見出し画像

保護ネコを飼う ③正式譲渡へ

試行錯誤の日々は楽しや

マーヤ君と過ごす2週間はあっという間。毎日新しい表情を見せるマーヤ君が新鮮でかわいく楽しいことこのうえない。こちとら猫初心者。うんち、水飲み、ニャーと鳴く、などにいちいち幸せを感じてしまい、3日目にはもう別れがたくなっていた(笑)。トライアル不成立だったらどうすればいいんだ。。。

最初の2日間、ほぼケージのクッション裏に隠れていたマーヤ。幸い食事、水飲みは受け入れ当日から問題なくクリア。翌日おトイレも午前中にちゃんとおトイレ内で完結した。偉すぎる!!

ボディは頑なに動かさないが、頭と目をきょろきょろ動かし外の様子が気になっているようだ。こっちがケージの隙間から指を伸ばしナデナデしてみると嫌そうにシャー!!まだまだ警戒心もたっぷりだ。
一方でやはり好奇心は抑えきれない。少しずつ姿勢を変えケージの中で移動し始めた。徐々にでも確実に慣れてきてくれている。かわええー。

もしも出たかったら出てもいいんだよ

3日目の朝ごはんのあと、隠れずリラックスした様子だったのでケージの扉を開けておくことにした。「出るかわかんないけどねぇー。」なんて夫と話していたが、2分もたたないうちにさっそくひょこっと外に飛び出した。

ソファの下、窓の近く、TVの裏、そして最終的にソファの上にすんと鎮座した。目を細めてリラックス~。意外と肝が据わっているのかな!?
観葉植物のサンスベリアはハムハム口に入れてしまうようだったので自室に移動させることにした。日が当たらなくてかわいそうだー。。

ケージがある和室から空いたふすまでつながるリビングまでの二部屋がマーヤ君の歩ける範囲だ。廊下につながるドアは玄関につながるので閉めておく。

ビビりと好奇心の間で

もうすぐ1歳のマーヤ君(23年年末で1歳、このとき9月)は若く好奇心いっぱい。同時にとってもビビり。ソファでリラックスしていても私たちが部屋に入るとソファの下にもぐったり、TV裏や、ケージに駆け込んでいく。少し寂しいが、いきなり知らん人の家に連れてこられたら猫でなくても不安だろうよ。と、さみしい心を立て直す。

とはいえマーヤ君が塩対応ながらも少しづつ距離を縮めてくれるのが日々うれしい。
遊ぶのが大好き。猫じゃらしに飛びつきワイルドに遊んでくれる。小さいサッカーボールで華麗なドリブルも披露。爪とぎも購入したものでしかせず、ソファや壁では全くしない。いい子このうえないじゃぁないか!

数日たてば私たち夫婦にも親心が湧いており、マーヤ君を人間に例えると、かわいい安達祐実みたいなタイプではなく、正統派美形の北川景子か横浜流星だねと可愛がりに拍車がかかっていった。

ん?なんか吐いてる!?

それは4日目の朝だった。
朝リビングに行くと、ソファが3㎝ほど丸く濁って濡れている。リビングの床にも黄色っぽい液体が落ちていた。
こここここれ、、、吐いてるよね!?!?

すぐに写真を撮って保護主さんにLINE。そのあとにあげた朝ごはんも盛大にもどす。ひぇ~!!大丈夫!?

保護主さんからは「最初の写真は毛玉ですね。」というコメントとともに、ご飯の量を少しだけ減らして様子見てねと冷静的確なアドバイスが。

ありがたや~。
これ保護主さん居なかったらパニックでググったり動物病院探したりしているところだわ!その後言われた通りご飯を少し減らしたらその後吐くことはなく胸を撫でおろしました。猫って結構吐く動物ということもこの時に学びました。
マーヤ君も通常に戻り、ソファカバーを洗濯して日常を取り戻しました。

甘噛みとシャーを繰り返し14日

マーヤさんは大変食いしん坊。
朝起きるとドアの向こうでちょんとお座りし開店時の百貨店の店員みたいにスタンバっている。ハイハーイと食事を用意していると柔らかい毛を擦りつけながら足首を甘噛みしてくる。かわいいが地味に痛い。
いてぇいてぇと言いながら朝ごはんを用意してそっとあげる。ここで心のままに「おはよー!」とか顔を近づけるとシャーを受けるので、適切な距離をとることが肝要だ。

1週間もすると、観念したのか少しずつ撫でさせてくれるようになった。夫と今日は頭を撫でられた。肉球を触れた。と成果を共有しキャッキャ言っている中日々は過ぎていく。

吐く以降は大きなトラブルなくあっという間に2週間だ。
私たちも猫を飼うということをリアルに体験したトライアル期間。おトイレ、ご飯のお世話のこと。ねこの脱走防止などあらゆる安全を第一に暮らしていくということを学んだ。そして何よりこの小さな命が唯一無二の喜びと愛情ある生活をもたらしてくれることを理解した。

私たちは保護主さんにLINEを送った。

「マーヤ君の正式譲渡を申し込みできますか?」

(続く)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?