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〆切間際

このお題で投稿出來るのもあと少しです。
何とか旅の全日程を納めるべく、ここ数日鳥渡駆け足になってしまいましたが、その旅日記も今日が最終日であります。

カーテンを開けっ放しで寝てしまったのでお部屋には朝日が差し込んできます。時に最終日早朝の午前5時30分…。
この美しい朝の風景を今日も屋上の展望露天風呂から眺める事に致します。
浴衣を着直して寝ぐせの儘にいそいそと昇降機で最上階へ向かいます。
無論、人っ子一人居ません。今日も朝一番のお風呂は貸切です。

朝食は昨日夕食の場所で

お風呂上りに良い気分で今日の朝餉を戴きます。
昨日の夕食と同じ場所を、今日は眩しい旭日と共にお庭を眺めて戴きます。

食後の珈琲タイムもお忘れ無く

愈々チェックアウトの刻限も近附いてきました。
出立前に最後の内湯を樂しみます。

愛用の煙管でお風呂上りに最後の一服を…

さて、遂にこの宿を發つ時が來ました。
最終日のチェックアウトはいつも少しばかりの寂しい氣持ちがあるものです。
旅館の方々に丁重に御礼申し上げて宿を後にします。

去り行く暦、そして宿に思いを馳せて…

まずは宿を出て驛の方面へ向かいますが、早速足止めとなりました。

足湯發見

誰も居ない。入るしかありません。

足湯も貸切

こうした足湯が町の至る所に在ります。
ゆっくりと浸かって行きましょう。

鼻緒の日焼けもくっきりと

こんな事もあろうかと雪駄で出掛けて正解でした。
靴と違ってすぐ脱げますし樂なものです。夏の外出はこれに限ります。
宿から頂戴してきたタオルもあります。どうせ急ぐ旅ではないのです。
帰りの新幹線はあと4時間位先の便ですので…。

足湯巡り

すぐに履物が脱げるのはとてもありがたい事です。

車がいっぱいです。勿論、働く車も……

そんな足湯に入っては小休止を繰り返している内に道の驛にやって來ました。お土産はここで決まりです。

暫しのお土産ショッピングの合間に空を眺めれば飛行機雲がこの通り…。

〽三角形の秘密はね…♪

どうも航路が交わっている様です。偶然にも夏の昼空に大三角であります。

櫻と夏空

少し汗ばむ初夏の陽氣に櫻の花は不思議な美しさを魅せています。

山のふもとの集落へ

「日本昔話」の世界の面影を残す様な雰囲氣です。
私は観光地の整った景観も好きですが、こうした何でもない町並みの日常の景色が好きです。

私には一目で判る良いお店

何だかんだお散歩してお昼に近附いてきたのでランチさんと洒落込みます。
道すがら見かけたこのお店に寄って行く事に致します。

うおっ!これは…!!

入ってビックリ!なんと素敵な空間でしょう!!
私は常日頃からこう云うお店を求めていたのかもしれません。

時間の流れ方が違う

イマドキはどこを向いても「無難な造り」が多く、のっぺりとした大量生産されたが如き「とりあえず小綺麗なお店」しか見當りません。
それに比べてこうした「血の通ったお店」は本當に素晴らしいのです。
嗚呼、願わくばいつまでもここに在って人々に憩いをもたらしてほしい…。そう思います。

小氣味の良い音樂と共にカレーを注文

このカレーもまた素晴らしい。鳥渡他では見かけない味です。
昔はどこのお店も、そのお店獨特の味があったものです。
この下味の附いたポークステーキを使い、じっくりと煮込んだカレーはとても美味しかったのです。

食後にアイス珈琲と手作りマフィンを
そして目玉おやじ!!

樂しい雰囲氣のお店でご店主との話も弾み、つい長居を致しました。
新幹線迄残り2時間半。
とりあえずお店を後にして驛に向かって歩き出します。

〽そ~らを自由に飛びたいな~♪
「ハイ!そうですか…」

ギリギリアウトな様なにもセーフな様にも思える自販機。

空に續く階段

不思議な空間が廣がる建物の入り口。

何をどう解釈するとそうなるのか解説を求む

「共生・飛躍」との事ですが、獄門台に晒し首が3つ並んでいる様に見えるのは私だけでしょうか…?

公園では何やら催し物が…

露店でビールと焼きそばなんか戴いてないですよ!本當ですよ!!

歩いてみると色々に面白い發見があるものです。
観光地では味わえない樂しさを暫し満喫します。

異界への入り口

そんな中で1つ印象に残った場所がこちら。
少しだけ不思議な軆驗をしたこの場所の事は後日、別記事にて詳しくお傳え致します。

英語表示も「Extra」

愈々當地を離れる時がやって參りました。
帰りの便は一丁前に臨時列車です。

臨時便はなんとなく特別な氣分になります

…とは申せ、新幹線の増發便です。「臨時つばさ88号」に乗って帰路に就きます。

そこにはいつもと変わらないであろう青空と白い雲、そして緑あふれる風景が…

帰りの列車も行きと同じ山形新幹線です。
窓が大きいからこそ樂しめる優雅な時間も、そう遠くない内に過去のものとなるのでしょうか…。

忘れない様によく見ておくのです
在來線と一緒に
車窓は旅人の心と共にあれ

廣い側窓で樂しむ車窓は新幹線と雖も素晴らしい旅情を味わう事が出來ます。
誰が大画面のテレビを小さくしたいと思うでしょうか。スピード狂時代に私の如きは最早過去の骨董品なのかもしれません。

ここで登場ポリ茶瓶

往路では出番の無かったポリ茶瓶がここで登場。
私の氣持ちを慰めてくれるのは懐かしい香りのするこのお茶です。
當地の名物「ミルクケーキ(チョコ味)」と共に戴きます。

こうして今回の旅は全ての日程が過ぎ、地元へ戻って參りました。

さようなら、天さん…
餃子!お前だけに寂しい思いはさせんぞ!!

夕方に地元に戻ってきて近所のラーメン屋で餃子を食べました。
旅の締めは、やはりビールだったのです。


番外編に續く…


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