見出し画像

日常活性化計画〈自己メンテナンスのすすめ〉

私の周りでも、ウェルビーイング、ご自愛といった言葉が聞かれるようになった。
「自分へのご褒美」的な意味だと捉え、日々自分なりに実践をしてきた。
しかしアラサー、ご褒美で嗜好品を与え続けるだけでは、どことなく満足できない。
それよりも日々蓄積される疲れの方が上回るのだ。今必要なのは、「メンテナンス」という観点である。
それを実践してみた記録を残しておこう。


自己メンテ導入のきっかけ

「機嫌が悪い私」からの脱却

不機嫌になる。イラつく。
ここ最近の私は、感情面でしんどくなることが多い。

そしてそれは周囲の友人や彼氏に向く。
真顔でそっけない返事をしたり、強い言い方になったり、理不尽な要求をしたり……。

ふと、周囲の反応を見て我にかえる。
会社の私は、ヒステリックになっているお局と同じだ。
このままだと敬遠され、関係が崩れる。そしてイラついていると自分もしんどい。
治さねばならない……!
自分の機嫌は自分で取れるようになりたい。

機嫌が悪い要因

どんな理由でイラつくかを考えたところ、
『何をして欲しいでもないけど機嫌が悪い』ことが大半を占めていることがわかった。
「何をしてくれたら機嫌が治るのか?」と自問するが、特にないのだ。

では、どんな時にそうなるのかというとイラつくのかというと
眠い時、空腹な時、体がだる重な時。(それで喚くなんて赤ん坊と同じである)

そこで、睡眠と食生活の観点から真剣に見直すことにした。

自己メンテ策■睡眠編

厄介なのが、「なんとなく眠いなー」程度の眠さであっても不機嫌になることだ。
「なんとなく眠い」は、日々の少しずつの睡眠負債の蓄積によって生み出される。
日々、ちょっとずつ夜更かししてしまう私には、身に覚えがありすぎる。

あわせて、悪夢をよく見る。
見ている間は苦しく、脳がとても動いているのを感じる。実際、翌朝も夢の内容をよく覚えている。
明らかに眠りの質が悪い。

色々考えていると、母を思い出した。母のベッド周りは、さまざまな安眠グッズで溢れていた。1回1回の眠りに真剣に向き合い、日中のクオリティをあげるため、毎日質の良い睡眠を取れるように調整していた。
今考えると、ご自愛の走りだったのかもしれない。

考えた対策は、この4つだ。

①寝る直前はエッセイを読む

眠りにつく直前までスマホ三昧、その上Podcastを聴きながら寝ていた。
心身を整えるだけで精一杯な平日、どこか寝ることが惜しく、何かしらのコンテンツを摂取しながらでないとベッドにすら入れない。

睡眠時間も質も削られていく習慣なのは自覚済み。しかし、これをやめることもまた、腰が重かった。

ここで、摂取するコンテンツを「SNS」から「良質な本」に変えることにした。

小難しい本だと、そもそも寝る前の読書をしたくなくなってしまう。小説だと、切りどころがわからない。
気軽に読めるエッセイがぴったりだ。

柚木麻子さんの『とりあえずお湯沸かせ』
意識高くなくていい、生きる知恵が見つかる本。

横になりながら面白いエッセイを読んでいると、満足感と程よい眠気がやってくる。
Podcastを聞かずとも眠りにつくことができるようになった。
また、次に読む本を探すという新たな楽しみも増えた。

②オレンジ照明で落ち着く

自律神経を落ち着かせるために、白色の光はやめた方がいいときく。
本当はおしゃれな間接照明の灯りで本を読みたいが、そんなもの我が家には、ない。
そのため、電気に備え付けの『おやすみアシスト』モードを使い、部屋中をオレンジにしている。
ムードも何もないが、オレンジの光は尖っていた自律神経を丸くしてくれる。
今後、イケてる間接照明を探してみよう。

