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映画三昧ゴジラvsコング新たなる帝国観てきたよ

ゴジラvsコング新たなる帝国
やっと観に行ってきた。
巨大怪獣が大暴れする姿は映画館だとより迫力がある。

前回話題となったゴジラー1.0のゴジラは
顔のアップやトゲトゲの背びれや尻尾など
その凶悪なフォルムが印象的だった。

日本のイメージするゴジラは禍々しく邪神そのものだ。
人間の傲慢さや欲深さや愚かさを具現化した生き物であり、
その比重が大きければ大きいほど、
ゴジラも大きく強く圧倒的な存在となって現れる。
だから人間の味方にはなり得ないのかも知れない。
それ故に日本のゴジラにはいつも負のオーラが漂っている。
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自分は色んなゴジラ映画の中で
このモンスター・ヴァース・シリーズが大好きだ。
日本のゴジラは2足歩行で動きもそんなに早くない。
破壊と恐怖をまき散らす凶悪な怪獣であるのに対し、
このシリーズの巨大怪獣たちは機敏に動ける(笑)
地球の未知の生物としてモナークの研究対象になっていて
より生物的に捉えているせいか動きも自由活発だ。

このシリーズでゴジラやコングは巨大怪獣タイタンと呼ばれ、
古より地球に住んでいて地球を守っていると考えられている。
人類のためと言うよりも
地球を脅かす敵に対して排除すべく攻撃するのだ。
日本版ゴジラとは違った解釈ではあるが、
エンターテイメントとして最高だと思う。

ゴジラもコングもギドラも他の巨大怪獣達も
縦横無尽に暴れまくるダイナミックな争いが満喫できる。
ひとたび出現すれば人間の築いた街やビルも車や橋も
歩くたび踏みつけられ破壊されてしまう。
歩くだけで大惨事なのに怪獣同士が地上で争えば
倒れただけで高層ビルは雪崩のように粉々に砕け散る。
古かろうが新しかろうが世界遺産だろうが
まるで砂で造ったお城みたいに容赦なく踏み散らかしてしまう。
彼らが暴れ回った後にはただ瓦礫の山が残るだけだ。
人間が築いた科学技術や経済や社会など
一瞬で失ってしまうのだ。
この光景をを観るたび
「ああ、人間なんてちっぽけな存在だよな。」と感じる。
巨大怪獣によってもたらされる人類存亡の危機は、
自然災害のそれに似ている。
どんなに技術が発達しても自然の脅威には抗えない。
そして環境汚染や資源枯渇、地球温暖化などによって
もたらされる気候変動は人間がすべての元凶であり
自ら破滅へとカウントダウンしていると痛感する。
ずっと昔から頭のいい科学者や哲学者たちが
警鐘を鳴らしてきたにも関わらず、
その尻拭いを後回しにして突き進んできた結果がこれだ。
傲慢で愚かで罪深い生きものが人間の正体であり、
見たくないものは目をつぶり考えたくないことは
無視して誤魔化している。
かく言う自分もそのひとりだ。
もうどこからどうすれば正せるのか分からない。
いっそゴジラに踏まれてしまいたいと思ったりもする。
こんな事を考えるのは自分だけだろうか。

〔今回のストーリー〕※ネタバレ閲覧注意です。

どこからかシグナルが発せられている。
その規則的なシグナルがなんなのか分からず困惑するモナーク。
いち早く気づいて動き出したのがゴジラとコング。
そしてコングと手話で話す女の子ジア。
彼女は髑髏島の先住民イーウィス族の
たったひとりの生き残りで言葉を話さない民族だ。
互いの目を見て意思疎通する。

ゴジラとコングはそのシグナルに向かって動き出す。
コングは地下空洞をすごい早さで移動し始める。
地下空洞には更にもう一段深い地下空洞が存在しており、
スカーキングという凶悪なコングに似たタイタンによって
独裁的にほかのコング達を支配していた。
スカーキングの狙いは地上への侵略だったのだ。

その危機を察したイーウィス族によって
危険を知らせるシグナルが発せられていたのだ。
全滅したと思われていたイーウィス族は
この第二の地下空洞に移り住んで生き延びていたのだ。
生き残りの女の子ジアは自分と同族の人々に出会うことで
ずっと抱えていた違和感や疎外感から解放されてゆく。
そして予言によって彼女がこの地にやってくること、
怪獣の女王を蘇らせる使命があることを知らされる。

コングは地下空洞のスカーキングのいる場所を見つけ、
激しい争いとなる。
スカーキングは伝説の氷のタイタンシーモを
痛みによって支配していて、
シーモの吐き出す強力な冷気にコングは苦戦し
右腕が凍傷になりスカーキングにやられてしまう。

一方ゴジラはシグナルによって危険を察知し、北極海に向かう。
北極海にはティアマットという
龍に似た姿の全身ピンク色に輝くタイタンがいた。
ゴジラはこれを倒し、
その場所でエネルギーをチャージして戦いに備えていた。

再び移動し地下空洞へを繋がる場所にやってくると
地下に向かって大声で咆える。
地下への穴が開くとやってきたのはスカーキングとシーモだった。
両者はすぐさま争いを始める。

シーモの吐き出す冷気によって地上は
一瞬で氷の世界となってしまう。

負傷したコングを何とかしようとモナーク基地にあった
コングを強化するためのロボットアームをコングの右腕に装着する。
それによってダメージを受けた右腕が動かせるようになった。
スカーキングの飛び出した穴から後を追いかける。

地上に出るとゴジラと早速バトルになる。
どちらも守護神ではあるが、永遠のライバルなのだ。
ジアに戦う相手はコングではない。信じてと説得され、
コングはこれを受け入れる。

コングはゴジラとともにスカーキングを攻撃する。
シーモを解放し、シーモの力も借りて
スカーキングをやっつけることに成功するのだ。
そしてそれぞれの場所へと帰って行く。

これでもかって言うくらい暴れ回り破壊しまくり
人類へのダメージは計り知れない。
怪獣映画はこれでいいと思っている。
そのあとどれ程人類が減っていようが
大事にしてきた物が消えてなくなろうが、
そこからどうやって再生していこうが、些細なことなのだ。
どれ程のものを握りしめていたとしても
消えてなくなるときは一瞬なのだ。

遠い昔どこかで聞いたことがある。
「死ぬときはなんにも持って行けないんだよ。」
まったくその通りだと思う。


最後まで読んでくださった方ありがとうございます。


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