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#284 「経験から学べる人になる」方法は?質問コメントにお答え!

今週も月曜日がスタートしました。
最近、コメントをたくさんいただきまして、ありがとうございます。
嬉しく拝見しています。
ネタの投げ込みをしてくださったり、質問をくださったりというコメントもありまして、随時お答えしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

質問コメントありがとうございます

そして今日は、7月14日にイベントを開催させていただいたのですが、このイベントに参加くださった方から質問をいただきましたので、こちらを取り上げてみたいと思います。
りんこさんからの質問です。ありがとうございます。
【先日のイベント中で、「経験したことを自分の知見に変えられる能力」というお話がありましたが、そのことについてもう少し詳しく教えていただけないでしょうか?
私は経験を抽象化するというのがどうもうまくいかず、経験からあまり学べていない気がしています。
どうやったら経験をうまく学びに変えることができるのか、よかったら教えて下さい。】
というコメントをいただきました。

そして、同じコメント欄で、すっすーさんものっかってコメントしてくれてます。
すっすーさん、ありがとうございます。
【りんこさんの質問「経験したことを自分の知見に変えられる能力」
ぜひVoicyでこのテーマを取り上げてください。
きっと悩んでいる人が多いはずです。
私の場合、毎日の日記を通して、経験の抽象化に取り組むことで、経験起因の知見が自分の中にたまるようにしています。
私としては、その他の方法で、経験を自分の知見に変える方法論も知りたいので、ぜひこのテーマをVoicyで取り上げてほしいと考えています。】
すっすーさんもありがとうございます。

それにしても、本当にみんな勉強熱心で、感心して頭が下がる思いです。私も刺激をいただいております。
「経験したことを自分の知見に変えられる能力」これがテーマかなと思うのですけれども、これはどこのイベントだったかなというと、7月14日に【これからの『自分価値』を高める育休の活用方法とは~「あなたと働きたい」と言われるスキル、ありますか?~】こんなタイトルでのイベントを開催させていただいたんですよね。
その中で、キャリアを描く力とあわせて、経験したことを自分の知見に変えられる能力というのが、あなたと働きたいと言われるスキルの筆頭としてあがりましたので、そこについて質問をいただいたという流れになります。

「経験から学べる人になる」方法は?

経験から学べる力だとか、経験から学べる人になるには?こんな感じのテーマを今日は取り上げてみたいと思います。
ちなみに、実はこのテーマは、学びデザインの荒木さん、Voicyだとbook cafeの荒木マスターとして有名なのですけど、荒木さんは「社会人の学び」このテーマに関しての方法だとか、知見だとか、場を作っていくプロフェッショナルなんですよね。この荒木さんの力を借りて、企業研修のプログラムを一緒に作らせていただきました。
学びデザイン監修の元、人材育成のカリキュラムにしたという背景があります。
このテーマはみんな重要さを実感しているし、そして私たちも超注目している能力、スキルだなと思っています。

ゴールイメージをはっきり持つ

こんな前置きはさておき、今日この10分のVoicy放送の中で、どこが大事で、何をこれだけは伝えようかなというところですけれども、ゴールイメージ、これが結構大事だなって思いますので、ここを取り上げたいと思います。
「経験から学ぶ」って、言葉としてはすごくシンプルですけれども、めっちゃざっくりしてるじゃないですか。
「経験から学ぶ」うん、分かるけれども、すごいざっくりしてるよね。
なので、「経験から学ぶ」って一言でいっても、何ができたらよく学べたのか?どうなったらいい感じなのか?これはさっぱり分からないんですよね。
なので、自分なりに振り返る中で、どの程度までいけばゴールなのか?、もしくはよく学べたっていえるのか?このゴールイメージをくっきりはっきり持つっていうのが、方法について習得する上では大事なのかなって思います。

ビッグワードはもはや学びではないby荒木マスター

このゴールイメージですけど、一言でいうと、ビッグワードにまとめない。これが最大のポイントだと思っています。
ビッグワードにまとめない。
言い換えると、経験を学びに変えていくプロセスって、直径2ミリの学びを小さく削り出していく作業。こんなふうなイメージを持っていただくといいんじゃないかなと思います。
荒木マスターも「ビッグワードにまとめられるものは、もはや学びではない」こんな感じでおっしゃっていました。

