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朝のルーティーン(思考の整理法)

朝型人間である。たいだい5時半から6時のあいだに起きる。

サラリーマンのころは、起床時間にムラがあった。飲み会で寝るのが遅くなることもあったからだろう。それでも6時半には起床していた。

起床時に、一連の作業として以下をパッケージにしている。

  • 三つ折りマットレスを畳んで壁に立てかける

  • 手巻き式の時計のリューズを巻く

  • LDL-コレステロールの錠剤を飲む

  • 洗顔する

  • マウスウォッシュで口をゆすぐ

これらが終わってから、ようやくデスクに向かう。

パッケージとは別に、思考の整理と内省(自問自答)を朝のルーティーンにしている。かんたんなイメージ図とともに解説してみる。


⓪朝、あたまの中でいろんな種類の思考が積み重なっている

朝のルーティーン(思考の整理)のイメージ

冒頭のアイキャッチ画像でも使ったとおり、朝のあたまの中は、いろんな種類の考えごとが積み重なっている感じがする。
重要性の大小や数もお構いなし。さらに夢で見たことも混じってくるので、始末に負えない。
(同じような感覚の持ち主がいたら、教えてほしいのだけれど)

これを放置しておくと、一日中スッキリしない。ボンヤリしてしまう。

なので、朝のルーティンとしてあたまの中、思考の整理から始める。1時間半かけて、すべてを洗い出し、種類ごとに整理する。

なぜ1時間半かというと「愛するということ」でおなじみのエーリッヒ・フロム先生のマネ。「聴くということ」というセミナー講義録をまとめた著作で、こんなことを言っておられた。(太字はぼくがつけました)

自己分析は一生を通じての絶え間ない活発な自己への気づきであり、気づくこと、ますます自分自身に気づくこと、自分の無意識的な動機や、精神のなかの意味あるすべて、自分の目的、自分の矛盾や食い違いについて気づくことです。
ごく個人的なことを言わせてもらえば、毎朝、私は一時間半の間、集中と瞑想の訓練を結びつけた自己分析を行っていて、それなしに暮らしたいと思いません。私はこれを自分が実践している最も重要なことの一つであると考えます。
しかし、それはとても真剣でなければ、それが有する大切さを重視しなければ、成し遂げられるものではありません。

エーリッヒ・フロム「聴くということ——精神分析に関する最後のセミナー講義録」

ぼくの場合、フロム先生ほど自己分析の真剣さがないことは承知のうえで、朝に思考をすべて洗い出して並べることは「モーニングページ」や「エクスプレッシブ・ライティング」とも呼ばれて一定の効果があるっぽいので、かれこれ4年くらい続けている。

で、思考の種類は「ネタ」「夢の記憶」「タスク」「スケジュール」に分類していて、この4つを順番に、頭の中から取り出す。

①ネタ……メモ紙に手書きorデジタルのメモアプリに入力

まずは「ネタ」。これはアイデアとも呼べるレベルにない、ただの思いつき、という感じ。
ブログやnoteの記事のネタ、アイデアになりきれていないもの。
「タスク」は明確に行動する必要があるレベルのことなので、ネタはタスクに昇格させるかどうかの段階でもある。

・Web3の書籍を読んだ。さて、自分もデジタルアートを買ってみるか
・生成AIで図版やイラストを作ってみよう。どういうプロンプトにしよう
・昨日、区内の掲示板で川柳大会の募集があったな。応募しようかな

とか、タスクにするか悩んでいたり、具体的なアクションを起こそうにも、どうアクションを起こそうか考え切れていない、という段階のもの。

ネタは、紙のメモに手書きすることもあれば、デジタル上のメモアプリであるNotionでメモすることもある。朝、起きる前の寝床のなかでスマホで入力することもある。

②夢の記憶……メモ紙に手書きのみ

夢を記録することに意味は見出していないけれど、「さっきまでこんな夢見ていたよなぁ、たしか」とぐるぐる思い残すのが嫌なので、紙メモに手書きする。忘れるためにメモする、という感じ。

夢から着想を得る芸術家の方もいるらしいが、凡人のぼくはピンとこない。せいぜい「タスクとして忘れているけれど、じつは気にし続けていることのアラート」という使い方をするくらい。

たとえば、先月末に会社を退職したのだけれど、取り急ぎ一報だけして理由をちゃんと説明できていない友人がいる。昨日、彼が夢に登場してきた。

また、週末に会う約束をしている友人とのあいだで、時間や場所が確定していない。その友人が、別の夢のシーンとして出てきた。

創造性のかけらもないが、夢の実用的な使い方としてはいいかもしれない。

③タスク……タスク管理用のメモ紙に手書き

タスクは明確に行動する必要があること、と定義している。

たとえば「家賃の振込」だとか「○○美術館に行く」だとか「新しいサウナを探す」とか。これらは、月単位でタスクだけを並べている1枚の管理用のメモ紙があるので、そちらに手書きして忘れないように管理する。

Notionでもタスク管理も試しているけれど、しっくり来ていない。デジタル上で誰かと共有しないからだろう。いまのところ手書きのメモ紙への一元化で満足している。

④スケジュール……スケジュール帳に記入

スケジュールを最後の順番にしているのは「ネタ」が「タスク」に昇格し「タスク」の一部が「スケジュール」の記入に関連するからである。

たとえば、「〇〇美術館に行く」というタスクがあって、じっさいに美術館の予約をネット上で行い、日時が確定したら、スケジュール帳に記入する、という具合。

また、思考の整理の最中に、スケジュール帳に入れるべき事項をふっと思い出すこともある。また、メールを見返して「ああ、〇〇さんがこの日に会食をセッティングしてくれてたな」と気づいて、記入することもある。

スケジュール帳に取りかかるころには、だいぶ目が覚めている。
これら①~④の所要時間も、平均して1時間半は使っていない。


あとは残った時間で、その日1日のスケジュールを1枚のメモにまとめる。

今度は順番が逆で、「スケジュール帳」で埋まっている時間を確認してから、空いた時間に処理する「タスク」を充てこむ、という順番になる。

1時間半が経過したら、天気が良い日には、ジョギングのために外に出る。朝に陽のひかりを浴びることは、夜のスムーズな入眠につながる。

だいたい、こういう朝のルーティーンで生活をしている。

#朝のルーティーン


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