見出し画像

北播磨の未来を描くワークショップ|第5回 開催レポート(最終回!)

このレポートは、全5回に参加できず途中から参加される方、一度もワークショップに参加できなかった方に向けて、どんなプロセスで「北播磨の地域デザイン案」が紡ぎ出されていったのか。ワークショップの様子や話し合われた内容についてお伝えしていきたいと思います。

画像1

>>> 全体概要はコチラ
>>> 第1回目のレポートはコチラ
>>> 第2回目のレポートはコチラ
>>> 第3回目のレポートはコチラ
>>> 第4回目のレポートはコチラ

第5回(2020年11月29日)の大まかな流れ

IMG_7194のコピー

グラフィックレコーディング by ひめくま(岡田英之)さん

【第5回の大まかな流れ】
① これまでの振り返り(しっかり目に)
② 本日のゴールの共有
③ これからの北播磨で大事にしたい「ポイント・要素」を確認する
④ 私たちが目指したい地域像を象徴する言葉を紡ぎ出す

第5回の最終成果物

画像2

これからの北播磨で大事にしたいポイントや要素を整理した上で、私たちが目指したい地域像を象徴する言葉を短冊カードにキャッチコピーとして紡ぎ出し、3票投票を行い参加者の意向を見える化しました。

画像3

【目指したい地域像を象徴する言葉(票数)】
・のんびり あったかい 北播磨時間が標準時(8)
・次世代の「やりたい!」を叶えるグローカルな北播磨(6)
・べっちょないがつなげる街(6)
・ひょうごの中心で“べっちょない”をさけぶ(5)
・恋しい、帰りたくなる北播磨(4)
・べっちょない長屋(3)
・今、食べてるソレ メードイン キタハリマ!やで(3)
・ちょうどええとこ北播磨(3)
・ゆるいからこそ良い。みんな「べっちょない!」の北播磨(2)
・何でも有るで、出て行かんでもべっちょない!(2)
・いいね!が言い合える北播磨(2)
・共に創ろう北播磨(2)
・自分始めよう そして世界へ べっちょないで!!北播磨(2)
・子どもも大人も自然も みんなが家族 北播磨(2)
・スタートは一歩踏み出すところから(1)
・人生の先輩の背中をパクリ、自分を表現する地域(1)
・読み書きそろばん北播磨国際村wow(1)
・きみの曇ったハート 晴らせてアゲよう KITA-Harima(1)
・「ありがとう」が「あたりまえ」のまち 北播磨(1)
・ちょうどよい自然学は、べっちょない北播磨(1)
・「意外」と「ええとこ」(1)
・ぼちぼちな田舎暮らし(1)
・人と地域がゆるくつながる北播磨(1)
・「だからできる」北播磨(1)
などなど・・・

地域ビジョンとして掲げてもいいような表現がいくつか出てきました。全5回のプロセス全てを含め、ビジョン検討委員の皆さんへ、若い世代の方たちが望んでいる地域の将来像をお届けします。

この内容は「未来フォーラム」で共有されます

未来フォーラムは、北播磨地域ビジョン委員会と北播磨県民局が主催する子どもたちに残したい北播磨の姿を、シニアや子どもなどより多様な人たちと共に語り合う会です。その場に、ここまで話し合われてきたプロセスも含めて当日集まる会場の皆さんに共有して語り合います。

日時:2021年2月20日(土)13:30-16:30(受付13:00-)
会場:嬉野代生涯教育センター講堂
主催:北播磨地域ビジョン委員会/兵庫県北播磨県民局
申込:年明け公開予定

--------- 第5回の当日の詳細についてご紹介 ---------

ここからは当日の内容を詳しくお伝えしていきます。

これまでの本日の内容の共有

まずは、今日の大まかな内容をお伝えしました。

画像13

スクリーンショット 2020-12-19 15.13.50

第4回を振り返り、北播磨にとって重要な要素を導き出し、目指したい北播磨像を象徴する言葉を紡ぎ出していきます。

スクリーンショット 2020-12-19 15.18.15

この会の最終ゴールは、北播磨地域ビジョン検討委員の皆さんへ届けるために、地域ビジョンの元となる目指したい地域像をキャッチコピー(届きやすい表現:言語化)することです。

画像14

具体的な取り組み案でもなく、目指すまちの形だけでもなく、ここで暮らす私たちの思いの部分を伝える。北播磨の人が共感できる地域像を掲げることで、地域への誇りや愛着など、アイデンティティが確立されることを狙いとしています。

これからの北播磨で大事にしたい要素を探る

そのためにまずは、第4回に検討した各テーマの目指したい地域像を振り返り、これからの北播磨で大事にしたい要素を探っていきました。

画像12

各テーマごとにグループに分かれ、これまでのプロセスで出てきたことを振り返りながら、A4用紙の上部分に大事にしたい要素を書き出し、下部分にその理由や背景を書き出していきました。書き出された要素を全体へ発表しました。

