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『今日の壁打ち:ChatGPTを日々の活動で使っていくマガジン』とは?

発刊に寄せて:

現代の生成AIは画期的な進歩を遂げているものの、その実用性においてはまだ幼さを残しています。特に、AIが生成する情報の正確性を文脈上で証明することは、時間を要するプロセスです。私が『日々の壁打ち』というテーマで取り組んでいるのは、AIが提供する情報が単なるハルシネーションを越えて、現実に根ざした類推であるかを見分ける試みです。このプロセスでは、経済データやIRデータなどの客観的な情報を基にしながらも、読者によって自然に加わる解釈の幅を考慮しています。

文章というメディアは、絵画とは異なり、AIが提供する余白を埋める情報が有益なのか、それとも意味が無いものなのか、その違いを直感的に捉えることが困難です。絵でしたら、間違ってたり、おかしかったりするものは一目瞭然です。しかし文章はそうはいかない。
一方で、RAG(Retrieval-Augmented Generation)のような技術を用いた、ChatGPTが学習していないデータに関しての情報の生成例として、具体的な住所を使った検証などでは、結果が明白すぎるケースもあります。RAGというアプローチはそれ自体が強力なソリューションとなりえますが、その結果としてChatGPTをただのUIとしてだけ使うのでしたら、それはそれでもったいない気がします。そこからさらに発展すると、AIをただの情報提供ツールとして使うことの是非について考えさせられます。

私は、AIが最も価値を発揮するのは、明確な答えが存在しない問題領域だと考えています。すでに解が定まっている場合は、プログラムで処理する方が適しています。この点を見誤ると、ChatGPTが単なるユーザーインターフェースに成り下がる恐れがあります。

この点を踏まえ、AIの能力とその適用範囲を再考することは、私たちにとっても有益です。たとえば、教育や創造的な作業のサポートなど、明確な正解が存在しない領域でのAIの使用は、その潜在能力を最大限に引き出すことができる可能性があります。一方で、ただ単に今までどおりデータベースを検索すれば十分な情報の生成など、単純な情報提供だけの利用では、AIの能力を過小評価しているのかもしれません。その対極側に、AIの進化と共に私たち人間の認識をどこまでも広げられる可能性もあるのかもしれない。

今やAIの発展は私たちの生活や仕事に多大な影響を与えていますが、その適用範囲を慎重に選択する必要があります。AIの能力を最大限に活用するためには、その強みを理解し、適切な問題領域に適用することが重要です。このようなアプローチを通じて、AIは単なるツールではなく、私たちの創造性や知性を拡張するパートナーとなり得るのではないでしょうか?

本マガジン『今日の壁打ち:ChatGPTを日々の活動で使っていくマガジン』は、上のような意図で日々ChatGPTを相手に、様々な壁打ちをした結果のログです。それではお楽しみください!

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