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東海・北陸

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2023.01.22 紀勢本線

高山線エリアから南下して紀勢線の特急南紀を攻めてみることにした。7月に置き換え予定とはいっても所定は2連。正直無理しないと行かないエリアである。全国的に晴れそうなのが三重県南部しかないという奇跡的な状況となったこの日、あまりにアウェーではあるが手探りで撮影を始めた。 まずは山間を走る県道から新鹿海岸を見下ろせる場所に三脚を据え……ようとしたら南紀2号がもう来てしまった。構図合わせも程々にまずは撮影。勿体無いので続行の普通列車も待ってパシャリ。熊野灘から上る朝日を背に走る列車

2023.01.21 高山本線

石北本線のラストイヤーではあるが、本州に目をやるとキハ85系特急ひだが3月でラストラン、特急南紀も7月で引退と、無視できないネタが色々とある。思い入れが強くあるわけではないが、最後にもう1回くらいは撮っておきたい車両……。他に晴れる地域がなかったこともあり、仕事を終えて新千歳へ直行。羽田に飛んで友人の車で夜の新東名を西に走った。 途中のPAで仮眠を取り、犬山の継鹿尾山に登ることにした。寺の境内から山に入りおよそ30分、頂上は少し木々が気になる部分があるものの文句なしの景色。

2022.05.03 富山県②

正午を迎えてようやく天候は落ち着いてきた。立山方面に少し雲は残るものの、平野部の雲は抜けて文句なしのバリ晴れ。予報通りである。午後からは立山バックの撮影地が映える時間帯。平野に影がかかることはもうあるまい。意気揚々と次の撮影地へと車を走らせた。 こちらも前回訪れた展望台。相変わらず蛾の卵が多い。前回はマンダーラにやられたが今回はその心配はなさそう。海まで抜けるロケーションに登場したのは14760形。これを待っていた!水田は風が強く完璧なリフレクションにはならなかったものの、

2022.05.03 富山県①

仕事柄、自分にとって大型連休はあまり関係ない旗日の連続である。しかも飛行機も高いし、単休こそあれど引きこもるつもりでいた。とはいえ癖でLCCのサイトを眺めていると、案外2日の成田行きと、4日早朝便は格安。夜勤明け&エクストリーム出社で行ける日程である。つい予約してしまいテイクオフ。そのまま2日夜に友人と合流し、渋滞になる前の関越道を飛ばして富山県を目指した。北海道発富山弾丸ツアーのスタートである。 上信越道、北陸道とひとつも記憶はないが起きたら富山にいた。城端線の俯瞰は通行

2022.04.23 名鉄蒲郡線

短期集中連載・週刊本州遠征もこれで4週目。ほとんどすべての休日を移動に費やしていたため、日常生活でも無視できない程度の疲れが溜まっていた。今回は名古屋での用事のついでに、蒲郡の白帯車を撮り収めようという魂胆。今月4回目、空港へ直行するエクストリーム退勤を決め、セントレアへと飛び立った。 一夜明け、地表付近の薄曇りは気になりつつも悪くはない天気だった。最初の狙いは前回も上った東幡豆駅の俯瞰。平日の離合は午前8時20分だが、土日の離合は午前6時28分。つまり、より低い光線で撮れ

2022.04.05 名鉄蒲郡線②

すこぶる天気が良い。はるばる北海道から弾丸ツアーで来てよかったと心から思える。さらに桜もギリギリ満開と言っていいところ。おそらくピークは2日ほど前だったのだろうが、まだまだ文句ない咲き具合である。時刻はお昼前。週末は大変混みあったという桜の名所へと車を走らせた。 桜の名所、拾石川。無知な私は最近まで知らなかった。流行って知るのは恥じるところ。ただ話題になるだけあってその景色は見事。山側には鯉のぼりもたなびき、季節感は120点。とはいえ午後にならないと日は回らないので、記録代

2022.04.05 名鉄蒲郡線①

その気持ちを表に出すことはあまりなくても、つい気にかけてしまう路線、名鉄。いつもなんとなく行きたいとは思っていても、つい空港から名駅まで乗るだけで終わってしまいがち。しかし今回は違った。往年のエースラッピング・白帯が6000系に巻かれるというのだ。当該はワンマン対応の6011F。主戦場は風光明媚な蒲郡線。役者と舞台は完璧。これは行くしかない。桜の時期めがけて行ける唯一の休みを利用して、仕事帰り強引に中部空港へと飛んだ。 車で夜を明かし、雲ひとつない空に向けガッツポーズした。

