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#0126 「プリキュアオールスターズがやってくる!」を見にいって思ったこと

昨日は、家族で娘が心待ちにしていた「プリキュアオールスターズがやってくる!」に行ってきました。

このイベントでは、歴代のプリキュア21人が登場(親は識別不能)し、主題歌に合わせてダンスやライブパフォーマンスが繰り広げられ、観客は一緒に歌ったり踊ったりすることができました。

特に子供たちはプリキュアの世界に夢中で、親子で共有できる楽しい時間でした。

しかし、楽しい時間を過ごす一方で、イベントの運営面にいくつか改善点が見られることに気づきました。

グッズ販売やチケットの取り扱いなど、より効率的に運営することで、来場者の満足度を高めることができるのでは?と思いました。

また、客層の多くは家族連れでしたが、子供のころからプリキュアのファンと思われる若い子や大人同士で来場している方々も一定層いました。プリキュアはバンダイのコンテンツですが、ディズニーのミッキー同様にコンテンツビジネスは全世代に向けた面白い商売であることを改めて気付きました。


○オペレーションの課題

プリキュアオールスターズがやってくる!のもう一つの大きな見どころは、ショー後の「プリキュアとのハイタッチ会」です。

ただ、この特別な体験には、ある大きな問題がありました。

それは、ハイタッチ権が得られる特定のグッズ(サイン色紙500円orお楽しみ袋2,000円他)を購入する必要があるのですが、このグッズは現地でのみ販売され、そのために長蛇の列ができてしまうのです。

多くの親子連れがこの行列に長時間並ぶことは、特に子供にとって非常に疲れるものであり、また親が子供を見守ることに多くのエネルギーを使うことになります。子供が並んでいる途中などにトイレに行きたくなったり、いろいろ突発的事象が起こるので、列に並ぶことは極力回避したいという思いがあります。

さらに問題なのは、このグッズ販売の現地での取り扱い方法です。

事前にインターネットで入場チケットを購入できるのに、なぜハイタッチ権を得るグッズだけは現地でしか買えないのか、と疑問に感じる方も多いでしょう。

このような状況は、イベントのオペレーションとしても改善の余地が大いにあると考えられます。

○オペレーションの改善案

ショーの現場で見られたハイタッチ権の販売方法には改善の余地があります。具体的な改善策として、以下の二つの方法を考えました。

  1. ハイタッチ権付きグッズの事前販売:イベントのチケットと同様に、ハイタッチ権付きグッズもオンラインで事前に販売することで、イベント当日に長時間列に並ぶ必要がなくなります。さらに、事前購入したグッズはイベント入場時に手渡しすることで、物流の効率化とスタッフの負担軽減も期待できます。但し、ショー終了後にハイタッチ会を行う(ほぼ全員が参加している)ことで、終了後の出入口の混雑を緩和させる効果があるので、この点はなるほどなと感心しました。

  2.  専用受取エリアの設置:事前購入したグッズの受取には、専用エリアを設け、グッズ受取と通常のグッズ販売エリアを分離し、混雑を緩和できます。

これらの提案が実現されれば、親子連れをはじめ来場者のストレスが大幅に緩和され、イベントの魅力がさらに増すのではないでしょうか。

○キャラクタービジネスの強み

プリキュアオールスターズがやってくる!は単なるエンターテイメントイベントではなく、その背後には深いキャラクタービジネスの戦略が存在するように思います。このビジネスの強みを以下の点で簡単にまとめてみました。

1. 幅広いターゲット層:
プリキュアシリーズは、幼児から小学生の子どもを主なターゲットとしていますが、実際にはその親世代や、かつてのファンである大人たちも楽しんでいました。これにより、商品やイベントの市場が拡大し、異世代間での共有が可能となり、より広い顧客基盤を確保しています。

2. 24時間働くキャラクター:
キャラクターは、商品やメディアを通じて常に活動しており、人間が直接関与しなくてもブランドを代表する「顔」として機能します。これにより、非常にコスト効率が良く、時間や場所を選ばずにプロモーションが行えます。特にデジタルメディアの発展により、キャラクターを活用したマーケティングはさらに効果を発揮しているのではないでしょうか。

3. アイデア次第での多様な収益源:
キャラクタービジネスは、通常の商品販売だけでなく、イベント、アプリケーション、オンラインゲーム、さらには教育ツールとしても利用されることが多いです。これらはすべて、アイデア次第で無限に広がるビジネスチャンスを提供し、多角的な収益を生み出しています。

バンダイを中心とする玩具業界は、少子化の影響を強く受けていることには変わりませんが、子供だけではなく、大人もターゲットに入れた戦略で、これらの強みを活かし、キャラクタービジネスは継続的に成長し、新しい市場を開拓していけるのではと思いました。

○結論

プリキュアショーを通じて見えてきたオペレーション上の課題とキャラクタービジネスの強みは、今後のイベント企画とビジネス戦略に重要な示唆を与えています。ここで、その学びを以下にまとめてみました。

  1. オペレーションの最適化:イベントの満足度を高めるため、チケット販売と特別体験のプロセスをデジタル化し、事前購入が可能になるようシステムを整備することが必要。これにより、親子連れがイベント当日によりスムーズに楽しむことができ、全体的な体験が向上。

  2. キャラクター活用の拡張:キャラクターの多面的な活用を更に推進することで、ブランドの親しみやすさを保ちつつ新しいビジネスモデルを開発することができる。例えば、デジタルコンテンツ、バーチャルリアリティ体験など、テクノロジーを活用した新しいファンとのエンゲージメント方法を模索することが望まれる。

  3. ファン参加型のイベント企画:ファンの声を直接イベント企画に反映させることで、より一層のエンゲージメントを図り、長期的なファンの支持を確保することが可能。オンラインアンケートやソーシャルメディアを活用した意見収集が効果的。

○まとめ

イベント運営のオペレーションとキャラクタービジネスの深いポテンシャルについての気付きを書きました。特に、事前のチケット購入と特別体験のデジタル化は、イベントのスムーズな進行と親子連れの満足度向上に直結します。また、キャラクターを活用した新しいビジネスモデルやテクノロジーを駆使したファンエンゲージメントの拡張は、ブランドの成長とイノベーションを促進する重要なポイントです。このような改善を通じて、プリキュアは更に多くのファンに愛されるコンテンツに成長し続けるでしょう。今の幼児・小学生たちが大人になってもファンとして応援してくれているか、将来どうなっているのでしょう。

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