ねこねこ

元学校の教員。定年退職後の現在は社会教育団体のアドバイザー。ネコが大好き。

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元学校の教員。定年退職後の現在は社会教育団体のアドバイザー。ネコが大好き。

最近の記事

本物はよりポップでした

旅先で、福田平八郎展に出会いました。 大分出身の日本画家です。晩年の作品はモダンで、抽象画とも見える作風ですが、写生を極め、日本画に革新をもたらした画家です。本物はその評価以上にポップでした。身に付けた画力に甘んじる事無く新たなものに挑戦し続け、余計な物をそぎ落とした作品の数々に魅了されました。 歳を重ねたからこそたどり着けた境地なのでしょう。それにしても、写生帳の量、美しさ、細かさに圧倒されました。何十枚もの下絵の先にあの一点の作品が存在するのかと思うと、自分の仕事へ

    • 安全圏にいる間は怒る

      最近はパワハラやカスハラなどが取り沙汰されています。 上司やお客や、市民が度をこした態度で叱りつけることが、問題となってネットや新聞などに溢れているようです。 そんな折、主にパワハラについて、上記の言葉を見つけました。 「上司が叱る理由は、自分が無能であることを有能な部下によって明らかにされるのを恐れているからだ」 と。 さらに、 「部下との間には垣根があるので、部下から攻撃されることはない」 と続いています。 読みながら、溜飲が下がる思いをしました。反面、自分が年

      • ドクターとの幸せな関係が何処でも、作れると良いですね

        発達障害をお持ちの子を育てているお母さん方と話す機会が有ります。 このお母さん方は、子どもが小さい時から、ずっと診てくださっているドクターといまだにかかわって貰っています。成人域に達しているお子さんばかりですが、お母さんたちは何かある度にそのドクターに相談しているのです。 子どもに腫瘍が出来た時には、子どもの特性を外科のドクターに連絡を取って貰って恙無く、手術や入院が出来たという話を聞きました。 こんな幸せな関係が何処でも、誰にでも出来るわけでは有りません。でも、これ

        • 切り絵の作品を見て来ました

          いとこが近くのギャラリーで作品展をすると言うので、出かけて来ました。 彼女は何年か前に作家デビューしたのです。それまで、サークル活動をしていて多くの作品を作って来ました。作れば作るほど、課題が見えて来ると言っていました。 今回はサークルの展示会ではなく、切り絵の作家としての展覧会です。大きな白黒の作品には、圧倒的な存在感が有ります。 景色や建物を題材にする事が多い切り絵ですが、彼女の作品には人物が描かれていて、物語が感じられます。美しい自然や由緒の有る建物だけでなく、そ

        本物はよりポップでした

          学校公開が有り、授業参観をしてきました

          孫の授業を見て来ました。参観は久しぶりですね。 初めての「ほけん」の授業でした。「ほけん」とは何かから始まり、心と体の健康を保つために何が必要かを考えさせる内容でした。 時折、これは道徳か?と分からなくなりました。ほんの少しのグループ討議の時間が有りましたが、ほとんどが先生の講義でした。小3の子が初めて「ほけん」という授業に触れるのに、なんの新鮮味も無いのに驚きました。ありきたりの回答を、一部の子の発言で終始する授業にがっかりしました。チョークで黒板に板書するやり方も、

          学校公開が有り、授業参観をしてきました

          のんびり過ごして居ると、何も考えないものですね

          久しぶりに予定のない一日を過ごしました。あれもしたい、これもしたいと思いは有っても、あえて何もせずにのんびりしました。すると、頭も働かないのか、面白い発想や新しいアイデアが出て来ませんでした。体と頭は連動しているのだなあと、改めて思いました。 どこか、何時もと違う事が有ると頭も体も動くものなのでしょう。そういえば、酷い頭痛で伏せって居たママを気遣って、妹の面倒をみたり、食事の支度をしたりと甲斐甲斐しく働く孫の姿が有ったばかりです。小言や指示がないと、頭も体も動き出すものな

          のんびり過ごして居ると、何も考えないものですね

          楽しいゴールデンウィークをお過ごしでしたか

          誰もがお休みを取れる訳では無い事は分かっていますが、カレンダー通りのお休みがきっちり取れるものだとつい、思ってしまいます。 逆にお休みの日こそ、保育園を開いて欲しいと望む方がいます。シングルで子育てをしているお父さんです。土曜保育は有りますが、日曜祝日の保育が可能な保育園はほとんど無いのが現実です。今年の子どもの日の振り替えが6日ですから、4日間の休みを一人で見なければならないのです。実家や近所の方の、支援が無ければ大変でしょう。 昔は、近所のよしみで子育てにかかわっ

          楽しいゴールデンウィークをお過ごしでしたか

          春が足早に去って行きます

          近くの八重桜が散りました。 風に乗って花吹雪が舞っています。花びらが地面に着くか着かないうちに、風が吹くとくるくると風車のように回ります。緩やかな下り坂を花びらは駒のように回りながら側溝の穴に落ちて行くのです。 しばらく、そんな花びら駒を見ていたら、芭蕉の 「ゆく春や・・・」 の句を思い出しました。 情景は全く違うでしょうけれど。今年は春を楽しまないうちに、季節は変わって行くのだなあとしみじみ思いました。 花々も、ツツジ、クレマチスが咲きそろい散歩道の景色が変わって

