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同人誌駆動開発をしていたら難病にまけないこどもに心をささええられた件

せっかくの連休なのに同人誌の締切でしんじゃいそうです。
技術書典15、こちらです。
https://bit.ly/CAIL23

冗談ではなく本当にたいへん。
何が難しいかというと(原稿が上がる上がらない以前に)
・他のメンバーにエディトリアルの知識がなさすぎる
・そもそも印刷物のレイアウト知識がなさすぎる
・パブリッシュという覚悟がなさすぎる

つまり、印刷所に入稿したり、印刷所からの連絡を受けたり、それによってAdobeのソフトを使ってデータを直したり…といった作業は編集長なり出版人なり、どこかの誰かに集約されることになります(今回はそれが私)。

※これに加えて「原稿が上がる上がらない」があります。
 出版作業が重くて、他でもない、私の原稿が上がっていません。

「こうでなければならない」という強い圧で出版業界は動いているので業務的な出版や、学会などの刊行物は頑張ることも出来るのですが、同人はそうではなく「自分が書きたいものをかけばいい」というスタンスです。自分もそのつもりですすめて来ました。

でも印刷所は許してくれません。印刷所によりますが。
お金を払っている側はこちらなんですが、「このフォントが埋め込まれていない」「この黒がK95%だ」「この線が断ち切れる」「余白の白が多すぎる」といった「印刷物におけるクオリティ担保」をぶつけてきます。

これは編集者や出版人としては判断しながら責任を持たねばならないところなのですが、ブログや電子がメインの世界しか見たことがない人たちが多くなっている中で、大学のレポートも紙ではなくPDFやdocファイルになってしまっている中で、かたや何万ページになっても誰も痛くない、しかも直そうと思えば修正できる電子書籍の原稿に対して、「1ページでも印刷するなら有意義に情報を詰め込もう!」「入稿後は直せないんだよ!!?」という気持ちはなかなか伝わらないのかもしれません。

そんなこんなでヘトヘトになりながら新刊を6本ほど仕上げています。

制作中のサークル合同本の表紙データです。
実は技術書典14から準備していたんですよね…。
ちなみに池袋ではありますが、右側の画像は生成AIです。
ストアページはこちら https://bit.ly/CAIL23

よくみると90ページとか、112ページとか、全然薄くない本が混ざっていますね…。カラー48ページで500円ってのもちょっとおかしい値段設定です。

初めての技術同人誌を作る人に以下、オススメしないことを列挙です。
・分厚い同人誌を書こうと思うな、書きたいなら次回に分冊しよう
・やったことない人は編集長をやろうとするのはやめよう
・まずは一度でも合同本に出てみよう(単独本ではなく)
・締切やフォーマットを守ってクレジットを積もう
・Adobeのソフトの使い方ぐらい学ぼう
・表紙や装丁、印刷所とのやりとりは無償じゃないよ、経験必要だよ
(・・・うっうっ書いていてつらくなってきた・・・)

技術書もゲーム開発も漫画同人誌も似ているんですが「完成していない」ということがいちばんの苦痛ですね。完成させましょう。完成させるのが一番大変です。
…ですが、完成はしません。完成させようと思えば思うほど完成はしません。

だから出す!と決めたら出すんです!
そのために締切はあるんです!
リリースすることは完成させることよりも大事なんです
そのプロダクトが好きであるエネルギーで出すことは
フォーマットを守ることよりも大事なんです!

同人誌駆動開発です!

例えばこんな感じの開発もしたりします

画像生成QRコードをつくりました

ステルスQRとでも呼びましょうか…いい感じに融けています。

マップっぽくていい

こんなちっちゃい画像ですが、つくるのに数時間かかってしまいました。
そんなもんですよね。


そんなこんなでヘトヘトになっていたところに
SNSで癒やしを頂きました。

先日の「ともいきメタバース」でごいっしょしたゆりニャーさんです。

え・・・めちゃ上達している・・・!?

泣くよ!!おじさんは泣くよ!!

まさにこの活動を同人誌にしていたところでした。
新刊も出ます。

ちょうど技術書典15と同じタイミングでイベントが有るようです。

https://beyoucocoloterace3.peatix.com/

11月12日RDD Rare Desease Day(世界希少・難治性疾患の日)

以上、同人誌駆動開発をしていたら難病にまけない
ご家族に支えられた件でした。
好きでやってるんだから、選んでやってるんだから、
負けちゃだめだね!がんばろ

日曜日の夜はふけていきます…



これまでのあらすじはこちら


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