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文章を書くスピードが速くなった5つのコツ

4/17発売の新著『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、私にとって11冊目の単著になります。

……と書くと、なんやかんやいっぱい書いてきたな〜と思うのですが。著作を出し始めた頃から今に至るまでの間で、成長したかも(?)と感じるところは、ただひとつ。

「文章を書くのが速くなった!」というところ。

書く速さを測ったことはないし、誰かと速さを比べるのも難しいのですが(他人がどれくらいの速さで書いているのか、同業者でもまったくわからないし想像がつかない!!!)。それでも自分のなかでは、昔より速くなった。確実に。というわけで今回は「文章を書くのが速くなったコツ」について紹介します!

1 修正する前提で書き出す

これはいちばん大きい変化ですね! 文章を書くのに慣れてなかったときは、とにかく書くのに必死で、修正するまでの余裕がなかった。でも今は、

①修正する前提でひとまず書き出す
「とにかく何を伝えたい文章なのか」ポイントをはっきりさせるまで書く(書いているうちに「あ、ここがこの文章で一番伝えたいポイントだな」ということがわかってくる、書く前からわかる時もある)
③とりあえず書き終える
④修正

というサイクルを回すことを重視しています。

まあやっぱり最初から完璧な文章を書こうとすると、遅くなるんですよね!!! 筆が!!! というわけで「最初はとにかく文章になってなくとも、書きたい伝えたいポイントが見つかればよし」という点だけ重視してます。伝えたいポイントがぼやけているままだと、私好みの文章にならずに終わり自分で腹立つので、できるだけ②は死守したいところです……。

修正する前提ならば、ひとまず気軽に書くことができる、そうすると変な逡巡がなくなって書くのが速くなるのです。

2 スマホで書き出す

「文章を書くのが遅い」を分解すると、
①書き始めるまでが遅い
②書き終えられない(伝えたい主題が見つからない)
③修正が遅い

のどれかに当てはまります。

で、私の場合は①が死活問題でした。ずっと!! とにかく腰が重い、書き始めるまでが長い!!

そんな私を変えたのは……「とにかくスマホで書き始める」ことでした。

スマホの何がいいかって、日常生活でずっと使っているところ。スマホで我々はSNSをいじりメールを打ちLINEを返している。なのでそのノリで、スマホにGoogle documentを入れておき、やり始めの原稿の書き出しを書いてしまうのです! 1行でも2行でも! 電車を待っている間に、一緒にいる人がトイレに行っている間に、ドライヤーで髪を乾かしている間に! 140文字でもいいんだ! とにかく書き始めるんだ!

これをやると何がいいかって、大して書けずとも「この原稿の書き出し、何にしようかな」「この書評のいちばん伝えたいポイント、どこにしようかな」と頭が勝手に考え始めるんですよね。「なんかこの原稿は切り口見つからず苦戦しそうだぞ」ということもわかってくる。とりあえず日常生活と書くことを切り離さない! PCに座らずとも原稿は始まっている! という意識を持つと書くのが速くなりましたね……。


3 他人としゃべる場を多く作る

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