薙刀ヲ解体スル少女ノ瞳
仄紅い水底、揺れる水彩色
秋の牢獄から脱獄した影が彷徨って
儚き季節は褐色肌の亡骸と化した
血塗れの刃先を寒風に晒したまま
かつての無垢なる赫を嘲笑うことすら
誰にも止められなくて……
「咳ヲ縊スルルハトホキ秋ノユメ」
白痴の輪花が咲き踊り
薙刀を解体する少女の眼に蟻地獄宿る
無感動な警報と街灯は
未だに揺らめきを繰り返すから
蠶――__/-させなければならなかった
終わりの無い地図に隠された秘密と血痕
逢魔染の介錯、薙刀に塗られた隠蔽も__
そう、廻間の積み木遊びは蒼白さに