小澤仁美

「言葉で、人と生きていく」。 エッセイスト・文章教室主宰。平日は毎日noteを更新中…

小澤仁美

「言葉で、人と生きていく」。 エッセイスト・文章教室主宰。平日は毎日noteを更新中。読む人と書く人が深くつながるための文章クラスを、オンラインで定期開催しています。逗子市在住。実家の猫に頭が上がらない。

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毎日投稿を続けるコツ「自分の視点でアウトプットをひねり出す」

note100日投稿も、もうすぐ折り返し。毎日ブログを書いていると人に話すと「すごいねえ、ちょいちょいっとこんな長い文章が書けて」とか「僕だったらネタ切れ起こしちゃう…

小澤仁美
1年前
372

非の打ちどころのない正しい言葉は、記憶に残らない

コロナ禍でしんどい時、元日本テレビの藤井アナウンサーの言葉が話題になりました。 またスキージャンプの高梨選手が服装の規定で北京五輪が失格になった際も、励ましの言…

小澤仁美
12時間前
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書くことがない時は、記憶から感動を引っ張り出してくる

「自分の名前で仕事をしたい!」「副業でもやってみようかな・・」そう思う方がまずぶつかるのが発信の壁のようです。 会社の力ではなく個人の力で生きていこうと思った時…

小澤仁美
1日前
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創作大賞2024、傾向と対策とウラ話

国内最大級のエッセイコンテスト・note創作大賞2024の作品を、先日応募しました。 調べたところ、昨年の創作大賞2023では応募作品は約3万4千件以上あったそうですが、本…

小澤仁美
4日前
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電通で50年前に大バズりした、コロッケレシピの全て

生きるために働いているのか、働くために生きているのか。 たまにわからなくなるくらい時間も余裕も少なく、何事もコスパの良さが求められる現代。 書店のレシピコーナー…

小澤仁美
5日前
68

丸いテーブルで話すと、話が丸くおさまる理由

交通費も出ない、賞与もない。新卒で就職した初めての会社は、とにかくケチな会社だった。中でも一番ストレスだったのは、仕事で必要な備品を買ってくれないことだった。 …

小澤仁美
7日前
13

深刻な話を打ち明けて「この人に話して本当によかった」と思った相手の特徴

「病気が見つかったの」「離婚することになった」「仕事がなくなってしまった」 いわゆる深刻な話を誰かから打ち明けられた時、私たちは動揺します。 「なんて返せばいい…

小澤仁美
8日前
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真面目に頑張る人が、幸せであってほしい

先日、丸亀製麺にうどんを食べに行った。GWの中日はそこまで人もなく、スイスイと注文カウンターまで進めた。 調理担当はまだ高校生くらいの男の子だった。真面目で大人し…

小澤仁美
11日前
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やりたいことと出会うまで 〜あるセミナージプシーの話〜

今でこそ書くことを仕事にしている私ですが、最初から順風満帆だったわけではありません。 書くきっかけになった大元は今から8年前、CTIのリーダーシッププログラムという…

小澤仁美
12日前
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成功には信頼が不可欠なので、15分前到着を始めようと思う

お金は目に見えて減っていくけれど、時間は目に見えないのでいつまでもあるような気になる。 前に読んだ本で「一生を夏休みに例えるとわかりやすい」と書いてあった。 地…

小澤仁美
13日前
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売れる本=良書ではないと知れた本屋さん

ライターを始めた頃、お金を支払ってもらえないことが続いた。支払いの催促も、3回くらい目から反応がもらえないとそのままにしてしまった。 お金よりも「こいつは払わなく…

小澤仁美
2週間前
41

起承転結やサンドイッチ構文etcの、型を使わないで書くメリット

先日の文章ワークショップで「おすすめの文章の型とかはありますか?」と言われ、詰まってしまう場面があった。 多くの学校が起承転結を文章の基本形と教えており、文章本…

小澤仁美
2週間前
8

どんな人でも、何歳からでも、創造的に生きられる

タイトルは『ずっとやりたかったことを、やりなさい』(ジュリア・キャメロン著)の本に書いてあった言葉です。 「人生が変わった」「創造性を発揮できるようになった」と…

小澤仁美
2週間前
30

あいまいなものを抱える力

人は追い込まれると、だんだんと「全て自分が悪かったから、今こうなっているのではないか」という思考になりがちになる。 今年に入って持病が悪化した際、いろいろなこと…

小澤仁美
3週間前
18

夜に書いたラブレターは朝、見直した方がいい理由

大学の先生に「夜に書いた文章はそのまま出さず、必ず朝に見直しなさい」と言われたことがある。 人や草木がみな寝て静まっている夜に起きていると、不思議な高揚感がある…

小澤仁美
3週間前
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「◯◯文字以上書く」よりむしろ「どこまで削れるか」が文章の勝負どころ

