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オンナは主人公になりたがる

毎週録画して観ている大好きなテレビ番組がテレビ朝日の「関ジャム」

https://www.tv-asahi.co.jp/kanjam/

音楽を様々なテーマで深く深く掘り下げる異色の番組だ。

先日のテーマは「女性の心を掴む共感ソング」

この中で、男性出演者と女性出演者たちの発言が私的にとても面白かった。

これまで、番組が行ってきた様々な企画でアンケートを実施してきたところ、その中に「この曲、私のことを歌っている!」と曲に共感する女性の回答が度々登場していたという。そこで、究極の“共感ソング”とはどんなもので、どんな風に作られているのか、という内容だった。

女性たちは曲がかかるたびに「そうそう!これ私の歌だ!と思って聴いていた」などと盛り上がるのに対して、男性たちは「俺のこと歌ってる、なんて考えることはないな」と。そして「女性は主人公になりたがりなんだね」と分析。

ホントそうなんだよな。

男性は物事を客観的に見ることが多いのに対して、女性は主観的に見ることが多い。外から眺める男性に対して、内側に入り込む女性。だから女性の共感ポイントは「自分と置き換えられる」ことができるかどうかだ。

これがマーケティングの時に非常に重要になる。例えばハウスメーカーのチラシに載っているファミリー。あんまりモデルが美しすぎると、自分を投影できなくなり他人事としてしか捉えられなくなる。そうなると、チラシの他の情報も頭に入りにくくなる。共感が生まれるほどほどの親しみやすさが大事だ。

採用の広告で、若い社員ばかりの写真を出すと「私はお呼びじゃないのね」と40代は敬遠し、赤ちゃん連れの社員の写真を出すと「子育て中の私もいいのね」と前のめりになる。彼女たちは、社員たちの服装や髪の色などもよく見ていて、そこから会社の醸し出す雰囲気を目いっぱい感じ取ろうとしているのだ。どんな写真を載せるのかは、様々なことを想定して慎重になる必要があるのに、適当に撮った集合写真やモデルの写真を使うザンネンな企業のなんと多いことか。


関ジャムの番組内では共感ソングをこう分析していた。

「あるある」の要素+個人的なエピソードorその曲だけのフレーズ

共感ソングに何曲もランクインしていたのが「西野カナ」の曲。彼女の曲の作り方を聞いて驚いた。多くの人にアンケートをとって多くの「あるある要素」を収集し、その傾向を分析して作っているのだそう。恐るべしマーケター魂!


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