画像11

テーマ① 個人の自己実現

キーワード01個人の実現-2

テーマ② 子育て・教育

キーワード03子育て教育-2

テーマ③ 多様性・共生共存

キーワード02多様性共生-2

テーマ④ 自然・農業

キーワード04自然農業-2

伝わる表現になるよう磨きをかける上でのポイント

大事にしたい要素、その理由や背景を統合して、より伝わりやすくなるよう目指したい未来像を象徴するキャッチコピーとして表現することに挑戦しました。

スクリーンショット 2020-12-19 16.27.40

象徴するキャッチコピー=伝わる表現に磨き上げていく上で必要な要素は

①共感(そうそう!)
②納得(なるほど!)
③誇り(どや!)

の3つです。キャッチコピーをつくる上で、この3つの要素が満たされているか?3つを満たすことができる表現は何か?を突き詰めて考えていきました。

スクリーンショット 2020-12-19 16.30.11

また、一つ前のセッションで抽出した大事にしたい要素(キーワード)には、「理由・想い・ストーリー」が隠れています。

見えていない部分を置いてきぼりにして見えている言葉(キーワード)だけを切り取って組み合わせようとすると、ワークの合間に話されていた豊かで共感できる表現が、こぼれおちてしまいかねません。

だからこそ、キーワードの背景にある想いの部分をどうキーワードに含められるかがポイントになってきます。

画像18

この目に見えていない部分を見失うことなく、北播磨に住む皆さんに向けて「共感・納得・誇り」を持ってもらえる表現とは何かを意識することを皆さんにお伝えしました。

スクリーンショット 2020-12-19 16.35.56

また、短い表現に“ぎゅっ”と縮めるためにも、一つの言葉で「色んな意味を表現できる言葉」が何か?を探ることも必要と伝えました。(俳句のような感じですね)

例えば、

これまで出てきた「べっちょない」という言葉には

・方言=地域性、アイデンティ
・直訳すると「別状ない」=大丈夫!=前向き、肩の力が抜けた根拠のない自信
・大丈夫=多様性を受け入れる寛容さ(外国人を受け入れる地域性)

といった意味を内包させることができます。
ほかにも、

「スタンダード」という言葉には

・日本の時間を決める子午線が通っている地域=基準(スタンダード)
・これからの時代のスタンダード(当たり前)を示す地域(になりたい)

のような意味を含めることができます。

このように、一つの単語で複数の意味を込められる言葉で表現できる例の一つとして提示しました。

象徴する言葉を紡ぎ出す(拡散)

スクリーンショット 2020-12-19 16.54.10

ここまでの共有を受け、まずは個人ワークでキャッチコピーを考え、さらにグループで共有して発想を広げながらたくさんのコピーを出していきました。

画像20

重み付け投票でみんなの意向を見える化する(収束)

会場全体で共有するため、短冊状の紙に書かれたキャッチコピーをズラッと床に広げて、「近しい、もしくは同じことを意味する表現」をざっくりとグルーピングしていきました。

画像23

画像22

画像21

ここからは、拡散させた言葉を絞っていきます。一人一案を選ぶ一人一票の投票形式も考えましたが、グラデーションのようにみんなの「いいな」と思う感覚を見える化させるために、重み付け投票で皆さんに投票してもらいました。

画像24

重み付け投票はいろんなやり方がありますが、今回は「一人3枚のシールを持ち、いいなと思うキャッチコピー案に貼る。1案に3枚貼ってもいいし、3案に1枚ずつ貼ってもいい」といった感じで選んでもらいました。

画像25

この結果は記事冒頭に記載していますので、そちらをご覧ください。

ここまでのプロセスを報告書にまとめます

全5回を通じて、さまざまな角度から地域のことについて考え、自分たちはどんな将来を望んでいるのか、つくり出したい未来はどんな状態なのかを対話しつづけてきました。

重要なのは最後に選ばれた言葉だけではありません。ここまで対話されてきた内容の中に、まだまだ言語化されきっていない目指したい地域像が含まれています。

その柔らかい部分も含めて、ビジョン検討委員の皆さんへお届けするためにも、ここまでのプロセスを報告書にまとめ、皆さんへお伝えできればと思っています。

この内容は「未来フォーラム」で共有されます

記事冒頭でも触れましたが、このプロセスは未来フォーラムでも共有されます。未来フォーラムは、北播磨地域ビジョン委員会と北播磨県民局が主催する子どもたちに残したい北播磨の姿を、シニアや子どもなどより多様な人たちと共に語り合う会です。その場に、ここまで話し合われてきたプロセスも含めて当日集まる会場の皆さんに共有して語り合います。

この全5回のワークショップに参加できなかった人も、参加した方もぜひご参加いただけたら幸いです。(詳細はまた追って、Facebookページなどでご案内いたします)

未来フォーラムでお会いできることを楽しみにしています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?