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女性部下に「できません」と言われたら?

ある経営者の方からのご相談。
「男性社員は『仕事頑張りますっ!』と突き進むけれど、女性社員はどうしても『プライベートも大事にしたいんです』と煮え切らない。女性ももっと活躍してほしいのに」
 
ですよね。男性と同じようにチャンスを与えるから、もっとバリバリやってくれ!というのが経営者のホンネでしょう。でも、女性はそんなに単純には行きません。そして、その理由も理解してくださいね。
 
理由は大きく2つあります。ひとつはキャリアコースの違い、もうひとつは『ハッタリ率』の違いです。
 
男性のキャリアコースはシンプルです。仕事するorしない、以上。
ところが女性には8つもコースがあります。仕事するorしないだけでなく、結婚出産→仕事し続ける、結婚出産→退職、結婚出産→退職→再度仕事などなど。
しかも、どれにするか自分の意思だけで決められず、家族の事情で色々変わってきたりもする。今時はさらに、結婚→出産??いつ?ってか、子どもできる?不妊治療??、は5組に1組のカップルに起きています。
そんな中、女性たちは、どうするのか、どうしたいのかということを常に突き付けられていて、特に20代から30代は、不安にゆらゆら揺れているのです。『仕事に邁進しますっ!」なんて、そんなに単純に言い切れないのが実情です。
 
 
そして、女性はリスク型・不安症です。
とりあえずそんな先のことは分からないんだから、今は「仕事頑張りますっ!」と言っておけよ、と思うのですが、これがハッタリが言えないのです。
女性は8割以上の自信が持てないと「できます」と言わず、男性は3割くらいでも「できます」という人が多いとか。

https://tech.nikkeibp.co.jp/…/…/watcher/14/334361/060500851/
(日経ITイノベーターズより)

 
女性は、「仕事に邁進しますっ!」と発言してしまった後のことを心配します。もしすぐに結婚相手が現れて辞めることになったらどうしようなんて、まだ彼氏もいないのに考えてしまったりします。リスクを負わないように先回りして、ウソのない当たり障りのないところに身を置きがちです。
  
 
ご理解いただけましたか?男性と同じ物差しだけでは測れないということ、なんですよね。
 
それではどうすればいいかというと、不安を払しょくしてあげればいいんです。あまり先の心配せずに今頑張れと、背中を押してあげてください。そしてどのキャリアコースになっても、その選択を応援すると言ってあげてください。見守ってくれる存在があれば、女性たちはフルに頑張れます。ビックリするぐらい邁進します。頼れる安心感が何よりも大事なんです。

そしていいですか、これも大事なことです。決して「この忙しい時になんで妊娠するんだ」なんて言わないでくださいよ。こういうことが長年積み重なって、女性がチャレンジしにくい社会を作ってしまっているんだということも、しっかり認識してくださいね。

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