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パズル74(2次小説:類つく)

結婚式当日

つくしはいつものように朝早く起き窓を開ける
『今日も穏やかな良い天気だなぁ〜』

昨日、ケビンから連絡が来て今日は朝から来客の予定
新しい事業計画の相談らしい…
『今度はどんな事を始めるのかなぁ…楽しみ』
朝食の準備を終えて類を起こしにいくのだけど…
いつもベッドからなかなか出て来てくれないの////

「おはよ」
起こされる前に類が起きて来るなんてどうしたの??

「クスッ 今日は人が来るんでしょ?
つくしの艶めいた顔は誰にも見せたくないからね」

もぉ〜類の方がずっと艶めいていると思うけど////

8時を過ぎた頃、家の前に車が止まる
つくし「もう着いたのかしら?」
扉を開けると…

ケビン「おはよう つくし」
桜子「先輩、おはようございます」

つくし「え?桜子…どうしたの?陸君は?」
桜子「あきらさんがみてくれていますわ。
それより私と一緒に来ていただきます」

有無を言わさず私を車に乗せると運転手さんが車を出してしまう
つくし「桜子、待ってよ、どう言う事?」
桜子「直ぐにわかりますわ。類さんも承知していますから心配はいりません」

車が止まったのは…
つくし「ここは…教会?最近まで修復していたって聞いてたけど…」
桜子に引っ張られて中に入り部屋に案内される

千恵子「つくし〜」

ママが待っていたの。

つくし「ママ…いったい何が起きてるの?」

桜子「ここで類さんと先輩の結婚式を挙げるんです。
まずはお肌の手入れをしていただきますわ」

部屋の中に4人の女性が入って来て私はローブ姿にされてしまう
こんがらがった頭でされるがままになっているしかなく
桜子が今日までの事を説明してくれる
つくし「島の人達が?全然気づかなかった…」
桜子「隠すのが大変だったけど、みんなノリノリだったらしいですわ」

1時間ほどで私の肌もピカピカ。鏡の前に座って次は髪型とメイク
桜子も自分の支度をすると部屋を出て行き代わりに優紀が入って来た
つくし「優紀…来てくれたんだね」
優紀「親友の結婚式だもの、当たり前でしょう。
つくし…良かったね。おめでとう」
つくし「ありがとう…でもまだ実感がわかない。」

いつのまにか部屋にはウェディングドレスが用意されていて…
千恵子「このドレスは桜子ちゃんがデザインしてくれたんだって。」
袖を通すと…
千恵子「つくし…すごく綺麗。似合ってるよ」
優紀「本当…綺麗だよ。さすが桜子だね」
鏡の前で映る自分を見てもまだ信じられない気分

バタン ドアが勢いよく開き
「つくし〜おめでとう!! わぁすごく綺麗」
今にも飛びつきそうな滋さんを旦那様が必死に押さえてくれていた
つくし「滋さん…ありがとう」

それからパパと進も入って来て…
私を見るなりパパは号泣
パパ「良かったなぁ…綺麗だよつくし」
全然涙が止まらない
「外で類さんが俺より先にズルイって拗ねてたよ。」
桜子「旦那様は式場までお預けですわ。あきらさん達は入っても良いのに…」
「あ…それは類さんにダメって止められてました。俺は弟だから仕方ないって
渋々許してくれたみたいです」
「類君って全然変わらないね〜つくしへの執着が」
つくし「執着って…」
桜子「ふふふ でもピッタリですわね」
部屋が笑いに包まれた

教会の扉が開き緊張したパパと共に歩く
視線の先には愛する類が見えて堪えきれず涙が溢れる…
「つくし…おめでとう」
翼の声が聞こえ涙が止まる
パパの手から類へ…
「すごく綺麗…」
耳元で囁いてくれる。
神様の前で永遠の愛を誓い指輪の交換…
そういえば…1週間ほど前にケビンにメンテナンスがあるらしいって渡したの
このためだったのね。少し寂しかった薬指に指輪が戻ってきた。
誓いのキスは『恥ずかしいから頬にね』って囁いたけどしっかりと唇に…
振り向いてみんなの顔が見えた時…桜子や優紀の涙が見えた
本当に本当に心配ばかりかけてごめんね。
花びらのシャワーの中外に出ると太陽が眩しい…
つくし「翼の声が聞こえたら落ち着いて歩けたの、ありがとう」
「ホント?僕の声が聞こえたの?心の中で言ったんだよ」
え?っと思ったけれど私の耳にはっきり聞こえたのよ。

ケビン「このあと、馬車で島をパレードしてもらうんだ」

パレード?え!!
つくし「ケビン…無‥無理。恥ずかしいよ///」
「俺だってこんな綺麗なつくしを誰にも見せたくない…
でも島のみんなが俺達を祝福してくれてるって嬉しい。
今日だけは我慢しよう」
類の言葉に少し感動しちゃった…
つくし「そうだね…わかった」

でも‥でもね。この馬車って皇室から借りて来たってホント?
『2人で手を振りながら笑顔を見せてね』
ロンに笑顔で言われたけど顔が引き攣っちゃうよ…

でも馬車から見た風景は一生忘れないと思う
島の人、全員が並んでくれてるなかなぁ?と思うほど両側に人‥人
いつも新鮮なお魚を売ってくれるおばちゃんもオマケをくれるお肉やさんも
みんな笑顔で手を振ってくれていた

つくし「幸せだね」
「これからもっと幸せになれるよ」

こんなステキなサプライズを考えてくれたみんな
本当にありがとう

花より男子の類ファン、原作の切ない類を幸せにしたくて類スキ向けにお話を書き始めました。老化防止の為に妄想を巡らせるおばちゃんです。拙い文章ですが応援していただけると励みになります。よろしくお願いします