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江戸時代の「大家さん」は英雄だった、のかも。

賃貸物件に入居中、

・エアコンが壊れた
・隣の部屋がうるさい
・契約している駐車場に知らない車が停まっている

いろんな困りごとがありますよね。


多くの賃貸物件は、
不動産会社が大家さんに【管理を委託】されています。

入居者さんの「困った」の窓口に不動産会社がある
ことがほどんど。

不動産会社が、修理業者さんを手配してくれたり
入居者さんに代わって、隣の人に注意してくれたりします。


賃貸管理の仕事をすると、
いろいろな経験をするので「知恵」がつきます。

人間関係の調整
住宅設備の知識
契約にかかわる法律
一般常識と共同生活のルール決め

問題解決のスキルが上がって、
日常生活にも役立つことが多いです。


むかしむかしの江戸時代、
当時の「賃貸管理」の業務は
現在と比べものにならないくらいの内容でした。


その分、大家さんのスキルはものすごく高かった
のではないでしょうか。

江戸時代の賃貸住宅事情


江戸時代の土地は、幕府の所有物でした。


幕府が大名に土地を貸し、
大名は地主に土地を貸し、
地主が長屋を建てて庶民に貸し出していた。


転貸からのサブリースじゃ


そして、地主に変わって家を管理する「大家」がいた。

昔の大家さんは所有者ではなく、今でいう「不動産管理会社」
だったんですね。

大家さんは地主さんからお給料をもらって、
・借主から家賃を徴収
・借主の監督を行う
などの仕事をしていました。

これは今の不動産管理業務と変わらないですね。
ですが、当時の大家さんは借主の生活の面倒まで見ていたのです。


・借主が怪我をしたり病気になった時は看病する
・借主の奉公先(就職先)の斡旋をする
・未成年の子どもがいる場合は、衣食住の世話をする
・敷地内で捨て子を発見したら保護する

自分の管理している家から、罪人(泥棒・放火など)が出ると
連帯責任を負わされ罰せられたそうな。


業務が重すぎる


『家を貸す』って、めちゃくちゃ大変だったんですね。
その分、大家さんと借主さんの距離が近くて、
身近な相談相手にもなっていたのでしょうね。

大家さんは、借主さんにとって心強い味方のような存在。
安心して生活出来ていたのではないでしょうか。

現在の大家さんのイメージ



『安心して入居できる家を貸す』

高齢化や一人暮らしの比率が上がっている
現在の賃貸住宅市場。

大家さんの役割や、賃貸管理会社の業務内容は
これからも変化していきそうです。

怪我の面倒は見ることが出来ませんが、
相談に乗ることなら、できるかも知れません。






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