「SNSで文章を書くとき、適切な文字量はありますか?」というご質問をいただいた。 「旧Twitterは140字ギリギリまで」「インスタは20文字以内に」など、色々な人が色々な…

小澤仁美
3週間前
25
毎日投稿を続けるコツ「自分の視点でアウトプットをひねり出す」

毎日投稿を続けるコツ「自分の視点でアウトプットをひねり出す」

note100日投稿も、もうすぐ折り返し。毎日ブログを書いていると人に話すと「すごいねえ、ちょいちょいっとこんな長い文章が書けて」とか「僕だったらネタ切れ起こしちゃうな~」と言われることが多い。

正直に言うと、ネタは毎日尽きている。私も本当は、ちょいちょいっとすごい文章が書ける人として生まれたかった。
ではどうやって毎日なんとか文章をひねり出しているのか、ということをテーマに今日は書いていこうと

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非の打ちどころのない正しい言葉は、記憶に残らない

非の打ちどころのない正しい言葉は、記憶に残らない

コロナ禍でしんどい時、元日本テレビの藤井アナウンサーの言葉が話題になりました。

またスキージャンプの高梨選手が服装の規定で北京五輪が失格になった際も、励ましの言葉が話題になりました。

藤井アナウンサーの言葉が多くの人の心を打ったのは「自分の言葉で話していたから」ではないかと思います。

例えば小学校から大学にかけて出会った先生のほとんどが授業中、教科書をただ淡々と読んでいました。その一方で、数

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書くことがない時は、記憶から感動を引っ張り出してくる

書くことがない時は、記憶から感動を引っ張り出してくる

「自分の名前で仕事をしたい!」「副業でもやってみようかな・・」そう思う方がまずぶつかるのが発信の壁のようです。

会社の力ではなく個人の力で生きていこうと思った時、まずは未来のお客さんと出会いの数を増やしていく必要があります。

そのため、多くの人がとりあえずnoteで自己紹介文を書いてみたり、インスタで写真を発してみたりします。手っ取り早いですから。でも忙しい毎日の中で発信していくうちに「未来の

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創作大賞2024、傾向と対策とウラ話

創作大賞2024、傾向と対策とウラ話

国内最大級のエッセイコンテスト・note創作大賞2024の作品を、先日応募しました。

調べたところ、昨年の創作大賞2023では応募作品は約3万4千件以上あったそうですが、本選に進んだのは202作品。からの最終選考で選ばれたのは40作品のみ。

note創作大賞って「誰でも応募できる、気軽なエッセイコンテスト」なイメージがあったのですが、調べれば調べるほど過酷な大会であることがわかって来ました。

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電通で50年前に大バズりした、コロッケレシピの全て

電通で50年前に大バズりした、コロッケレシピの全て

生きるために働いているのか、働くために生きているのか。
たまにわからなくなるくらい時間も余裕も少なく、何事もコスパの良さが求められる現代。

書店のレシピコーナーに行けば「簡単・節約・おいしい」といった言葉の他に「時短」「ずぼらさんのために」といったキラーワードが並び「クックパッドレシピ」など料理家電のための本まである。

食事にも効率が求められる時代。
そんな流れに逆行している料理の一つがコロッ

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丸いテーブルで話すと、話が丸くおさまる理由

丸いテーブルで話すと、話が丸くおさまる理由

交通費も出ない、賞与もない。新卒で就職した初めての会社は、とにかくケチな会社だった。中でも一番ストレスだったのは、仕事で必要な備品を買ってくれないことだった。

おしぼりタオルは薄くなって向こうが透けて見えても「まだ使える」と突っぱねられ、マッサージ用のオイルが古くなってお客さんから「皮膚がかぶれた」とクレームが入っても「今ある在庫を使い切らない限り購入はできない」と却下された。

当時やる気にあ

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深刻な話を打ち明けて「この人に話して本当によかった」と思った相手の特徴

深刻な話を打ち明けて「この人に話して本当によかった」と思った相手の特徴

「病気が見つかったの」「離婚することになった」「仕事がなくなってしまった」

いわゆる深刻な話を誰かから打ち明けられた時、私たちは動揺します。
「なんて返せばいいんだろう」と考えたり、逆に「なぜこんな話をするんだろう」と怒りを覚えることもあるかもしれません。

私はこの春に持病が悪化していることが発覚しました。
今は強めのお薬を飲んで症状を抑えられているのですが、そのことを知った時は「どうしてこん

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真面目に頑張る人が、幸せであってほしい

真面目に頑張る人が、幸せであってほしい

先日、丸亀製麺にうどんを食べに行った。GWの中日はそこまで人もなく、スイスイと注文カウンターまで進めた。

調理担当はまだ高校生くらいの男の子だった。真面目で大人しそうな子が一生懸命「明太かま玉うどんですね。卵はお混ぜしますか?」と受け答えしてくれていて、なんだか嬉しくなった。

