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愛する変態たち

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性癖と性的嗜好

「性癖」ってよく使うし、たぶんいまはもう世間一般ではえっちな意味だと思う。でも、調べたところによると「人間の心理、行動上に現出する癖や偏り」なので直接的にはえっちな意味ではないみたい。

えっちな意味では性的嗜好ということばが使われる。わたしは最近、自分のそれを深く掘り下げようとしている。ちなみに「性的指向」のほうはまだ曖昧。指向のほうは、難しいんだよね細かいし。

わたしは子どもの頃から、人より

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分かりあえない女

「あなたは人が、自分の思い通りにならなきゃいやなんでしょう」

そう、姑に言われてわたしは限界を迎えた。

ちょっとした理由でわたしと旦那は1年間だけ彼女と住んでいた。わたしには耐えられず、狂いかけてしまった。

彼女もとい姑は旦那曰く「変わった人」で、結婚前に会ったことが実はなかった。今思えば、それがあまりよくなかったように思うけど、それを嘆いても仕方ない。

ガサツなのだけれど、世間体は気にし

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女は上書き、男は名前をつけて保存

女は上書き、男は名前をつけて保存

「なんか今日ぜんぜん話せなくてごめんね」

覚えたてのたばこをふかしながら彼は言った。わたしは失笑した。

というのも彼は中学の同級生で、わたしがすきだったひと。この日は同窓会。

中学のころのピュアなわたしは、一匹狼的な存在でクールで切れ長な目でおおきめの鼻、ふとめの眉。そんな彼が大好きだった。

一方彼は、わたしと仲が良かったクラスの中心的な活発女子がすきだった。活発女子と、わたしと彼は同じ高

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スーパーの帰りに

まだ20歳なりたての頃、わたしは一人暮らしをはじめたばかりのキャバ嬢でなぜだか珍しく、服を買った帰りにスーパーに寄った。

当時は料理なんかちっともしなかったし興味もなかったのになぜかスーパーに寄った。スーパーを出たところで

「ねえ、お姉さん!帰るところ?」

スーツを着た男性に声をかけられた。キャバ嬢だったわたしは基本的に道で声をかけられたら無視することにしていた。スカウトやナンパは面倒だった

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幼少期のスケベな記憶

「おっぱい硬いんだよ、さわってみて」

わたしの幼いころの一番古い、性的な記憶。

近所の社宅に住んでいたはるちゃんは、2歳くらい年上のショートカットで、アジアン系な顔の女の子。

ある夏に、はるちゃんのうちの駐車場にチョークでお絵かきしてた。はるちゃんは、おもむろに「えっちな気分になることって、ある?」って聞いてきた。

わたしはわからなかったので、なにも答えなかった。そしたらはるちゃんが「最近

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