2021.12.03 養老鉄道

貨物がウヤとなっては仕方ない。早々に三岐鉄道から切り上げたものの、行き場を失ってしまった。近鉄はあまりにもノーマークすぎてロクに撮影スポットも思い浮かばない。そこで思いついたのが春先も訪れた養老鉄道だった。なんで北海道から年に2回も養老線に行くんだも思わなくもないが、行ってしまったものは仕方ない。 春も訪れた道の駅裏手の俯瞰、秋の表情も見ることができた。天気はだんだんと雲が出てきて猫の目ではあるが、影の具合によって画角を変えることで対処した。花粉の多い春よりも抜けは良く、遠

2021.12.03 三岐鉄道三岐線

鉄道路線に地味も派手もあった話ではないが、知名度と言い換えると、有名無名はあるだろう。私の感じる限りでは、三岐鉄道はどちらかといえばマイナーだし、この趣味でない人の過半数はきっと知りもしない。しかしながら、行ったことがないし情報も少ない場所こそ行ってみたくなるのが人間というもの。阪堺から四日市まで戻った翌日、足を運んでみることにした。 まずは定番と言われる跨線橋から。背景の藤原岳は石灰の産出のために一種見事な禿山となっていて、セメントを運ぶ三岐線が背負うにはふさわしい舞台で

2021.09.13 名鉄名古屋駅

一番好きな駅はどこかと問われれば、私は名鉄名古屋駅と答えるだろう。時刻表を眺めるのが好きな人間にとって、こんなにおもしろい駅はない。かつてに比べると今の名駅は少し落ち着いているように見えるが、それでもひっきりなしに電車が到着し、そして去っていく様子は他の駅にはないせわしなさがある。この名鉄随一のターミナルを眺めるのが、名古屋旅行でのマストコースになっている。 さすがはターミナル。乗り換えの人も多いだろうが、平日の日中でも多くの人が乗り降りしている。正直複雑な乗車位置から、様

2021.09.13 近鉄名古屋駅

本拠とする営業エリアが異なる2つの大手私鉄が交わる名駅。そのいずれもが地下駅というのも、根暗な私としては惹かれるポイントである。中部空港を利用するためだけに名古屋を通ったのは事実だが、それだけではもったいない。この2つの名駅アンダーグラウンドをファインダー越しに覗くことにした。 1〜3番ホームは料金不要列車ホーム。四日市方面への短距離列車が発着する。車両は近鉄カラーのいつものやつ。何系かは本当にわからない。近鉄なので、適当なことを言ったら大変なことになる。カーブがかった暗い

2021.09.12 富山地鉄本線

この日は完全なる晴れ予報。といっても、ここ数日富山で感じた事実がある。山が晴れないのだ。このエリアで山といえば南側。つまり、海は雲ひとつない青空が広がっていっても、当の太陽さんは雲の奥でお隠れになってしまっている。これはなかなかの撮影者泣かせである。頼む〜雲さん出てこないで〜〜と祈りながら、朝6時前には起き、松倉城跡に登ることにした。 朝、太陽が空にギラギラと輝いていた。嬉しくて小走りで山に登ってしまった。青い海、さらに奥には能登半島の一部も見える。橋に現れた10030形は

2021.09.11〜12 城端線

無限に活躍すると思い込んでいたキハ40も、気がつけば急速にその数を減らしている。当たり前枝が老朽化は明確。きっと車両を使い古すJR西といえどもあと数年の命であろう。となれば、タラコのキハが走る城端線も、今撮っておくべきなのではないだろうか。俯瞰が書かれた宝の地図を片手に、砺波平野を囲む山々へと車を走らせることにした。 砺波平野の西側、医王山の尾根を走る林道がある。決して悪くない道だが、長距離の林道走破はなかなか疲れるものである。頂上近くの展望台に車を停めると、平野を一望する

2021.09.10〜11 万葉線

富山県を走るもう一つのトラムが万葉線・かつての加越能鉄道である。高岡市と射水市にまたがる路線が都市部と工業臨海地帯を結んでいる。車両面では低床車に加えて、デ7070形=富山市内線の7000形の兄弟車がいまだ現役。とはいえオレンジの加越能原色車は今は存在していないらしく、残るは広告ラッピング車とのこと。せっかく富山に来たのだから、一応記録しに行ってみよう。 富山地鉄、市内線と撮ってまわり、やってきた万葉線。とりあえず離合撮影スポットとして中新湊駅に来てみた。待合室はほとんどの