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ブレイキングダウンとコロッセオ。

格闘番組とコロッセオ。
今日はそんなお話。

昨今の一部ネット界隈では
ブレイキングダウン」という
格闘番組が人気を博している。

初めて存在を知った方、
「格闘番組?山程あるじゃん」と
侮ってはいけない。

・1分という短い試合時間で勝敗が決する軽快さ
・エンタメ性に富んだオーディション
・出演者のSNS発信による"界隈"の発生

ひとつの格闘番組として、これほどの
頭脳派の戦略」を取っていることからも
ブレイキングダウンが他の格闘番組から
頭ひとつ抜けていることは
お分かり頂けるだろう。

さて、そんなブレイキングダウン。
つい先日には荒野行動という
シューティングゲームとコラボを行い
「射撃」にも手を出したというではないか。

どうやらブレイキングダウンは
"格闘"番組を目指しているのではなく
"戦闘"番組を目指しているフシがある。

さて、ここで歴史を振り返ってみると
戦闘の催し」と聞いて
一度は頭をよぎる言葉があるだろう。

そう。「コロッセオ」である。

今回のお話はそんな
ブレイキングダウンの賢過ぎる戦略
コロッセオの意外過ぎるサービス事情
そして、ブレイキングダウンが
生み出すコロッセオ2.0。
この3つについてお話していこうと思う。

女性版もしっかり存在してる

①ブレイキングダウンというアイドル番組

さて、先ほどお話した通り
ブレイキングダウンの強みは
大まかにこの3つとなっている。

・1分という短い試合時間で勝敗が決する軽快さ
・エンタメ性に富んだオーディション
・出演者のSNS発信による"界隈"の発生

ではこれら3つが
ブレイキングダウンの何を可能にしたのか。

それは「参加者のアイドル化」である。
....拍子抜けしただろうか。

実はブレイキングダウンは
ただの格闘番組ではない。
その本質は「アイドル番組」なのである。

順を追って説明しよう。

アイドルと聞いて思い浮かぶのは
・総選挙とSNS発信
・冠番組でのトーク
・冠番組内のミニゲーム
ここら辺だろう。

さて、ここで先ほどの
ブレイキングダウンの強みと重ねてみよう。
・出演者のSNS発信による"界隈"の発生
・エンタメ性に富んだオーディション
・1分という短い試合時間

....おやおやおや

そうなのである。ブレイキングダウンが
他の格闘番組と一線を画すのは当然の帰結。
なぜならあれは「アイドル番組」なのだから!

アイドル番組なのだから
演者の中から「推し」も発生してるわけだ。

かつてこれほどまでに
ネット文化に歩み寄った
格闘番組は存在しただろうか。

推し文化に支えられる格闘番組
これがブレイキングダウンが
最強たる所以である。

オーディションはほぼ毎回何か起きてる

さて、そんなブレイキングダウン。
実はもうひとつ変わった条件がある。
それは「参加者は全員アマチュア
ということだ。

これが何を意味するか。
それは「世界中どこでも
ブレイキングダウンを開催できる

ということである。

言ってしまえば、スマホと演者と場所さえあれば
近所の公園でも開催ができてしまうのだ。

ということは、そこに人が集まる可能性がある。
ということは、そこにビジネスチャンスがある
こう考えられるだろう。

というわけで、ここからは
コロッセオから学ぶ闘技場ビジネス 」の
お話をさせて頂こう。

②コロッセオから学ぶ闘技場ビジネス

餅は餅屋。闘技場は闘技場。
というわけでコロッセオの闘技場ビジネス、
実はかなり大繁盛していたという記録がある。

それをご理解頂くには
実際に存在したビジネスを
ご覧頂いた方が早いだろう。

以下が、闘技場ビジネスの一覧である。

売り子
実は売り子の起源は野球場ではないらしい。
古くは闘技場から始まっており
パン、オリーブ、もも、プラム、さくらんぼなど
歩くKALDIとも言うべき品揃えだったそうだ。

賭け事
現代でもサッカーや競馬など
すでにスポーツ賭博は存在しているが
それはコロッセオでも同じだったようだ。
ただ、このビジネスは胴元、
今回で言うとブレイキングダウン側が
有利だろうから参入はおすすめしない。

香水撒き
これはお金をもらった後
バラやサフランなどのエッセンスや香水を
客に振りかけるビジネスである。
コロッセオの客層が富裕層であったことも
あるだろうが、このビジネスは
正攻法でなくてもお金がもらえるビジネス
として良い例だろう。

以上のように
人が集まるところには金が集まる」。
この原則はいつの時代も変わらないだろう。

コロッセオ

③ブレイキングダウンとコロッセオ2.0

さて、①ではアイドル番組としての
ブレイキングダウンの話

②ではビジネスの切り口でコロッセオの話
させて頂いた。

私が考えるにこのまま順調に行けば
ブレイキングダウンは一大産業、
コロッセオ2.0と形容し得る規模に
成長するだろうという見込みがある。

その人気と試合内容は
世界の混乱と比例して
強く過激になっていくだろう。

それはかつてのコロッセオのように
参加者は貴婦人のロマンス相手として持て囃され
その裏では文字通り命の取り合いのような
試合内容に近付いていく。

その行き先が天国か地獄かは
まさに金次第と言ったところだろう。

おしまい。

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