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とうとうチームができた気がする ~製造部門の業務改善とkintoneSIGNPOST 第3回~

今まで手をつけきれていなかった当社の製造部門の業務改善について、なかなかうまく進まなかったので今一度kintoneSIGNPOSTに立ち返り考えています。


GMPとkintone


当社は医薬品(お薬)の原料を製造、販売しています。
医薬品は病気の治療や予防のために使われるもので、人の命にも関わるものです。
そのため医薬品を製造するにあたっては品質はもちろんのこと、その製造過程も適切に管理しなくてはなりません。

こういった医薬品を製造するための要件をまとめたものをGMP(Good Manufacturing Practice「医薬品の製造管理及び品質管理の基準」)といいます。

GMPを理解するうえで重要な考え方として「GMPの三原則」があります。

1. 人為的な誤りを最小限にすること
2. 医薬品の汚染及び品質低下を防止すること
3. 高い品質を保証するシステムを設計すること

日本原薬工業会

今回、これまでのアナログ管理をkintoneで改善しようと取り組みを始めましたが、当然kintoneで管理するにもこのGMPを遵守したものにしなければならないということになります。

1-08 現場とIT部門のチーム


チームの結成時に、それぞれのメンバーの役割を明確にし、理解してもらった上で参画してもらう。

現場とIT部門のチーム

当社にはIT部門というのはありませんので、私はいつも「複数の部署でチームを組む」と捉えています。

多くの業務は一つの部署で完結するものではない、と考えます。
なので製造部門の業務改善だからといって製造部門だけで進めるのではなく他部署も巻き込みたいと思っていました。

今回は製造部、品質管理部、品質保証部、経理部でチームを組み、進めていくことになりました。

一人ではなくチームで


7ヶ月前の前回の記事では、現場主体で業務改善ができないということを書きました。
でもそれはこちらに原因があったと考えるようになりました。

いつもこちらから改善を提案し、アプリや仕組みを作っていたから、「何もしなくてもやってくれる」という風土になっていたのかもしれません。

今回のようにまず部署を跨いでチームを組むことで部署ごとの役割を明確化し、部署内でさらに落とし込んでいけるように進めていきたいと思っています。


先日第1回のミーティングを行いました。
今回の改善提案も元々は私から持ちかけたものではありますが、
製造部からは現状の問題点やこれからやりたい管理、品質部門からはGMP対応するために必要なことなど多くの課題が出てきました。

おそらく一筋縄では行かないことだし、kintoneでどこまでできるのかはまだわかりませんが、チームとして業務改善に取り組めるところに何か可能性を感じているところです。

これまで取り上げたkintone SIGNPOST

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