尾花政篤 / Sansan

ITコンサル→保険業界特化型SaaS創業→Sansan。 『作る』『売る』に真摯に向き…

尾花政篤 / Sansan

ITコンサル→保険業界特化型SaaS創業→Sansan。 『作る』『売る』に真摯に向き合う修行の日々✊ 2児のパパ👨‍👩‍👧‍👧も頑張っています。

最近の記事

Bill One 3年でARR1→68億円、会社全体ARR310億円到達!Sansanの業績を上げる力の源とは?

2024年5月期 第3四半期(2024年2月末まで)の決算で、Sansanの会社全体のARRは前年同期比33.4%増加し、310億90百万円に到達したことが発表されました。 急成長を続けるBill OneのARRは68億44百万円に到達しました。 過去のBill OneのARR推移は以下の通りです。 2021年2月:ARR1.05億円 2021年8月:ARR3.91億円 2022年2月:ARR10.86億円 2022年11月:ARR21.24億円 2023年5月:ARR

    • 誰でも5分でAI保険アドバイザーを作れる!〜GPTsでの作成方法〜

      2023年11月6日、ChatGPTを開発したOpenAI社からGPTsという新機能がリリースされました。 この革新的な機能は大きな波紋を呼んでいます。 ここ数年間、InsurTechに携わる中で、 「保険営業はAIに置き換わるのか?」 というテーマに向き合っていました。 2022年までは「30年間は保険営業がAIに置き換わることはないだろう」と考えていました。 しかし、2022年11月にChatGPTが登場したことで「今後10年以内に、一部は置き換わるかもしれない」と考

      • Bill One 2年強でARR1→37億円到達!SansanARR200億円突破!Sansan強さの秘訣に迫る!

        2023年7月13日に、Sansanの2023年5月期通期の決算が発表されました。 https://ir.corp-sansan.com/ja/ir/news/auto_20230713521617/pdfFile.pdf 営業DXサービス「Sansan」のARRは2023年6月時点で200億円を突破しました。 そして、Bill OneのARRは2023年5月で37億98百万円に到達しました。 過去の決算説明資料に基づくBill OneのARR推移は以下の通りです。 20

        • ChatGPT:公的保険FAQ302件の追加学習手法の比較(Fine-tuning vs Embedding/Retrieval/Grounding)

          ChatGPTの欠点としてよく言われることに、最新の情報に対応していない(2021年9月まで)ことや、時には流れるように嘘をつくことが挙げられます。 この欠点を解消する画期的な仕組みとしてChatGPT Pluginが2023年3月24日にリリースされました。 以下は元Stripe CTOで、現OpenAI CTOであるGreg Brockmanのツイートで、WEB検索(Browsing)のPluginを有効にした時のデモ動画です。 動画ではChatGPTに「ChatGP

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          凄まじいAIの進歩と、AIと保険営業の協業に向けたサービスアイデア

          2022年、AIが凄まじい進化を遂げました。 正確にいうと、技術的な進歩は数年前に実現されていて、パラメータ数や学習データセットの量が飛躍的に増加したことで、画像生成・文章生成が飛躍的に進化しました。 今までずっと「今後30年は保険営業がAIに置き換わることはない」とお話ししていたのですが、「意外と10年ぐらいで一部は置き換わり始めるかも?!?!」と思うほどで、焦り始めました。。 AIが人間と同等の言語生成能力を持ち始めた?!具体的には、最近登場したAI(ChatGPT)が

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          自動運転の進展で自動車保険はどう変わるのか?AIが進化する世界で生き残る保険代理店/保険営業とは?

          先日、FINOLABでのInsurTech Startup Meetupにて、自動運転と保険に関するイベントを開催しました。 イベントでは、明治大学商学部教授で保険学・リスクマネジメントを専門とされており明治大学自動運転社会総合研究所所長でもあられる中林先生、そして東京海上日動火災保険株式会社で自動運転領域のアライアンスやソリューション構築を担当されており、内閣官房での自動運転政策の立案・遂行にも携われたこともある清水様の2名にご登壇いただきました。 本記事ではそのイベン

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          海外InsurTechで盛り上がるAI保険、日本の行方は

          ※本記事は、保険毎日新聞への寄稿記事を許可を得て転載しております。 日本において、InsurTechのスタートアップはFinTechのスタートアップより断然少ない。Googleトレンドによると、日本において2020年の1年間でInsurTechはFinTechの30分の1しか検索されていない。保険テックという言葉の方が馴染みやすいかもしれない。しかしながら海外ではInsurTechは引き続き盛り上がりを見せており、多くの投資が実施されている。米ウイリス・タワーズワトソンによ

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          米国でIPOした保険代理店から学ぶ、時価総額を上げる仕組みづくり

          米国では2020年にLemonadeという火災保険への加入と保険金請求がアプリで完結できる会社が上場しています。 しかし、米国で上場しているのはオンライン保険の会社だけではありません。 ここ数年でもGoosehead Insuranceという会社やBRP Groupといった保険代理店が上場しています。そして、その2社とも数十億ドル、日本円にして数千億円の時価総額がついています。 これだけ資本市場から高い評価を受ける米国の保険代理店は、いったいどのような取り組みをしているの

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          マイナンバーカードの普及はデジタルプラットフォーマーに依らないデータ連携の実現と保険進化のキッカケになるか?

