コロナショックを正しく理解し、次の時代に向けて一歩を踏み出す

こんな世の中だからこそ、正しい情報を得て、正しく恐れることが重要と考え、ここ1ヶ月で、金融危機・感染症の歴史を勉強し直しました。


コロナショックにおける株価値下がり幅・VIX指数・経済対策規模はリーマンショック級です。
ただし、その発生原因や関連する事象はリーマンショックとは全く異なります。

リーマンショックは「金融不安」からはじまる金融機能不全が原因でした。
コロナショックは「コロナがいつ収束するか分からない不安」と実体経済の萎縮/停止が原因と捉えています。

市場は荒れていますが、金融機能が停止したわけではありません。
むしろ、こんな時だからこそ、リーマンショック後に改善を進めてきた金融機能が経済の血液として正常に動作するか試されていると言えるでしょう。


今回のコロナショックに関連する事象として、ドイツ銀行のCoCo債や原油安が取り上げられています。
ドイツ銀行はCoCo債云々よりも、そもそも経営再建がうまくいくかを見たほうがよいですし、原油安は原油需要減にかこつけた中東・ロシア・シェール企業のシェア獲得競争です。
これらの事象はコロナと連動して起こっているものの、切り離して考えるべきものと捉えています。

「リーマンショック並みの危機」と一括りにしてしまうと思考停止しますが、個別の事象に分解していけば落ち着いて思考したり、未来を考えることができます。


また、感染症を勉強していて、驚いたのは、
「今回のようなパンデミックと派生する経済危機は予見されていた」ということです。
鳥インフルエンザ・新型インフルエンザをはじめとして、世界的なパンデミックのリスクは指摘されていましたが、ギリギリ抑えられていました。
我々が気づいていなかっただけで、危機は直ぐそこにあったということですね。


コロナはいつか必ず収束します。(いつなのかはまだ分かりませんが、、)
収束すれば、実体経済も再び活性化します。

しかしながら、今後もウイルスが感染伝播を繰り返す中で突然変異するケースはなくなりません。
今後、このようなパンデミックを想定せずに事業をすることは無謀です。

時代が変わったと捉えて、オンラインでできることはオンラインでやり、
オンラインでできない原因になるような紙や手作業は減らしていきたいですね。


保険業界でも保険料の払込を猶予したり、契約者貸付の金利を下げたり、
感染者への見舞金を出したり、と次々と施策が打たれており、非常に心強いです!

世界的なパンデミックに保険をかけることは難しいですが、
何かしら範囲を区切って保険化することも進んでいくかもしれませんね。

hokanも対面営業中心からビデオ商談中心の世界に変わっていくことを見据えて、顧客対応や社内コミュニケーションをオンラインで完結できるよう様々な施策に取り組んでいく予定です。


リーマンショックのときに空売りで儲けまくった人がいるように笑
どんな危機でも、チャンスに変えて、飛躍している人は沢山います。
今回のコロナショックも元気に乗り越えて、業界や自分をアップデートし、新しい世界をつくっていきましょう!!



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いろいろ調べた中で、おすすめの本(・映画)をまとめておきます。

◆金融危機

『14歳からの世界金融危機』池上 彰

池上さんの本はやっぱり分かりやすい
リーマンショックのおさらいができます
最初のとっかかりはぜひここから


『12大事件でよむ現代金融入門』倉都 康行

リーマンショック以外にも過去の金融危機がまとまっていて
金融制度の変遷とともにおさらいができます


『マネー・ショート』

リーマンショックで空売りで儲けた人が主人公
リーマンショックの原因になった合成CDOの仕組みや
住宅バブルの様子など、映像でクリアに理解できます


『巨大銀行のカルテ』若奈 さとみ

リーマンショックを契機に発生した
投資銀行の経営不振の原因や現状がよく分かります


◆感染症

『知っておきたい感染症』岡田 晴恵

エボラや新型インフルエンザなど、
最近の感染症の原因がまとまっています  



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