中華思想の具現者 習近平の向かう処は?

NHKスペシャルで習近平の生い立ちから無期限の国家元首の座を手に入れるまでの軌跡と中国こそが世界の中心にあると言う中華思想の体現者としての言動を紹介していた。
まず、父親が中央政府の要人であり、恵まれた生い立ちであった。しかし、毛沢東の愚策であった文化大革命のあおりを受けて、父親は失脚し習氏も地方に飛ばされる運命の逆境に陥る。どんな手を使ったかは不明だが、復活を遂げたのは鄧小平氏の復活に似ているようだ。習氏は地方にいる時に中央の役人の腐敗が地方の富を吸い上げてしまうと言う矛盾に気付いた。地位を高めるにつれて役人たちの勤務評定を行い、そこでつかんだ情報を駆使して役人の腐敗を摘発した。真綿で首を徐々に締め上げる手法が恐怖政治の始まりでしょう。また,1964年に起きた自由化運動は軍部に共産党を取るか、国民をとるかの二者択一の選択を迫った。その前に起きたソ連邦の解体の実態を歪曲して軍部に伝え、自由化運動を押さえつけた。
チベットやブータンや新疆地区も強権で、一国二制度の約束を破った香港問題、台湾併合も強行突破の勢いが。
独裁者も最初は過ちが少ないが、諫言する者を遠ざけ始めると歯止めが利かなくなる。日本の軍部がそうであったように。

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