          デジタル庁立ち上げでにわかに高まるマイナンバーカード普及の機運 安倍政権から菅政権に変わり、行政手続き上の押印廃止の動きなど、行政のデジタル化が急速に推進されようとしています。 その中でも話題になっているのは、行政のデジタル化をけん引する「デジタル庁」の創設です。 そして、デジタル庁創設に伴い、2020年7月1日時点で17.5%の普及率しかないマイナンバーカードの普及を推進しようとする動きも注目を浴びています。 マイナンバーカードの普及はなぜ必要なのでしょうか。また、普及

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          Googleの親会社が保険事業に参入?! 日本の保険業界がデータ活用で勝つには どうするべきか?

          「Googleの親会社であるAlphabetが保険事業に参入する」というニュースが一部メディアで報じられました。 この見出しだけを見ると「Googleが検索履歴をもとに保険を売りはじめるのか?!」という捉え方をしてしまいそうです。しかし、公式のリリースを見ると、そうではありません。 まず保険事業に参入するのは、Googleの親会社であるAlphabetの子会社であるVerilyの子会社であるCoefficientという会社です。親戚関係に例えて言うのであれば、Google

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          オンライン保険会社LemonadeがIPO申請!苦境のソフトバンク投資先の中で救世主となるか?!

          2020/6/8、オンライン保険会社のLemonadeがIPOを申請しました。 Lemonadeは累計$480M(約500億円)を調達しており、$400Mを調達したSeriesDラウンドではソフトバンクも出資しています。 コロナで苦境に立たされるソフトバンクの救世主になるでしょうか? 上場目論見書が公開されたことで、Lemonadeの実態が見えてきたので分析します。 Lemonadeとはどんな保険会社なのか?Lemonadeはアプリで簡単に加入できるオンライン保険会社

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          コロナショックを正しく理解し、次の時代に向けて一歩を踏み出す

          こんな世の中だからこそ、正しい情報を得て、正しく恐れることが重要と考え、ここ1ヶ月で、金融危機・感染症の歴史を勉強し直しました。 コロナショックにおける株価値下がり幅・VIX指数・経済対策規模はリーマンショック級です。 ただし、その発生原因や関連する事象はリーマンショックとは全く異なります。 リーマンショックは「金融不安」からはじまる金融機能不全が原因でした。 コロナショックは「コロナがいつ収束するか分からない不安」と実体経済の萎縮/停止が原因と捉えています。 市場は荒

          コロナショックを正しく理解し、次の時代に向けて一歩を踏み出す

          タイムリミットは2025年?!変革待ったなしの保険業界の未来予想

          2020年はコロナショックで、図らずも社会が大きく変化する年になりそうですが、保険業界も2020年から2025年にかけて大きく変化すると予測しています。 保険は社会情勢や官公庁の規制等の影響を受ける業界です。従って、社会情勢の変化やニュースを追っていくと、保険業界がどのように変化していくか予測を立てることができます。 このnoteでは保険業界が2025年までにどのように変化していくかを予想してまとめました。 ※ inswatchには2020/03/27に同じ内容が投稿さ

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          iOS13の半モーダル/モーダルUIの特徴

          iOS13になって、リマインダー・ヘルスケア等のUIがかなり変わりました。あわせて、半モーダル/モーダルの使い方のパターンが増えています。 半モーダルの良さを説明しながら、iOS13での半モーダルの特徴やiOS純正アプリでの利用例を紹介します。 半モーダルとモーダルの違いAppleのiOSのHuman Interface Guidelineを読むと、半モーダルとモーダルは同じModalityとして定義されています。 そして、iOS13以降ではSheetとFullscre

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          LINEほけん、何がすごいのか?!

          今週火曜日(2018/10/16)に、LINEほけん、がスタートしました。 LINEほけんは、LINE株式会社の子会社であるLINE Financial株式会社が提供する、LINEアプリ上で簡単に入れるスマホ完結型の保険です。 2018年4月に、LINEが損害保険ジャパン日本興亜と業務提携して、InsurTechに参入することは発表されていました。 約半年が経ち、ついにサービスがお披露目されたわけです。 このLINEほけんですが、UI/UXが非常によいということで、早

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          Sketch + Zeplin から Figma に移行したら快適だった!!

          デザインツールをSketch + ZeplinからFigmaに移行しました。 Figmaへの移行を迷われている方も多いのではないかと思い、「なぜ移行したのか、移行する際にどのような負担が発生したか、移行して何が良かったか」などをシェアしたいと思います。 移行したキッカケ移行したキッカケは、とあるエンジニアに「Figma絶対にイイですよ!導入しましょう!!」と力強い意志をもってゴリ推しされましたw その強い熱意が移行を検討するキッカケになりました。 とある大手EC事業者では

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