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題名 : 求道

南米に1年間居住したり、お寺で瞑想修行したり、今はWebマーケティング会社で働いているひろみです。


以前、2回にわたって「求道者の思考法」という記事を書いた。

同じ内容を2回に分けて書くことなんてそうそうないが、気付かぬうちに2つ執筆していたということは、それだけ衝撃的な出来事だったということだろう。

そもそも「求道者」という言葉を日常で使うことも聞くこともない。

僕も人生においてほとんど出会ったことがないが、上の記事を書いた日に初めてでも直感的に分かる求道者に出会った。

人生においてこの人の生き方は美しいな、と内心惚れ惚れする経験はあるだろうか。

僕はある。
今思えばそれは求道者と会った時なのかもしれない。


この時出会った方は話を聞かなくても断片から美しさを感じたし、話を聞けば聞くほどどんどん惹かれてしまった。

そんな生き方をされている方だった。

KJ法という思考法を学ぶ会でお会いしたので、2日間しか時間共有をすることが叶わなかったのだが、帰り際その方が最近本を出版されたことを知った。

そして、ついさっきその本を読み終えた。

僕は読書が好きで毎日ほとんど必ず本は読んでおり、これまでも多岐にわたるジャンルの大量の本を読んできた。

それだけ本を読んでいるとたまに特別に思うような本に出会える。

大抵それは読み終わってしばらくしてからふとした瞬間に気づくのだが、今回もそういった出会いだったかもしれない。

本の題名は「求道」。

正に、と言ったタイトルだ。

感想を言語化するのは本当に難しいが、あえて言うのであれば"命を燃やすエネルギーを受け取れる本"だった。

求道者である著者が、自身の求道の道筋やそこで出会った偉大な方々との記憶を書き連ねており、チープな表現になってしまうが魂をぶつけられているような気分になった。

「求道」というタイトルからもわかる通り、あまりに現代離れした内容だ。

ある部分を読めば、まるで江戸時代の書物かと感じ、またある部分を読めば全く世界の違う異言語の書物を読んでいるような気分になる。

それだけ何回であまりにも深すぎる内容だが、テーマは一貫して「求道」についてだ。

著者の体験や登場する求道者の生き方を目で追うだけで、「生きるとはこういうことか!」と魂に炎がつく。

読み終わった後には「さて、どうやって命を燃やそうか」と、あらゆる思考や行動にブレーキが効かなくなる。

滅多に出会えない内容の本だ。

ある人にとっては生き方を変えてしまうくらいの機会になるかもしれない。


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