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ないと息ができない

 先日、小学校低学年のときの担任の先生から結婚祝いをいただきました。小学校を卒業してからは、年賀状と手紙のやり取りしかしていませんでした。20年もずっと私を忘れず、幸せを願ってくれていたことがわかって、私はすぐに先生に電話をかけました。
 お互いの近況など、積もり積もった話のなかで、先生は最近、旦那さんを病気で亡くされたことを知りました。何十年も一緒だったので「空気みたいな存在だったけれど、空気がなくなって息ができなくなってしまった」と。
 マンネリ化してしまったカップルや夫婦をお互い「空気みたい」とよく表現します。私はそれをネガティブな表現だと思っていましたが違いました。「空気みたい」と思えることは安定した幸せな状態なんだと、先生は教えてくれました。

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