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キャッツたちの下僕の日記。

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マガジン

  • 日記

    日記です。 不定期更新です。

最近の記事

青森市。(2024/05/21)

昨日、久しぶりに青森市へ行った。おにぎりをにぎるワークショップへ出かけていくお腹を空かせた妻を見送った後、商品の納品をして、三角形の物産館アスパムの休憩所でぼーっとしていた。 お昼ご飯を食べている人、テーブルに突っ伏して寝ている人、勉強している若い人たち、大きなテーブルいっぱいに資料を広げて何かに勤しんでいるご老人がいた。 ふとなにごとか書きたくなり、つらつらと書き始めた。いい感じいい感じと思いながら書いていた。「アタイ、オナカ、イッパイ」と妻からメッセージが届いたので、

    • 共に、耕す。(2024/05/18)

      今日は午前は薬剤散布。カルシウム剤という葉っぱにかける肥料的なものを連続して散布する時期に入った。真っ白いやつなのでお気に入りのウェアが粉を吹いたように白くなるのでちょっとげんなりする。最近根っこばかりに気を取られていたけど、当然りんごの木にとって葉っぱから吸収されるものどもも大切な働きをするから駄駄を捏ねても仕方がない。 午後は苗木を植えるために植栽間隔を測りながらスコップで穴を掘る。土壌の表面に生えている芝生のような草にスコップの先がなかなか入っていかないので、えいやと

      • 五所川原。(2024/05/16)

        昨日は午前は畑で剪定、午後は電車で五所川原に行った。五能線に乗るのは久しぶりで、川部駅での方向転換した後、あれ今どこ走ってるんだっけ、といつも戸惑う。それもまたおもしろいし、車窓から流れていく景色はそれがどこを走っている電車から見たものだとしても好きだ。1週間くらい休みが取れることがあったら、ずっと電車に乗って移動したい。 久しぶりの五所川原駅はなんだかとても懐かしかった。五所川原の街自体、まとまった時間をとって歩いたこともないから、弘前との違いが町並みの所々から匂い立って

        • 書類。(2024/05/05)

          ここ1週間、妻の家族の皆さんが家に滞在しながら畑の作業を手伝ってくれた。自分たちは特別どこかに行くということもなく、いつもと変わらず畑に出ていたので、こうやってみんなで家に来てくれてわいわいがやがやと賑やかに1日1日が過ぎていくのは新鮮でたのしかった。 妻と二人でりんご畑や会社のことをやっていくと決めてからまだ1ヶ月も経っていないけど、自分たち以外の人たちに1日でも手伝ってもらうだけで、二人では到底できない作業量で物事が前に進んでいくことをとてもありがたく感じるし、それはと

        青森市。(2024/05/21)

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        • 日記
          21本

        記事

          根っこ。(2024/04/27)

          今週ずっと改植の準備を進めていた。 昨日ひと段落して、ようやく気持ちが収まった。 改めて見ると、りんごの老木があった区画には何もなく、バックホーのキャタピラで抉られながら踏み固められ、つぎはぎに土が剥き出しになった草地が、日暮れの光に照らされていた。 数カ所で伐採したりんごの枝や根を燃やす火から白い煙が立っていた。大きな炎に飲まれても、大きな根は燃えずにそこに、残っていた。りんごの木が燃える匂いも、残っていた。 チェーンソーで何本ものりんごの木を伐採した。1本を伐採す

          根っこ。(2024/04/27)

          掃除機。(2024/04/18)

          毎月の妻の仙台出張のため、今日は夜まで家でひとり。 ひとり掃除機をかけていたら、昔のことを思い出した。 まだ大学院生の頃、当時の家の自分の部屋を掃除していた。初めて書いた小説を新人賞に応募したその日の夜、掃除機をかけていた。 あの時は本当に寝食を忘れて書いた。修論も書けていなかったし、将来自分がどうなっていくのかもまったくわからず、何になるのかもわからないその小説に、自分の人生のすべてがかかっているんだと息巻いて、必死で書いた。書き終えて、期限ギリギリで、まともに推敲も

          掃除機。(2024/04/18)

          伐採。(2024/04/10)

          昨日降った長い雨のおかげで花粉が流れたのか、今日はそこまで症状は出てこない。助かる。でもなんだか気持ちが乗ってこないので、ちょっとでも書いて弾みをつけようと思って今書いている。 窓側の席で日差しがたくさん入ってくる。気持ちがいい。 先週くらいから連日畑に出ている。今シーズンはできるだけ毎日畑に出たい気持ちがあって、とりあえず今のところその気持ちは途切れないでいる。 剪定したり、枝を切った切り口に墨汁と木酢液を混ぜたボンドを塗ったり、フラン病にかかった樹皮を削り取ったり、

          伐採。(2024/04/10)

          フラン病気。(2024/04/06)

          4月か。あっという間。 連日剪定。去年の今頃は半分も終わっていなかったような気がする。今年は7割超えたくらいか。毎年ちゃんと少しずつたくましくなっているなぁ、おれたち。 ただ木の病気が目立つ。フラン病というのは時限爆弾のようなもので、去年元気に見えた太い枝が、今年見てみると赤茶色に変色して腐敗が進んでいるものだから本当に困る。たぶん、2,3年前にはすでに感染していて、今年になってようやく見えるようになってきたんだろう。延々とフラン病とのイタチごっこが続く。 しかも一番気

