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オレの道は“日本コーヒー牛乳史”に通ず

オレ事情 Part2

前回に続き、café au laitカフェオレのハナシ。
今回はカフェオレ日本史編。
ざっくり“コーヒーのミルク割”という括りで、変遷をまとめてみます。

瓶入りコーヒー牛乳時代

銭湯で見かけるあま~い瓶牛乳。
“昭和レトロ”と重宝されるたぐいですね。
コンビニで瓶入りは見かけませんが、
”雪印コーヒー”として定着している☟これこそ「THEコーヒー牛乳」では?

このパッケージを見たことない人はいないはず。

「雪印コーヒー」は、老若男女問わず幅広い層から支持を得ている
日本を代表する・・・・・・・乳飲料です

雪印メグミルク『雪印コーヒー』HP

と紹介されています。
日本代表✨1963年(昭和38年)生まれです。

カフェ・オレ時代

昭和が「コーヒー牛乳」なら平成生まれは「カフェオレ」では?
当時最先端だった『アフターヌーンティールーム』(渋谷パルコ)
で”カフェオレボウル入ったカフェオレ”を飲む…フランスにかぶれたワタシでした🥐🥖

カフェオレボウルの思い出

スタバ前夜(詳しくは後述)の1995年、
学生の私はお金を貯めフランスに1か月ほど滞在しました。
そこで買ったカフェオレボウル、
生涯これ以上に気に入った食器はおそらくありません。

ぽってりした白の陶器に、ラインが1本入ったもの。
ブルー・グリーン・イエロー・ピンク…4,5個をまとめ買い。
これこそまさしく「憧れの一人暮らし」を象徴する夢のアイテムでした。

それから念願の 一人暮らしを始めるのは6年後。
食器として使うだけでなく、飾ったり、小物入れにしたりして寝食を共にするも(!)結局すべて割ってしまったのです。
最後の1個を割ったとき、直そうとおもいました。
しかし仕事の忙しさにかまけてそのまま捨てた苦い思い出があります。
”コーヒー牛乳”の思い出から自分の半生をかえりみる瞬間。

カフェオレボウル創世記のハナシ

そのカフェオレボウルを少し掘り下げてみましょう。
ワタクシが生まれたころ…
「カフェオレボウル」は、かのフランスの地にしか存在せず、適当な名称も存在せず。
ミルクどんぶり』(原文ママ)という名で代わりになりそうなモノが雑誌に紹介されていたようです。

「気の持ちよう」と飯椀でカフェオレ飲んでた世代って、すごく幸せ

雑誌『ku:nel』 vol.73「雑貨が来た道 吉本由美の懺悔」
マガジンハウス,2015.3.20号

奇想天外?いえいえ夢のあるエピソードです。
それにしても『ミルクどんぶり』⇔『カフェオレボウル』ずいぶんあか抜けちゃいましたねー。

スタイリスト吉本由美さん私物の40年物のミルクどんぶりは
いまや昆布を戻す用なんだそう。

スタバ以前に「カフェラテ」は無かった?!

1996、ラテ時代のはじまり

さて時代は、カフェオレからラテの時代へ。
なんだか
・オレ→俺
・ラテ→ワテ(わたし)
みたい!?

閑話休題。
スタバ日本第1号店がオープンしたのが1996年。
この年から一気に(ブラックコーヒー<)ラテ派が増えたんじゃないかしら?
スタバで不動の1位は今でもラテ。
濃いコーヒー≒エスプレッソをミルクで割る「コーヒー牛乳」がスタンダードになりました。
それまでのフランス式“カフェオレ”からシアトル式“カフェラテ”に。
「コーヒー牛乳地図」に異変が起きたのは、スタバの影響が大ですね。

東京はずれの観測日記

ところで私は数年前に「学生街」に引っ越してきました。
「喫茶店」「洋食屋」が沢山あるなか、気づいたのはメニューに「カフェラテ」が無いこと(!!)。
だって、まだスタバの無い昭和の時代に開店したお店だもの。

これらの店に「カフェラテ」はない。
あるのは「カフェオレ」(かコーヒー)だけだ。
スターバックス以前には「カフェラテ」は存在しないのだな、

西武鉄道『江古田キャンバスプロジェクト』
江古田観測日誌 Vol.1「江古田はファンシー」

コーヒー新時代を築いたスターバックス。
ラテしかり、フラペチーノしかり
「ミルクのないコーヒーなんてっ!!」
という状況を作ったんじゃないですかねー?

…というわけで!コーヒーTOPICSには事欠かない昨今です。
例えば、豆からこだわって家で淹れるドリップコーヒーとか、コンビニラテのクオリティーの高さとか…。

それはオフィスにおける”コーヒー意識向上”に寄与することと相成りまして…?!
そのハナシをいつかいたしたいとおもいます。

See you~☕🍪

【扉の写真】
『キャトルセゾン』のカフェオレボウル。
”約200年程前にパリのビストロでメニューを店内に配るかわりに食器にプリントして使用していた、というアイデアをもとに復刻”
90年代のリセンヌの憧れ🎈

表:書いたもので「恥ずかしさの先頭に立つ!」 裏:読んだあとに「なんとはなしにおしゃべりしたりお散歩したくなるような…」そんな”かの地”まで帆走おねがいします。