          春が足早に去って行きます

          言葉は本当に大切なものですね

          40年以上もお付き合い頂いた先輩が急に亡くなりました。あまりにも突然だったので、茫然自失になりました。自分でも、こんなに混乱するのかとびっくりするほどでした。仲間から刻々と入るメールやラインのメッセージに胸が苦しくなるばかりでした。 葬儀が終わっても、混乱状態がまだ続いています。教師のイロハから教えて貰い、特別支援教育に誘われて今日が有るのも先輩のお陰です。特別支援の黎明期から共に歩み、全国を駆け回りました。 恩師が 「君たちは特別支援の道を作るだろう。だが、道が出来た時

          言葉は本当に大切なものですね

          早朝の散歩は気持ちの良いものです

          この辺りは広大な里山だったのでしょう。 それを切り開いて、住宅地が造成されています。ぼちぼち建て始まった家は、どれも瀟洒なものばかりです。 その家並みを見て、ここは何処の国なのだろう?と分からなくなります。かつての瓦をのせた日本家屋はほとんど見られず、モデルハウスのようなお洒落な家ばかりです。たいていの家の駐車場には外国産の車か大型車が何台か止まって居るのも混乱する原因なのです。各地の大地震以来、重い瓦屋根は敬遠されているとは聞いていましたが、これほどだとは思いませんでした

          早朝の散歩は気持ちの良いものです

          新生児は本当に小さい!ですね

          孫が生まれたので、赤ん坊をお風呂に入れています。小さくて、ふにゃふにゃしているので力の入れ加減に気を使います。赤ん坊は気持ち良さそうにあくびをしたり、口をへの字に曲げたり百面相のようです。話しかけながら10分程の時間を楽しんでいます。 ふと、ガザで保育器から出されて並ばされた赤ん坊の写真を思い出しました。新聞報道を見た時は、何と非道な事かと憤りが止まりませんでしたが、孫を見ていると尚更憤りが強くなります。 同じ人間として生まれたのに、何という違いでしょう。母親の尋常では

          新生児は本当に小さい!ですね

          旬の味を堪能しています

          掘りたての竹の子を今年も味わっています。 竹の子ごはんはもとより、竹の子ステーキや竹の子のゴマ味噌炒めなど我が家の定番料理が食卓に並びます。 私は子どもたちに財産として残す物がないので、せめて季節毎のおふくろの味を遺したいと作って来ました。お陰で四季それぞれの我が家定番の料理が有ります。 先日、二人目を出産した娘が 「家の塩辛が食べたいんだよね。」 と、言うのを聞いて繋げてきた味が、また繋がったと安堵しました。我が家の塩辛は私が母から教わった味だからです。添加物が一切入ら

          旬の味を堪能しています

          雲雀(ひばり)を見たのは何年ぶりでしょう

          独特の鳴き声を上げながら、空高く上がる雲雀を見ました。雑木林を切り開き、広大な住宅地が出来つつある一画です。ほんの少し向こうにはまだ林が見えています。 雉の鳴き声も、鶯の声も聞こえます。見知らぬ鳥が居たので、写真を撮ろうと携帯を取り出して起動する間に飛んで行ってしまいました。背黒セキレイが長めのしっぽを振っています。 しかし、造成地の歩道横には、おびただしいペットボトルや空き缶が投げ捨てられています。散歩する人や、通り過ぎる車の窓から投げ捨てられたのでしょうか。人間の

          雲雀(ひばり)を見たのは何年ぶりでしょう

          学校には福祉を受け入れる戸惑いが有る?

          特別支援教育が学校現場に、なかなか浸透しないのは何故だろうと考えています。 そんな時に、社会福祉士の小林英義氏の新聞記事を見つけました。氏によれば、2008年から全国の小中高にスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーが3241人配置されている。ところが、それが上手く機能していないのではないかと言うのです。 引き継ぎが上手く行かない場合ばかりではなく、そもそも 「学校側に福祉を受け入れる戸惑いが大きい」 との事です。 特別支援教育にかかわって来た立場から、作業療法

          学校には福祉を受け入れる戸惑いが有る?

          今年のさくらは、色白ですね

          例年より開花がかなり遅れたさくらです。 久しぶりに入学式は、満開のさくらの元で行う事が出来ました。暖かったり寒かったり不順な天候のせいか、花の色は白っぽいようです。さくら本来の色では無いように思えます。 身近な人が亡くなったので、気持ちが落ち込み大混乱の日々でした。 そのために、さくらもよけいに白っぽく見えたのでしょうか。 気持ちの持ちようで、見える景色も変わるものですね。 ソメイヨシノを見ても、しだれ桜を見ても涙が滲むので、よけいに白く見えたようです。

          今年のさくらは、色白ですね

          外国の方々の真剣な眼差しに圧倒されました

          二年生と六年生の孫を伴って広島の原爆資料館に行って来ました。テレビや本でなく本物に出会わせたかったからです。G7以来、資料館は混雑しているとの事でした。各国の首脳陣たちの見学時間は僅かに20分程でしたが、宣伝効果は絶大だったのでしょう。見学者の8割程は外国の方々でした。音声案内を片手に館内を回る人たちは、ため息を付きながら展示物に見入っていました。ウクライナやガザの現状に重なるのでしょう。 たった一発の原子爆弾が何十万もの命を奪い、長きにわたる後遺症をもたらし、次の時代迄を

          外国の方々の真剣な眼差しに圧倒されました