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#忘れられない言葉「応援される人になれ」を社会人目線で問い直す

中学生の時の部活の先生の言葉です。

全国大会に進むメンバーがいるような、きつい運動部に所属していました。
夏の日差しが照りつける日も、雨でグラウンドがドロドロでも、雪が降っても練習していたので、別の運動部が雨で練習を中止しているのを見て激しく嫉妬することもありました。

そんなきつい部活の顧問の先生は、ご多分に漏れず厳しい人でした。
自身も学生時代に全国大会入賞を果たしていることもあってか、プライドが高く、自分の考えが最も正しいと考えているような方でした。

残念ながら、お世辞にも尊敬していたとは言えません。
その理由の一つとして、練習で足首を捻挫してしまった時に、
「どうしてあなたはいつもそうなの?」と言われたことがあります。

実は、一度大きなケガをしたことがありました。
それ以来、練習が始まる前に必ずケガ予防のストレッチを行うなど、ケガには人一倍気をつけていました。(中学生なのに我ながらすごい)

だから、「人の努力も知らないくせにこんなことを言ってしまう人なんだな」と虚しい気持ちになったことを鮮明に覚えています。

正直この思い出も含め先生に良い印象はありません。

でも、「応援される人になれ」という言葉にだけは、納得したんです。


「この人を応援したい!」と周りに思わせる人は、みんな努力している。
サボったり、テキトーにやっているやつを、人は応援したりサポートしたいと思わない。
だからあなたたちは、周りに応援される人になりなさい。


この言葉を聞いて、最初に思い浮かべたのは浅田真央さんでした。
理想の演技ができずに苦しい時も、諦めずに努力する彼女を誰もが応援しました。「応援される人」=「努力人」の方程式が成立した瞬間でした。

しかしながら、社会人目線で問い直すと、この言葉が100%正しいとは、今は思いません。
なぜなら、サボったりテキトーにやることも時には必要だと思うからです。自分の心の健康のために。

盲目的にこの言葉を信じて生きていくことはもうできないです。

ほかにも、人知れず努力するパターンもありますよね。応援なしでも強い意志でやり抜ける人はいます。

ですので、誰かの努力を自分に見える範囲内で、自分のものさしで測定して口に出すのはもはやリスクがありすぎます。
先生が私のケガ予防ストレッチについて1ミリも知らなかったように……

ですが、あれこれ言っても応援ってやっぱり元気が出ますよね。
悩みや不安が尽きない現代社会。
努力の有無とか大きさとか関係なく、みんなが応援されてもいいんじゃないでしょうか。


「今これ頑張ってるんだ!」と宣言してくれる人
努力していることが徐々に明らかになっていく人
「努力なんてできるか、生きてるだけで精一杯だよ!!!」という人


みんなみんな、応援してますし、されてますよ!!!


人知れず悩み、苦しみながらも踏ん張っている人が「あ、応援されている」と1ミリでも感じてくれれば嬉しいなと思います。



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