意見が偏っていたりします。今回、例えば全員切符は見慣れているので、当たり前すぎてスルーしていた、などもあったかも知れません。

第三者の意見を聴こう

そうならないためには、事前に第三者の意見を確認することです。世に出す前に多様な背景を持つ人々の意見を聴くこと、それを省いては非常に危険だと、今回の件は警告しています。せっかく多大な時間・手間・お金をかけて
創り上げたものを捨ててしまうなんて本当にもったいないですから。

第三者リサーチならオフィスatにお任せください♪
https://m.bmb.jp/13/886/2356/2850

ところで先日Y世代と話していた時のこと。
私が「ウルトラCはありませんからね」と言うと、不思議そうな顔をして
「オロナミンCですか?」と、、、

ほら、多様な視点大事ですよ!


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アベが久しぶりに話します。
テーマは「女性活躍」について。


「今さら女性活躍?」と思ったあなたにこそ聞いてほしいw

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