すると声の大きい先輩格のスタッフが「おい、これ間違えてんじゃねえか!」と彼にうどん弁当を押し付けた。どうやらサイズが違

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やりたいことと出会うまで 〜あるセミナージプシーの話〜

やりたいことと出会うまで 〜あるセミナージプシーの話〜

今でこそ書くことを仕事にしている私ですが、最初から順風満帆だったわけではありません。

書くきっかけになった大元は今から8年前、CTIのリーダーシッププログラムという研修に参加したことです。
ここでは色んなことをさせられ・・いえしますが、一番言われるのが「クエストをしなはれ」ということ。

クエストといのは「なぜこの時代のこの世界に今、自分は生まれてきたのか?」それを探求し表現する活動のことです。

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成功には信頼が不可欠なので、15分前到着を始めようと思う

成功には信頼が不可欠なので、15分前到着を始めようと思う

お金は目に見えて減っていくけれど、時間は目に見えないのでいつまでもあるような気になる。

前に読んだ本で「一生を夏休みに例えるとわかりやすい」と書いてあった。
地域差はあるかもしれないが、一般的に小学校は7月20日から8月31日まで、約40日間の夏休みがある。

わかりやすく80歳まで生きるとすると、10歳は1/8人生を生きたので夏休みで例えると7月25日くらい。まだまだ宿題もしなくていいし、新学

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売れる本=良書ではないと知れた本屋さん

売れる本=良書ではないと知れた本屋さん

ライターを始めた頃、お金を支払ってもらえないことが続いた。支払いの催促も、3回くらい目から反応がもらえないとそのままにしてしまった。
お金よりも「こいつは払わなくてもいい」と軽んじられているような感覚が嫌だった。

どうしたらライターとして出世できるのか。その問いに私は「紙の本を商業出版する」という答えを一つ打ち出した。

電子書籍が台頭している現在も、まだまだ日本人の中には本屋さんに並ぶ紙の本を

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起承転結やサンドイッチ構文etcの、型を使わないで書くメリット

起承転結やサンドイッチ構文etcの、型を使わないで書くメリット

先日の文章ワークショップで「おすすめの文章の型とかはありますか?」と言われ、詰まってしまう場面があった。

多くの学校が起承転結を文章の基本形と教えており、文章本などでは「サンドイッチ型が説得力がある」と教えているものが多い。どこかのブログセミナーでは「まず最初に結論を明示しましょう」と言っていた。

自分がやっている文章教室では、こうした型は一切ない。
自分が書きたいと思った出来事やテーマから書

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どんな人でも、何歳からでも、創造的に生きられる

どんな人でも、何歳からでも、創造的に生きられる

タイトルは『ずっとやりたかったことを、やりなさい』(ジュリア・キャメロン著)の本に書いてあった言葉です。

「人生が変わった」「創造性を発揮できるようになった」と各方面で絶賛されている本。

この本に書いてある課題を3ヶ月間やっていくことでどんな人もアーティストになれるそうですが、課題の量が多いことでも有名。

私はこの本の課題を一緒にやる人たちがいたのでなんとか3ヶ月続けられたのですが、この先一

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あいまいなものを抱える力

あいまいなものを抱える力

人は追い込まれると、だんだんと「全て自分が悪かったから、今こうなっているのではないか」という思考になりがちになる。

今年に入って持病が悪化した際、いろいろなことを考えた。

「あのとき身体を冷やしたのが良くなかったのか?」
「ストレスをもっと発散させるべきだった?」
「白砂糖や小麦、お酒が悪かったのか?」

冷えやストレス、お酒・食べものが病気の要因になると言われている。
でもたった一つの理由で

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夜に書いたラブレターは朝、見直した方がいい理由

夜に書いたラブレターは朝、見直した方がいい理由

大学の先生に「夜に書いた文章はそのまま出さず、必ず朝に見直しなさい」と言われたことがある。

人や草木がみな寝て静まっている夜に起きていると、不思議な高揚感がある。
そうした心持ちで文章を書いていると万能感が湧いてきて、なんだか素晴らしい傑作を書けたような気になる。
しかし朝読み返して、自分が夜の酔いのまま書いていたことに愕然とする。。これは朝や昼だと起こらない不思議な現象だ。

ちなみにミュージ

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「◯◯文字以上書く」よりむしろ「どこまで削れるか」が文章の勝負どころ

「◯◯文字以上書く」よりむしろ「どこまで削れるか」が文章の勝負どころ

「SNSで文章を書くとき、適切な文字量はありますか?」というご質問をいただいた。

「旧Twitterは140字ギリギリまで」「インスタは20文字以内に」など、色々な人が色々なことを言っている。

だが表現の基本は「自分の伝えたいことを、相手が受け取りやすいように伝える」、あるいは「自分だけに見えたものを、みんなにわかるように伝える」ことだ。
だから本来、何文字書かなければいけない・何文字が適切と

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