          フラン病気。(2024/04/06)

          手紙。(2024/03/31)

          昨日りんご畑の一画の剪定が終わり、全体の半分超えたか超えないかくらいのところまで進んだ。3月中にはここまで終わらせたいと個人的に思っていたところまでギリギリたどり着いて、ちょっと気持ちが楽。 おとといはぜんぜん連絡ができていなかった人たちにメールを送ったり手紙を書いて郵送した。送る人によって言葉遣いががらっと変わっておもしろい。お待たせしている人たちがけっこういて、いつになったらそこまで辿り着けるのだろうと日々つらい。でも、一報いれるだけで多少ちがうはずと祈りながら、メール

          手紙。(2024/03/31)

          雨。(2024/03/29)

          今朝、雨の音を聞いて、起きるのが億劫になる。二度寝してしまおうかと思ったけど、キャッツに手を甘噛みされて、布団から出る。 昨日から妻が出張で家にいない。月曜日まで、キャッツたちとお留守番。 最近ずっと気持ちがぐずついている。家事をしたりいつもの習慣に乗っかることで、がっくと落ち込まないでいられている。でもこういう時は、なんであんなこと言ったんだろうしたんだろうと、前の出来事や自分の言動がふと思い出される回数も増えて、ボディブローみたく効いてくる。いやな感じ。 とりあえず

          雨。(2024/03/29)

          電車。(2024/03/27)

          * 先週、電車に乗って酒田と仙台に行ってきた。なかなかにヘビーな感じでぐったりしたけどいろいろなものを見ること聞くことができて、ずっと同じところにいると溜まっていく何かが流れていくような気がした。 酒田にはJRを乗り継いで行った。 大館までは見慣れない風景の中に見たことのある風景が一瞬あらわれたりして、まだ知っている土地にいるような気持ちがあった。 大館を越えてからは、まったく知らない風景を電車はかき分けて進んで行った。朝早く起きたので、体の芯に眠気がこびりついていた

          電車。(2024/03/27)

          左親指の先。(2024/03/19)

          * 先日、包丁で切った左手の親指の傷を見てもらいに病院に行った。患部に当てていたパッドを取ってもらうと、薄く新しい皮膚が傷口を覆っていた。看護師さんに、どうでしたかー?と聞かれて、なにもできなかったっす、と答えると、その人は笑っていた。 先日、名前のないごはん会というものをやった。とくに意味はなく、ほんとうに名前がなく、この催し物をどう名づければいいのだろうということだったので、もうそれを言ってしまえということで、そんなイベント名になった。でもただごはんと飲み物を持ち込ん

          左親指の先。(2024/03/19)

          あの日。(2024/03/13)

          わからない、わからない。 ずっとわからないままだった。 今でもわからないし、あの日がこれからも訪れ続ける限り、このわからないはたぶんずっとあるし、すぐそこにいる。 でも、13回目の3月11日を迎えた時に感じたのは、13年経ってようやく自分は、あの日に釘打ちされた、ということだったと思う。 *** 先週、包丁で指を切った。 妻といっしょに津軽あかつきの会に行って、ゼンマイを切っていたら左手の親指の先を包丁で切ってしまった。なんで猫の手にしてなかったんだろう、完全に油断し

          あの日。(2024/03/13)

          マルバカイドウ。(2024/03/10)

          週の終わりに区切りをつけるつもりで書いていたのに、ここ数週間ばたばたしていて書けていなかった。できごとがたまる。とりあえず3月2日までをふりかえってみる。 先日、もう一度見たいと思って、「奈良美智: The Beginning Place ここから」を見に、青森県立美術館に行ってきた。平日であまり人もいないだろうと油断してたら、けっこう人がいて、うわぁ、って思う。でもここまで来て帰るわけにもいかないので、ちゃんと行く。 「シャガールのアレコ」にはいつもいつ見ても圧倒される

          マルバカイドウ。(2024/03/10)

          北上。(2024/02/28)

          いつもどおり起きて、コーヒーをいれて、パソコンを開く。 そこまでやって、そういえば照明つけてない、と気づく。 窓から入ってくる朝日の光だけで十分明るい。 春が近い、と思う。 先週、先生から明日参加する「対話の森」についての連絡が来た。ゼミ生の子が描いてくれたという黒板の絵の写真といっしょに、SNSでも宣伝しましたとの旨だった。その日は『あなたの根っこ』という題目で僕がお話することになっている。宣伝を見るとどうやら僕の肩書きは「農民芸術家」ということになっていた。ため息がでる

          北上。(2024/02/28)

          その街。(2024/02/20)

          そこはひとつの街のようだった。いやそこで暮らしてきた人たちにとってそれはきっと街だった。おもしろくないことがありつらいこともかなしいこともあり、しかしたのしくもありわらいありをかしきことがきっと、あったのだ。それは街だった。それはだから街だったのだ。 先週、大学時代所属していたゼミの卒論発表会があった。仕事の日だったので参加することはできなかったのだけれど、LINEのグループでちょくちょく入ってくる発表会の情報を見てむかしのことを思い出す。ぼくたちの頃は同期が10人くらいも

          その街。(2024/02/20)