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2023.02.04〜05 石北本線①

ことの発端は1年前。冷え切った朝にだけ見られる気動車の爆煙を撮るべく留辺蘂駅に行ったことだった。期待通りの爆煙を吹いて発車したオホーツク2号。良し、よく撮れた……と片付けを始めたその瞬間、山の向こうから朝日が顔を出したのである。朝日バックで撮らねば死ぬに死ねない。去年の同日より5日遅い、つまり発車時に太陽が出てくるであろうこの土日を虎視眈々と狙っていたのである。

2023.02.04 留辺蘂駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

この日の北見は-24.4℃。留辺蘂も-19.7℃と相当な冷え込み。天気こそ読めないが、少なくとも友人と徹夜2交代で運転した甲斐はあった。7時05分、定刻でオホーツクが到着。この寒さゆえ煙は吐いたが、少しお上品な感じ。太陽も雲の向こうに隠れたまま。明日のリベンジを誓う結果となった。


2023.02.04 緋牛内駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II(×1.5)
2023.02.04 端野〜緋牛内
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2023.02.04 留辺蘂〜相内
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

朝イチで1日のメインイベントが終わってしまうのがこの旅程の悪いところである。とりあえず冷え込みを表現できる緋牛内駅での離合を狙ってから、次は常呂川の川霧に目をつけた。8時半で収まることが多いと聞いていたがこの日は9時半でもこの景色。樹霜と相まって冬らしい一枚に。オホーツク1号は新特急色キロにして増結5連。相内のストレートで手堅く切り取った。


2023.02.04 端野〜緋牛内
Nikon D750 AF-S Nikkor 50mm f/1.8G
2023.02.04 端野~緋牛内
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2023.02.04 端野~緋牛内
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

予報を見るに、この日晴れているのは北見周辺のみ。遠軽まで行くのは得策ではないと判断した。とはいえそんなに撮る場所もなく、定番の常呂川橋梁へ。無駄にいい天気である。普Dを撮ってから本命の5連オホーツクが登場。とにかくこのキロは目立つね。


2023.02.04 端野〜緋牛内
Nikon D750 SIGMA Art 24-105mm F4 DG OS HSM

常呂川の対岸側の川岸まで降りてきた。大雪1号まではおそらく日は持たないが、普Dであればいけるだろうとの算段である。少し雲は出てきたが、ギラリがいい感じ。ヨンマルもいずれなくなるだろうし、合間で撮っとかないとなぁと、いつも思っている気がする。


2023.02.04 北見駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2023.02.04 北見駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2023.02.04 北見駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

北見で晩飯を食い、特に撮る場所も思いつかないので北見駅に入ってみた。今日3度目の新特急キロがお目当て。車掌室があるのでつい車掌さんを追ってしまったが、その動きと鮮やかなキロの塗装はなかなか映える組み合わせだなと感じた。


2023.02.04 生田原駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2023.02.04 生田原駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2023.02.04 生田原駅
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

徹夜で運転しているんだから、もう体力の限界なのである。北見の快活クラブで寝るつもりだったのに、増結5連のオホーツク3号・先頭車に新特急色が入ってしまった。これは撮らない方が後で後悔する。生田原駅のホーム端で待ち構えた。古い特急が極寒の小駅に停まる様子はどう撮っても絵になる。体に鞭打った甲斐があるというものである。