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8/16 #物語のつくりかた RADIO 第3回(日向夏先生回)※8/17加筆

※8/17に一部加筆しました!

今日、Twitterのスペースで開催されていた「#物語のつくりかた RADIO 第3回」を聞きました。
ゲストは日向夏先生。

私が日向夏先生を知ったのは、こちらの「薬屋のひとりごと」のコミックでした。

たまたまネットで見かけたこちらの作品。
ちょろっと試し読みをし、すぐに「この本は紙で読みたい」と思い立って単行本を買って読み進め、今も新刊が出るのを楽しみにしながら読んでいます。

中華・後宮ものにある程度触れてきた私にとって、世界観も入りやすく、ミステリーでもあり、恋愛っぽさもあり、ギャグ感も、歴史ものっぽさや社会派なドラマもあったりするてんこ盛りの内容に夢中になっています。

同じ小説からのコミカライズが2作品同時に進行しているなど、ちょっと変わった展開もしていて、作品のことも先生ご自身のこともとても注目しているのです。

そしてその漫画の原作である日向夏先生のトーク番組がnote主催で開催されると数日前に知り、私は楽しみにしていました。

先生のご紹介の後、最初の話題は今までどんな作品に触れてきたか。

小さい頃は児童文学やドラえもんなどのマンガ、その延長でラノベも読まれており、「広く浅くがポイント」と言いながら今まで触れてきた作品が出てくる出てくる…。(笑)

さすがのインプット量だなあと感激……。
そして私も触れてきた作品が結構出てきて、通ってきた作品が似ているのも、私が日向夏先生の作品に惹かれる理由なのかもしれないと思ったり。(もちろん、先生のほうがインプット量も多く知識も尋常ではない雰囲気を感じましたが……学生時代に則天武后を調べられていたとか、着眼点が素敵すぎる……)

そして驚いたのが、学生時代から現実逃避で小説を書かれていたということ。
部活がつらすぎて、練習の合間で小説を書いていたそうで。それ以前から賞を取っていたのもあり、お小遣い稼ぎに……みたいにおっしゃっていたのですが、色々すごすぎて驚きっぱなしでした。

自分の作品を……と思うと身構えてしまって、なかなか書き出せずにいる私にとって、そんな隙間時間で書けることも、書くことでストレスを解消しているような部分もすごいとしか思えなくて、根っからの作家さんなんだなと思わされるばかりでした。

常人離れしている話を聞かせていただく一方で、マダミスやサバゲーにハマっているという話も聞いて、当たり前だけど普通の人間なんだなと安心したり……マダミスでの戦い方を聞いてやはり普通の人ではなさそうだなとおもったり……。(笑)

そんな日向夏先生の人間的な部分を聞かせていただきつつ、今回の番組で一番驚かされたのは「薬屋のひとりごと」は練習くらいのイメージで書き出されたということ!!


それでアレですか!?アレがかけちゃうんですか!?!?


衝撃を受けながらもお話を聞いていると、コメント(反響)をいただく喜びと苦悩を語りつつ(物書きの端くれの私も、ダメージを受けると分かってて反応を見に行ってしまう謎行動をする気持ちが凄くわかりました。笑)、コメントを客観的に見て作品に活かそうとする姿勢などはすごいの一言。

曲がりなりにも物を書いている人間からすると、「書きたい」という行動に駆り立てるだけの自我やモチベーションを持ちながら他人の意見も取り込むことって、実はとても難しいことだと思っていて。

このバランスで苦しむ人が結構いることを知っているので、(先生も苦しむこともあるのでしょうが)それを実践してしかもあれだけご活躍されているのをみると、本当にすごい方なんだな……と脱帽というか、終始帽子脱ぎっぱなしでした……。

自分の意志をしっかり持ちながらも、続編を待つ読者のために動き出したり、コミカライズするのならサービスしないとという考えていたり、家族などの周りのことも大切にしたいという気持ちが隠れているように思えて、素敵な方なんだなとも思いました。


また、日向夏先生の物語のつくりかたもお話してくださいました。
思い浮かんだネタやシーンを作るのに適した主人公を考え、その主人公の生活や住んでいる環境などを考えながら、その世界の成り立ちなどを考えて世界観を広げていくことが多いそうで。
歴史ものや伝奇などのファンタジー要素のあるものは、秩序や価値観が現代と違うので、こういうところを考えておかないとキャラクターの動きに後々違和感が出てしまうこともあるんだろうなと聞いていて思いました。

一方お話の作り方については、
中盤くらいまでの概要をまとめて、エンディングは詰めすぎないで書き出すことが多いそう。

世界観を最初にしっかり作っておいて、書いている自分もその世界にどっぷりいられる状況になっているからこそ、自分の身の回りで起きる(実際は思いついている)色々なエピソードを取捨選択してお話を紡いている、ということなんじゃないかなと思いました。
やっぱり自分の作った世界観やキャラがどれだけ自分で腹落ちしているかって大事だよな、と感じました。

そして色々思いつくスキルと、それを拾い上げてはお話にしていく技術の高さは今まで書いてきた経験によるものもあるだろうし、今までのインプット量と、お話をどう広げていくかと考える技術を磨いてきた結果なのではと思いました。
すごい方だな、と思っていたけれどやっぱりすごい方だった……と思いました。


ちょうどキャリアアップのために連載小説を書いてみようかしら、と思っていたところだったので、このくらいの方でないと無理か……と自分のやる気の種を放置しかけていたなか、最後に日向夏先生がこんなことをおっしゃいました。

よく書いてると書いてて、こんなのを出して恥ずかしくないのかなって思うことがあると思いますが、みんなで黒歴史を作ってどんどん出しちゃいましょう。誰かの恥ずかしさは誰かの萌えなので。

#物語のつくりかた RADIOより


この言葉を聞いた時、自分が二の足を踏んでいた理由が分かっていたような気がしました。
そして何も出来ずに立ち尽くす私に、うしろから「膝カックン」してよろめくように一歩を踏み出させるような(笑)、そんなウィットに富んだ言葉と声音で背中を押してくれたような気がしました。

「誰かの恥ずかしさは、誰かの萌え」


この言葉が、ものすごく素敵な言葉だと思いました。


とりあえずムダな言い訳なんてしてないで、
練習のつもりでやってみないとだめだな私。
よし、やるか!


そんな気持ちにさせてもらいました。

せっかく膝カックンしていただいた(と勝手に思っている)し、このよろめきの一歩をムダにしてはいかん。

とりあえず今からできることをやってみよう。


先生がおっしゃっていた通り、「致命傷にならない程度に」。(笑)



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