ポートフォリオのようなもの #7
ある日急に、「自分のフォントが欲しい…」と思い立って作ってみることにした。
たぶん大学3、4年生くらいのとき。
自分に強烈な個性というやつがあれば、それを表現するようなデザインにすればいいのだが、私には強烈な個性はないし、男性っぽくも女性っぽくもないし、大人しくて、物静かな感じだしどうしようかな…と思い、そのイメージをそのまま投影することにした。
カタチのインスピレーションは、私の名前の元となっている月から。
皆既月食で、地球が月に落とす影が、月と重なる瞬間の”ダイヤモンドリング”を表現できればいいなと思っていた。
夕食を作りながら、「どうしたらダイヤモンドリングっぽくなるかなぁ」と考えていた時に、タマネギでこんなこともやっていた。
これはこれで可愛いので、玉ねぎフォントを作ってみてもいいかもしれない。
それで、「O」と「Q」が一番月っぽいので、この文字からスタートしようと思って作ったのがこちら。
いい具合に、控えめにダイヤモンドリングを表現できているのではないかなと思っている。
「O」の方に特徴をつけなかったのは、どうしても蛇足感があったからだ。
「Q」のカタチを元に、残りの24文字に派生させてアルファベットの大文字を完成させた。
まんま英語にしただけだけれど、ルナエクリプスフォントと名付けた。
まだ精度が低いので細い調整をして、ゆくゆくはこのフォントを使用した自分の名刺も作るつもりだ。
なんだかワクワクする。
ひらがなも作ってみようかなぁ。