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「あなたに似た人」ロアンド・ダール

チャーリーとチョコレート工場、映画が大ヒットした。
すごい人気だった理由はなに?
こども向けのストーリーだからファミリー層の心をつかんだ?
ジョニー・デップ人気?
チョコレートがそんなに日本人は好きだったっけ?
と、なぜヒットしたのかわからない。
まぁ見てないからかも。。

そんな「チャーリーとチョコレート工場」の原作は、「チョコレート工場の秘密」というロアンド・ダールの児童小説だという。
ここで衝撃を受けた。
ロアンド・ダールが原作なの!?ってかロアンド・ダールって児童小説なんて書くの!?という驚きだ。

ロアンド・ダールといえば、今回紹介する「あなたに似た人」しか読んだことが無いので、ブラックな作風な人だとばかり思っていた。
子供向けの小説を書けるなんて思ってなかったのだ。

本作「あなたに似た人」を読んだのは、不思議なきっかけ。
昔、世にも奇妙な物語で「だれかに似た人」という作品があった。
けっこう面白かったので原作はなんだろうと思っていたら、図書館で本作を見つけた。
似たタイトルなので同じものと思い借りてきた。
あれ?なんか違う、、「??」となりながら、とりあえず読んだ。
読み進めて行くと、最初の「??」はどこかに吹き飛んでしまい、没頭。

ブラックで良質な短編がそろっており、次はどんな話かとわくわくしながらページをめくった。
例えば、こんな話があった。
ある青年が海外のホテルで、同じホテル客の男から賭けを持ちかけられる。
ジッポライターを一発でつけることが出来たら彼の高級車をあげると。
そのかわり、失敗したら指を一本もらうと。
高級車目当てに賭けにのろうとしたが、男の妻が来てくだらない賭けはやめろと止められる。
青年は残念なようなほっとしたような気持ちで立ち去っていく夫婦を見ていると、奥さんの手に指が数本しか残っていない。。。
こんなブラックな話がたくさん載っている。
面白そうでしょ?

だから俺的にはロアンド・ダールは児童小説作家ではなく、ブラック短編の作家なのだ。

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