といいながら分かりにくいので、具体的な例をもとに一緒に考えてみたいと思います。
例えば、「勝てる企画書を書く」みたいなセミナーに参加したとするじゃないですか。この企画書セミナーに参加したという経験からの学びは何だったか?というのを振り返るとします。
ビッグワードの学びっていうのは、例えばこんな感じ。
企画書はやっぱり構成が大事だよね。
これが超大きい状態ですよね。
イメージすると、直径2メートルぐらいの岩石。こんなイメージを持っていただくといいと思います。
これを2ミリの石に削り出していくとどうなるか?ですけれども、例えば、企画書は相手の頭の中にもともとあるロジックをまず理解して、その相手の頭の中のロジックを組み替える構成を作ることが大事だ。
こうなってくると、具体的で、かつフォーカスポイントが分かって、行動につなげるためのイメージが進んで、かつビッグワードにまとまってない端的な学びになっているっていえますよね。
これが大きい岩から2ミリの学びを削り出していくというイメージだと思います。
伝わりましたかね。

別のケースで考えてみると、例えば、会議に準備をせずに臨んだら、ぐだぐだになって何も決まらなかった、反省。といった経験があったとするじゃないですか。
ここに振り返って経験を学びに変えた時に、大きい岩の状態だと、例えば、やっぱり会議は事前準備が大事だわ。こんな感じだと思うんですよね。
これを削り出していくとどうなっていくかというと、例えば、アジェンダを用意して、事前に参加メンバーに共有することをすべきだっていうことになるかもしれないですし、参加メンバーに当事者意識をもって臨んでもらうために、事前に会議参加にあたってメンバーに何を期待しているか、どんな準備をして臨んでほしいかをメールで連絡しておく必要があった。
こんな感じで、具体的かつ小さくまとまっていくと、いい学びになるんじゃないかなと思います。

ビッグワードを小さく削り出していく

こうやって事例で考えてみると、たぶん最初はビッグワードでいいと思うんですよ。
ただ、ビッグワードのまま「よっしゃ、学べたぜ」じゃなくて、このビッグワードを小さくしていくっていう作業が、たぶん方法になるんじゃないかなって思います。
自分でツッコミを入れながら「事前準備って具体的に何のことよ?」とか、「構成って具体的になんのこと?」みたいな自分でツッコミながら、小さくしていく手段もあれば、誰か相手をみつけて、壁打ちしながら、問いかけてもらいながら、小さくしていくという手段もあるんじゃないかなと思います。
私たちは、社会人10年選手以上になるじゃないですか。
そうすると、いろいろ基本的なことは知っている状態になってきてると思うんですよね。
初めて知ることが少なくなっていって、既知のことが増えていく。
ということは、その中で経験を活かして成長するためには、「企画書は構成が大事だ」そんなものは百も知っている、こういったビッグワードを小さく削り出していくことで、日々の経験から学びを積み重ねていくっていうことができるのかなと思います。
経験したことを全部削りだすのは大変だと思うので、ここぞはという時に、このゴールイメージが頭にあることで、そこに近づくことができるといいんじゃないかなと思います。
改めて、「経験する」ことと「経験から学ぶこと」って違うなって思いますし、経験から学ぶにしてもいろんなレベル感があると思うので、自分の中で適切なゴールイメージがあるということが、まずスタートになりそうだなと思いました。
それにしても成長実感って、やっぱり毎日の仕事の楽しさの源泉だと思いますので、こういったポイントをつかんでいるということが、皆さんのお役に立てればなと思います。

それでは、今日も一日良い日にしましょう。

小田木朝子プロフィール

「仕事が好きだし、楽しいと言い合える女性が増えることが喜び」小田木朝子(おだぎともこ)です。
このチャンネルは両立女性のためのオンラインスクール育休スクラから出産後の変化を柔軟に乗り越え、仕事がもっと楽しくなる“知恵とヒント”を平日の毎朝配信しています。2回の育休を経て、現在人材育成・組織開発を行う株式会社NOKIOOの役員をしています。
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