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自分の体質が分かる「十干タイプ」

前回は、「五行」をさらに陰と陽で分類した「十干」についてお話しました。

五行の流れは、自然のあらゆるものを変化させながら、人の心と体に影響を与えます。五行の運行のリズムは一定で決まっているので、そこからそれを使って天気の流れを読む「カンポー予報」や、運気の流れから体質を読む「カンポー占い」なども、オリジナルで考えて作ってやっております。


いつか誰かに注目してもらえないかな…と思っているのですが、それにはやはりもう少し分かってもらえるようにちゃんと説明をしていかないといけないと思いますし、誰にでも使ってもらえるようなものとして、もっと分かりやすいものを作り上げないといけないとも感じながら、いろいろと考えてはみているのですが、

今回、漢方の世界でもよく見かける「五行タイプ」をさらに分類して、新しく「十干タイプ」としてまとめてみました✨




自分がどの五行に影響を受けやすいのか

自分がもともと生まれ持っている「自分の五行のバランス」に、日常生活を送る中で受ける天気や運気といった「日々の五行バランス」が、人の心や体に影響して、さまざまな不調(だけじゃなく好調もあったりしますけど)が起こります。

それは、漢方占いも、同じ考え方であると思います。

そして、その実際起こっている心や体の不調や、自分自身が感じている自分の性格や特徴などから、自分がどの五行に影響を受けやすいのかといったことも、逆に知ることもできます。


10のカンポータイプ「十干タイプ」

あなたはどのタイプ?

甲「大木」タイプ
(心)行動力
(体)イライラ
(臓腑)

木は「動かす力」「自律神経系」を表し、陽は「外向きの力」なので、
行き過ぎると、調節機能が抑えきれなくなって、
じっとしていられず落ち着かなくなったり、なかなか眠りにつけなかったり、イライラや頭痛、目の充血が起こりやすくなります。


乙「草花」タイプ
(心)協調力
(体)もんもん
(臓腑)

木は「動かす力」「自律神経系」を表し、陰は「内向きの力」なので、
行き過ぎると、調節機能がうまく働きづらくなって、
ストレスを感じやすくなったり、やる気がなくなって鬱っぽくなったり、胃もたれがして、食欲がなくなったりします。


丙「太陽」タイプ
(心)表現力
(体)ドキドキ
(臓腑)小腸

火は「感じる力」「循環器系」を表し、陽は「外向きの力」なので、
行き過ぎると、血流機能が抑えきれなくなって、
顔が赤くのぼせやすくなったり、暑がりやすくて汗が多くなったり、よく話したり笑ったりと感情表現が激しくなったりします。


丁「灯火」タイプ
(心)感性力
(体)はらはら
(臓腑)

火は「感じる力」「循環器系」を表し、陰は「内向きの力」なので、
行き過ぎると、血流機能がうまく働きづらくなって、
体にあちこち痛みが起きたり、手足が冷えているのにのぼせやすくなったり、動悸が起きやすくなったりします。


戊「山岳」タイプ
(心)決断力
(体)ガツガツ
(臓腑)

土は「考える力」「消化器系」を表し、陽は「外向きの力」なので、
行き過ぎると、消化機能が抑えきれなくなって、
食欲が止まらなくなったり、甘いものを食べ過ぎて太りやすくなったり、湿気で胃がもたれて、体が重だるくなったりします。


己「大地」タイプ
(心)思考力
(体)くよくよ
(臓腑)

土は「考える力」「消化器系」を表し、陰は「内向きの力」なので、
行き過ぎると、消化機能が上手く働きづらくなって、
食欲はあるのになかなか食べられなかったり、思い悩みすぎて胃が痛くなったり、少し食べるだけで脂肪が付きやすくなったりします。


庚「岩石」タイプ
(心)攻撃力
(体)カサカサ
(臓腑)大腸

金は「守る力」「呼吸器系」を表し、陽は「外向きの力」なので、
行き過ぎると、免疫機能が抑えきれなくなって、
皮ふや腸が乾燥して便秘しやすくなったり、食べものでアレルギーが出やすくなったり、気圧や湿度の変化で体調を崩しやすくなります。


辛「宝石」タイプ
(心)防御力
(体)しくしく
(臓腑)

金は「守る力」「呼吸器系」を表し、陰は「内向きの力」なので、
行き過ぎると、免疫機能がうまく働きづらくなって、
鼻水や鼻づまりが起きやすくなったり、乾燥でのどの風邪を引きやすくなったり、肌が弱く荒れやすくなったり、お腹が冷えると下痢したりします。


壬「海洋」タイプ
(心)影響力
(体)ポヨポヨ
(臓腑)膀胱

水は「学びとる力」「泌尿器系」を表し、陽は「外向きの力」なので、
行き過ぎると、水の管理機能が抑えきれなくなって、
お腹や体全体が冷えやすくなったり、むくみやすくなったり、胃がぽちゃぽちゃ音がしたり、トイレが近くなったりします。


癸「雨水」タイプ
(心)順応力
(体)からから
(臓腑)

水は「学びとる力」「泌尿器系」を表し、陰は「内向きの力」なので、
行き過ぎると、水の管理機能がうまく働きづらくなって、
のどが渇きやすくなったり、足がつりやすくなったり、めまいが起きやすくなったり、ホルモンバランスが崩れやすくなります。



十干にすると、五行の強弱が分かりやすいかも?

漢方の診断でもこのように五行五臓に当てはめて、その機能がちゃんと働いているか、どう影響しているのかなどを見ていくのですが、時に五行の〝強弱〟で、五臓に起こる影響の違いをとらえづらいなと思うことがありました。


例えば、「木」自律神経を表しますが、木に当たる「肝」の機能が強まると、自律神経の働きが亢進して、落ち着かなくなったりイライラしたりといった症状(漢方では「気逆」と言ったりします)が起こります。

またその一方で、逆に「肝」の機能が強まることで、自律神経の働きがうまく働きづらくなって、気持ちが落ち込んでやる気がなくなってしまったりといった症状(漢方では「気滞」と言う)も起こったりします。

どちらもの自律神経の機能が強まることで起きているのですが、一見すると真逆の症状が出て、うまく説明するのが難しかったりするのです。


これまで自分では、五行には〝強弱〟があるのだと思っていたのですが、この十干の考え方を取り入れてみることで、それは強弱ではなくて、力の方向の違いなのであって、それこそ陰と陽の内向きと外向きの違いから起きる反応の違いなのではないかと気付いたのです。

それを元に、五行をさらに分類した十干を使って、その反応の違いを説明できるこの「十干のタイプ」を考えてみました。



これもまだまだ実証や検証が必要だと思いますが、漢方をもっといろんな人に身近なものとして取り入れていってもらえるように、自分の中でより研究を深めていきながら、いろいろ試していきたいと思っています。

漢方に詳しい方も、占いに詳しい方も、全然詳しくなくても、興味を持っていただける方がいたら、ぜひいろんなご意見をいただけるとうれしいです。ぜひぜひよろしくお願いします。


次回は、さらに詳しく、それぞれの「十干タイプ」の心と体に起きやすい特徴や性質についてお話しますね。

それでは、次回もお楽しみに。ごきげんよう。








いつも見ていただきありがとうございます!「漢方茶」を広げていけるような活動をいろいろとやっていきたいと思います。