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見えなくてもサポーターのおかげで今年もスキーに行かれました

今年のスキーシーズンが終わった。毎年多くても2回か3回しか行かなかったのに、今
年は5回も行った。何故か!?去年セレブのマダムに部不相応なほど高価な競技用ス
キー板とブーツをいただいたからこれは頑張ってスキーをせねばと勝手に思い立った
からである。

弘法は筆を選ばないけれどインチキスキーヤーは板がいいと上手になった気になれる
ので今年はいつもに増して快適に滑ることができたような気がするのは多分気のせい
だろう。

ところで2月の旭川より3月の裏磐梯の方が寒いってどういうこと!?核戦争の前に異
常気象で地球は滅びる前触れなのか?!


昨今若いスキーヤーは絶滅危惧種と言われている中、先日行った裏磐梯のスキーツア
ーに20代の若いサポーターが2人も来てくれた。

「私をスキーに連れてって」の時代は今は昔、その頃苗場とかでブイブイ言わせてい
た人たちは今やもうすっかりじいさんばあさんだ。

私の手引きをしてくれた20代女子は思った以上に参加者の年齢が高かったのにちょっ
とびびっていた。みんな彼女の両親より確実に年上なはず!!


聞いたところ彼女たち二人は全く違ったルートで参加してきたそうだ。
1人は大学3年生、もう1人は社会人3年目のJR職員で鉄道好きのお嬢さん。
れも2人には共通点があって、2人とも視覚障害者の友人にこのツアーを紹介されて参
加したそうだ。ブラインドスキーだから当たり前と言えば当たり前なんだけれど(汗)

そして2人には他にも共通点があった。大学のダイバーシティー研究会みたいな部活
に入っていたこと。だから目の見えない友達がいたんだね。

私はまず大学にそんな部活がある事に時代を感じた。ちなみに自分の学生時代、大学
で障碍者を見かけた記憶はない。
更に2人は手話検定の2級とか3級を持っていると言っていた。

二人ともフレンドリーでよく気も利いて私たちのようなん目の見えないおじさんおば
さんの面倒をよく見てくれた。


彼らは小さい頃から多様性だのなんだのと教育されているからそういうことがちゃん
とインストールされているのだろうか。
道でうごうごしていても若い人が結構物怖じせずに声をかけてきてくれるのもそんな
背景があるからなのかもしれない。

彼女たち、これに懲りずまた参加してくれるといいんだけどな。


ところで毎年裏磐梯のスキーツアーには地元の社会福祉協議会経由で多くの人がサポ
ーターとして参加してくれている。

裏磐梯は社協の活動が活発なようだけれど、人材が確保できないのだろうか、あまり
協力いただけない地域もあるそうだ。

そしてサポーターとして参加してくださった面々、さすが、地元の人はそこら辺の人
でも皆スキーが上手だったりするのだ。

その中に今年はなんと北塩原村の議員、北原あんなさんが参加してくれた。

議員さんが来てくれたと聞いて、私はてっきり男性だと思っていたのだけれどもとて
も素敵な女性だった。

私は日ごろからジェンダーバイアスについては意識するようにしていたけれど、やっ
ぱりバイアスバリバリの昭和のおばちゃんだったことに改めて絶望した。


北原さんは私のスキーのサポートをして下さったので、その時にいろいろ聞いてみた
ところ、ブラインドスキーツアーの募集は社会福祉協議会のアナウンスで知ったそう
だ。
地元の出身だそうだが大学を出てしばらく東京で働いていたけれど、一念発起して地
元に戻り村議に立候補したということだった。

議員になってから、もっと地元の事を知るために地元のいろいろなお祭りや行事に積
極的に参加しているとおっしゃっていた。

スキーは地元出身という事もあって、子供たちにも教えていた経験があるそうだ。
ちなみに彼女は40歳で次に若い議員は60歳だとか。
政治の世界はどこも高齢化社会みたいだ。


政治家と言えば裏金みたいなニュースばかりの昨今だけれど、彼女のような気概のあ
る若井政治家にどんどん活躍してもらえたらきっと日本ももっと住みやすい国になる
のではないだろうか。

80代のスキーレーサーもかっこいいけれど、若い世代も捨てたものではない。
まだまだ先は長いのだから、どんな分野でもどんどん活躍していってほしい。


所でブラインドスキーのサポーター、来年も募集していますのでもし興味を持ってい
ただけたらHPでも覗いてくれたりしていただけるとうれしいです


TABS公式HP
http://www.one-for-all.jp/TABS/

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