記事一覧
衝動的に死んでしまうのではないかという不安
「生命保険 自殺の場合」と検索したら、ホットラインみたいなページがずらっと出てきて、ちょっと笑った。
もしかして、衝動的に死にたいと思う人を笑わせようとしている?
いや、笑わせるまでいかずとも、そうなんだよね。
なんでそれを検索したかって、ちょっと生きることが退屈で死にたくなったからだった。
でも、それはわたしが積み重ねた33年のなかでは、わりと頻発する事案だったからそこまで重い話ではない。
だ
50歳になったら 2
夕方にあいつと新宿の駅前で待ち合わせした。わたしはわざと、すこし遅めに家を出て、すこしだけ、遅れていった。それは昔から、彼にだけそうしていたことだった。とくに理由はなかった。
待ち合わせ場所にいたあいつのことは、すぐにわかった。
会わなくなって20年経っていたけど、なんとなくわかるものだ。
近くにおそるおそる近寄って声をかける。
「だいちゃん・・?ひさしぶり。」
なにも言葉を交わさずに歩き出
酔った時が一番そのひとの本音が出ると思っているので酔っ払いがすきです
きっとみんないつだってさみしいし、なにかを埋めたいんだろうと思っていた。わたしはだれかのなにかを埋める存在になりたいと思っていたのだけれど
いちばんなにかを埋められなくて困っているのは自分自身なのだと気づいてしまった。
ひとりでおしゃれなバルに寄って、広めのカウンターに通された。
前菜の盛り合わせには、ふわふわしたなめらかなレバーペーストに、いつから好きになったのかわからない豚肉とピスタチオ