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「スフィア~球体」マイケル・クライトン

マイケル・クライトン!!
彼の小説を読んだことがなくても、彼の小説が原作となった映画を見たことが無い人は本当に少ないんじゃないかと思う。
なにせあのヒット作「ジュラシックパーク」の原作者なのだ。

そんな人気作家であるからなのか、マイケル・クライトンと言えば?と聞かれたら、名前がでかい!!と答えるね。
文庫じゃそこまでじゃないけど、ハードカバー版だと作品のタイトルより、
”マイケル・クライトン”という名前の方が大きく印字されている。
もうマイケル・クライトンが書いたと言えば読んでもらえると思っているかのように。。

でもその気持ちはわかる。
マイケル・クライトン作品、それでも2・3冊しか読んだことは無いのだが、どれもハズレが無いのだ。

信頼のブランド”マイケル・クライトン”なのだ。

本作は学生時代に図書館で借りて読んだ作品。
宇宙人とのファーストコンタクトものだ。

以前「戦闘妖精・雪風」の紹介の時に、エイリアンは理解不能な存在と書いた。
それでも雪風に出てくるエイリアンは侵略するという意志を示していた。

今回はさらに不可思議だ。
なぜそこにいるのか、何が目的なのか、何を考えているのか、生命体なのか、すらわからない。
宇宙の謎の物体と接した主人公たちが右往左往するというだけの話だ。
本当に、驚くほどそれだけなのだ。
調査する、接したら不可解なことが起こる、逃げる、以上!!

それがここまで面白くなるのは、作者が絵空事ではなく、本当にありそうなリアリティを表現している為だと思う。

あらすじはこう。

心理学者の主人公が海底に沈んだ宇宙船の調査を政府に依頼される。
彼以外には生物学者、数学者、宇宙物理学者が同行する。
彼が宇宙人が来た時にどんな知識人が必要か?と問われた際に答えた人々だ。
実はこの宇宙船はアメリカのもので、時空を超えて現代にて発見された未来の宇宙船。
この宇宙船に積まれていた謎の球体が、おそらく異星のもの。
これに干渉することで、不可思議な事態が調査団を襲うのだ。
これがホラー風味もあって非常に面白い。

映画化もされていて、その時は登場人物の一人をシャロン・ストーンが演じていて、これが名演技だった。
映画でのビジュアル化も良いが、やはり原作の緻密な設定が本当に面白い。

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