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可能性に気づくこと。

少し前に息子が中学を卒業し、自分の中学校時代を振り返るきっかけが出来、ふと憧れの職業を思い出していた。

憧れていたのは翻訳家で、それは本と映画が好きだったからなのだけれど(「SCREEN」とか買っていた)、他に自分を外の世界と結びつける職業を知らなかったともいえる。

語学(その時は英語)、本、映画=翻訳家、あとは学校の英語の先生あたりが私の想像力の限界だったように思う。

その後、旅行業や教育業など少しずつ枠は広がるものの、大学時代も周りが接客業に多くついていたことから、自分もなんらかの接客が向いているんだろうな、と根拠なく思っていた。学生時代のアルバイトは個別の塾講師と洋服屋さん。一応教職課程も。教育実習で自分には本当に向いていないと落ち込むのだけれど、それはまた別のはなし。

そして、選んだファーストキャリアはホテル業界。覚えることが多く大変だったのだけれど、「調べる」「準備する」が自分の好きのひとつと気づいた。

出産後は学生時代に縁のあった塾業界でチューターと受付事務を兼ねる。目の前で「学んで育っていく」生徒さんたちを支える仕事は、今の私の仕事選びの土台の部分になっている。

離婚後に勤めていた会社と諸々あって離職(その年は覚えてないくらい大変だった)。息子を育てるために、教育関連が良い、などの希望は言えなかった。当時は離職から2ヶ月で再就職しないと保育園を退園させられる時間のリミットがあり、とりあえず業種も職種も関係なく探した。

条件は保育園の預け時間に合うもの。

その中で、まったく今まで縁のなかった機関で事務職としてスタートすることになる。パソコンなどのソフトはなんとか使えるものの、取り扱う内容の意味が分からない。製図にちかい作業があり、本を読みながら作業に取り組んだ。

この時の上司が、いろんな作業を割り振ってくれたおかげで、自分の中のストックが増えていき、3年経った頃には畑違いでやってきたその部署がとても好きになっていた。

そのあと別の部署へ異動となり、その時に総務部に配属され、労務管理に触れたことで今のキャリアコンサルタントへのきっかけが芽生えたのだと思っている。

この機関で別部署への異動が打診されていたときに、見かけた求人が今の教育サービス関連の会社の事務職。実は入社直前まで、総務関連で別の会社とどちらが良いのか悩んでいた。(お給料がその時高かったのが別会社だったため)

でも、会社が提供しているサービスについて、広めたいほうが今の会社だったのと、自分の中で教育関連に戻ってきたい気持ちに気づいたので少しだけ条件に合わなかったけれども、現在の会社へ入社を決めた。息子に対しても『生活のため、貴方のためにあっちの会社を選んだ』という言い訳はかっこ悪すぎて使いたくなかった。

さて、接客しか無理だと思っていた私が、事務職と呼ばれる仕事について15年ちかく。事務職にも色んな面があるし、正直、自分に合っているかは分からない。

ただ仕事に触れる中で、コーチングやキャリアコンサルティングなど色んな興味の種が出てきたのは確か。自分にはこれしか無理、という選び方ではなく、私には他にも可能性があると気づけたこと。

これが仕事をしている中で1番の収穫だと思っている。

お花屋さん、作家、翻訳家、ホテルマン、チューター、受付業務、キャリアコンサルタント。

これから先、まだ興味のあることに出会えるかもしれない。ほかに誰かに届けたいものが出てくるかもしれない。

そう思えることが私にとっての働く希望の種だし、生きる楽しみ。そして、その種を潰す人が周りにいないというのも大切にしていること。

今好きなことがあるのなら、その種は持っていていい。生きる楽しみのために必要なことだから。

ここまでお読みいただきありがとうございました🐅

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