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書類。(2024/05/05)

ここ1週間、妻の家族の皆さんが家に滞在しながら畑の作業を手伝ってくれた。自分たちは特別どこかに行くということもなく、いつもと変わらず畑に出ていたので、こうやってみんなで家に来てくれてわいわいがやがやと賑やかに1日1日が過ぎていくのは新鮮でたのしかった。

妻と二人でりんご畑や会社のことをやっていくと決めてからまだ1ヶ月も経っていないけど、自分たち以外の人たちに1日でも手伝ってもらうだけで、二人では到底できない作業量で物事が前に進んでいくことをとてもありがたく感じるし、それはとてもありがたいことだったのだと改めて思う。

今日は高温になるとの予報だったので、仕事部屋の書類の片付けを一気に進めた。ここ数ヶ月にためていた書類やらメモ書きやらを仕分けして、必要なものはファイリングして、必要ではないものは紙ゴミとしてまとめた。手元に残った書類は全体四分の一くらいだったと思う。自分が書き留めていたメモは全部捨てた。その時その時、自分では必要だと思って残しておいてものも、時間が経つとなんでこんなものを残していたんだろうと思うような無意味な紙の束になっていた。ほんとうに自分はなにをしたかったんだろうか。書類の片付けをしていたら段々辛くなって我慢していないと泣きそうになってきて口元をぐっと噛み締めていたら、妻にどうしたのと聞かれ、いったい今までおれはなにしてたんだろう、したかったんだろうとこぼすと、もうそういうのいいから手動かしてと言われる。本当にそれはそのとおりだと思って、書類を片付けることに集中した。本当に、そういうものはもういいんだ。

仕事机の上に書類をためるボックスを置くのをやめた。机の下にもいろいろため込んでいたので、ためることができないようにした。もともと押し入れだったスペースを扉を外して机として使っているので、壁もあるし高さもある。だけど壁に貼っていたものは全部剥がして、上のスペースにも何も置かないようにした。仕事をスムーズにストレスなくできるような場所にした。

すっきり片付いた机に座って書いている。

ペーパーレスと言われる時代だけど、今日も裏紙に手書きでメモを書き殴っている。そしてまたいつかそれは無意味な紙の束になる。それでも書く。それが現状に対するせめても抵抗だと思っている。



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