③ホットアイマスクをケチらない

貧乏性な私は、特別な日に使わなきゃ、と思い、結局使用せずに1年以上仕舞い込んでしまう。

じんわり目元が暖かくなりながら眠りにつくのは最高だ。
真剣に眠りの質を高めるために、ここをケチることはやめる。

④ 積極的昼寝をする

私にとって昼寝とは、「どうしても眠いからしょうがなくするもの」だった。

昼寝制度を導入する企業があるくらいなので、効果的なことは知っている。
しかし、「寝ること」にいい印象がなさすぎる。特に休日なんて、大切な休日を寝ることに使うなど、言語道断。絶許。

しかし、眠気で周囲を困らせている今、寝ることは優先順位第一位なのだ。
そこで、その15分だけ昼寝をするようにした。
昼寝では、完全に眠りにつけることはない。
しかし、横たわり、フラフラ眠りと覚醒の間をたゆたっていると、脳と身体が休まっている。

だるくて集中できない仕事中や、休日の家事を終えた後、午後の予定の前に、積極的に昼寝をしてく予定だ。


こんなに科学が発達していて、こんなアナログな方法、気休めでしかないだろ、の気持ちだった。
頭がすっきりである。
本当に驚きだが、毎日のように見ていた夢にうなされる頻度が減った。
そして、ベッドに入ることが楽しみになった自分がいる。

自己メンテ策■食生活編

①ビタミンとカルシウムの摂取

イラつきと疲れへの対策としては、ビタミンC、B群とカルシウムがいいらしい。

ここで、ダイエット目的で記録をつけている『あすけん』を開いてみた。
食事内容を登録すれば、その日摂った栄養素のバランスをみることができる。

驚愕した。
明らかにイラつきを抑える栄養素が不足している。
トマトを丸ごと一個食べたのに?ちゃんとサラダも食べたのに?

私はタンパク質ばかり意識しており、タンパク質はある程度量を摂取できている。
というか、脂質とタンパク質しか見ていなかった。

ビタミンCはわかるけど、Bって……?

ビタミンB1 … 豚ヒレ肉、タイ、うなぎ、玄米など
ビタミンB2 … 豚レバー、イワシ、カレイ、納豆、牛乳など
ビタミンB6 … かつお、マグロ、バナナ、さつま芋など
ビタミンB12 …しじみ、あさり、牡蠣、さんまなど

割とニッチ…納豆は毎日レベルで食べているが、摂取量としては不足。
そうかぁ、そしたらうなぎでも……と言いたいところだが、日々の生活には難しいので、追加でバナナをとってみることに。

効果はこれから出てくるはずだが、栄養素という観点を見たことさえなかったので、
新たな気づきだった。

②カフェテリアへ逃げ込む

何もしたくない、誰にも話しかけられたくない、そういう時は体感はなくても空腹なんだとわかった。

まだちょっと早い昼前、モヤが溜まり始めたので、誰にも話しかけられないように駆け込むようにしてカフェテリアへ向かった。

昂っていた自律神経の波が、徐々に落ち着くのがわかったのだ。
ああ、ごはんで解決するならば、さっさとごはん食べよう……と思ったのだった。

③緊急用お菓子はすぐに買う

お昼を食べた後、機嫌が悪くなったらすぐにお菓子を買うことにする。
持ち歩きお菓子だと永遠に食べ続けてしまうため、都度買うスタイルにする。

プロテインバーなどを買うようにしたいが、その時に食べたいものを選んで、
仕事でやられている自分を甘やかしていこうと思う。


1週間ちょっと考えてみた割には色々な解決方法が出てきた。
これらは、まさに「メンテナンス」という言葉が正しい。
今までここまで自己メンテナンスに神経を使うことがあっただろうか。
自分を大切にしている実感がとてもある。

今までコントロール不可能と思われていた私の不安定な機嫌を、自分の行いによって回復できるんだ、ということを身をもって体験した。
何より、不機嫌な私は「不調な状態」であり、本来の私ではないのだ、ということに気づけて安心した。

自己肯定感も爆上がりする自己メンテを、これからも追求していく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?