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スー女爆誕 行き場のない相撲愛を綴って

いつからだろう。心底すもうが好きだ。
正直そこまで詳しくはないのだが、こんなに心躍るスポーツは他にはない。NHKやAbemaで毎場所観戦を楽しませてもらっている。

まずLIVEが至高

TVも見やすくて良いのだが実際に見る相撲は最高だ。力士が大きいし(体格差がわかるし)、ルールがシンプルだから結構ライブでも見やすい。

初めて両国に見に行った日のことは鮮明に覚えている。
詳しい友達に連れられて3000円の当日券を買うために早朝から並んだ。私物で席を確保したら、一度外に出て幕内の試合が始まるころまで時間をつぶす。

車から大きな大きな力士が続々と下りて国技館まで歩いてくる。ゆうゆうとした姿は動物園のクマや象、水族館の巨大魚のようだ。ゆったりと動く。周囲にベビーパウダーのにおいが立ち込める。

大きなお相撲さんはなんだかちょっと神秘的で超強いのに「綺麗だな」と感じる。

好きな力士もいつか居なくなる刹那 -推しは推せるときに推せ(押せ?)

両国で観戦した日は当時最強ヒールとして世間を賑わせていた朝青龍が珍しく負けた日だった(レア)。土が背中にべったりとつき、観客は大歓声を上げてたくさんの座布団が宙を舞った。それはそれは夜も眠れなくなりそうな熱気と興奮だった。その日朝青龍を倒した日馬富士のことも大好きになった。

私は朝青龍も大好きだった。何より土俵入りがかっこいい。気合を入れてまわしをバシバシたたく姿が目茶苦茶に決まっていて、そしてめちゃめちゃ強い。ふてぶてしいキャラクターも含めて大好きだった。でもほどなくして居なくなった。

日馬富士も、大砂嵐も、好きで応援した力士は居なくなってしまった。ただでさえ選手生命は長くない。怪我も多い。「品格」という難解なものも強くなるほど求められ特に外国人力士に風当たりが強い。長期の活躍は難しいのだ。

ぐるぐるに膝にまかれたテーピングを見てあぁと刹那を感じる。あんな巨体同士で組み合うのに二本の脚しかないなんて無理があるのだ。

今大好きな大栄翔もちゃんと目に焼き付けないと。(もちろん長期の活躍を祈りながら)

「ABEMA」という集団知

相撲とは不思議で、テレビで見ていても腹の底から「よしっ」、「いけっ」と思わず声が出る。手をたたいて大声を出して応援してしまう魅力がある。

そんな楽しくも孤独な相撲観戦を一段も二段も面白くさせたのがABEMAの配信だ。コメント欄は玉石混交。ひどい内容もあるが、クスっと笑わせることや、学ぶことも多い。出身地、あだ名、本名、ペットの名前などあらゆる情報が高速大量に流れ込む。取り組みについてちょっとした解説を補足していくれる視聴者も多く、気になっていたことが即解消されたりして素晴らしい!

母はスー友

相撲の話はお母さんとしかできない。母は典型的な日本びいきの相撲ファンなので、モンゴルなど海外勢に理由なく厳しいのが少し残念だ。もちろん今のお気に入りは朝乃山だ。世代的に仕方ないのかもしれないけど、すでにかなりグローバルな角界なのだから、見る側も、もう少しインクルーシブになってもいいんじゃないかな。と思ったりする。
大人になっても母と、用事ではなく相撲のやり取りをLINEでしたりするのはなかなか楽しい。

最近は職場で仲良くなった人などに、「実は相撲好きなんですよねー。」とかカミングアウトし始めているが、まだ「僕も/私もです!」のような相撲好きに出会えていない。残念ながらデブのスポーツと思っている人が多いみたい。面白いのに。。。

「しこふんじゃった」と「サンクチュアリ」を見たら好きにならずにはいられないと思う。

2024年は「玉鷲と同い年」が通じる友達ができるといいな。明日の相撲も楽しみです!

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