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高専からの高知大学医学部医学科編入体験談


状況

  •  今年高専を卒業

  •  TOEIC930

  •  クラス順位 1年38位 2年2位 3年2位 4年18位 5年40位

きっかけと理由

・去年東大に落ちて仮面浪人が決定した
・東大は卒業した瞬間、東大卒というとダサい判定されてしまうが、医学科は医者と言えたり、与信にも強い
・副専攻が欲しかった
・情報科学を学ぶよりもアプリ開発などの応用的なことがしたかった
・デジタル治療薬の研究開発をしてみたい
・マンクラに明らかに医者が多い
・医師は基本的に時給が一万円以上あるが、東大に合格したとしてもそれを超える自信がなかった

高知大学医学部医学科学士編入について

2023年度編入から高専卒でも受験可
高専から編入できる唯一の医学科
2年次編入
一次試験:英語200点(TOEIC or TOEFL iBT or IELTS)
     総合問題200点(数物生化)(8割ぐらいが高校レベル)
二次試験:面接100点
     グループワーク100点
受験日は毎年7月の第一土曜日で、東大編入の一次試験が毎年7月の第一日曜日となっているのでほぼ併願ができない
一次試験で20人まで絞られ、二次試験でさらに5~7人に絞られる
二次試験で不合格になるとそれ以降受験不可

論文要旨の提出が必須ですが、面接で提出した論文に触れられた人はおらず、ゼミのレポートレベルでも合格している人がいるので、そこまで重要ではなさそうです。何かの大会で作品を作ってそれについて論文にまとめるといいと思います。
医学部学士編入試験全体の合格者の65%が河合塾kalsという100万円以上受講料がかかる塾を受けている人たちなので、厳しい戦いです。

開示結果

一次試験

英語(TOEIC or TOEFL iBT or IELTS)

できるだけTOEICを選んだ方がいいです。高知大学は英語のスコアの換算表を公開していないのですが、大阪大学の医学部学士編入では公開されていて、TOEICが明らかに優遇されています。大阪大学は医学部医学科学士編入を一番最初に始めた大学で、他の大学は大阪大学がやることを参考にすることがあるらしいです。実際に開示結果を見ても下の換算表と同じような点数でした。

大阪大学医学部学士編入で使われている換算表

目標スコアは850です。香川大学は大阪大学の滑り止めとして利用されているので高く出ています。高知大学の場合TOEICは一次試験の20人に絞る段階でのみ使われるためそこまで高い点数は必要ないですが、僕のように大学範囲を完全に捨てる戦略をとる場合は900以上あった方が安心できます。

筆者の場合、総合問題とTOEICの勉強に使った時間は同じぐらいだったのですが、総合問題112点,英語176.5点(TOEIC930)と英語の方が点を取りやすかったので、まずは全力でTOEICの勉強をしましょう。


数学(易)

なぜか数学IAと数学IIIからは出題されず、数学IIBからの出題です。共通テスト数学IIBで95%以上取れる力があれば問題ないです。

物理(易)

共通テストと内容がかなり近いです。共通テスト物理で95%ぐらいの実力が必要です。らくらくマスターシリーズは、左に問題、右に回答の形式で、使いやすくておすすめです。

生物(難)

正誤問題を解くスタイルです。植物や生態系からは出題されません。「αグルコースは何分子で一回転するか」などといったレベルの暗記が必要な問題には、らくマス生物だけでは対応できないので早わかり一問一答も使いました。

化学(難)

物理と同様に共通テストと内容がかなり違いですが、物理よりは難しいです。「ネオン放電管は何色に光って見えるか」などのレベルの暗記が必要なのでこちらも早わかり一問一答を使います。解説部分に書いてある内容も全て暗記した方がいいです。


参考までに2年分の過去問を載せておきます。

二次試験

二次試験では一次試験の結果は考慮されません。
二次試験で不合格になると、それ以降高知大学の医学部編入試験を受験できなくなるので、高専卒は大卒をとって別の大学の編入試験を受けるか、共通テストを受け一般で受験する必要があります。
大学によって合格しやすい人が、「研究実績のある人」だったり、「女性」だったり、「医療系の経歴の人」だったりするのですが、高知大学の場合はそれが「若い人」なので、高専生はとても有利です。

仮面浪人したせいで、別の大学の入学金と授業料で50万円以上の失って絶賛金欠中なので有料にしました。提出した志望理由書や面接対策で作った資料も載せておくので興味がある人は買ってみてください。面接が2位だったので多分役に立ちます。

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